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初釜ってどんなことをするの?知っておくと便利な初釜の基礎知識
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初釜ってどんなことをするの?知っておくと便利な初釜の基礎知識

初釜というのは茶道の儀式です。
茶道ではその年に初めて行う稽古のことを指します。
お茶会と新年会を兼ねた意味合いもあって、お茶を振舞う以外に会席料理を食べる席を設けることもあります。
大体時期も決まっているので、茶道をする人は覚えておきましょう。
初釜には茶道の経験がない人も招待されますので、招待された場合はマナーを注意してください。

初釜とは?

初釜について

初釜は新しい年になり最初に行うお茶会のことをさします。
茶道をしない人にはあまり耳慣れない言葉ですが、初釜は大切な意味があります。
茶道は習い事としても人気がありますが、稽古を重ね上達していきます。
茶道教室などでも稽古をする日は決まっていますが、新しい年を迎えると茶を立てるときに使うお湯には、若水を汲みそれを使います。
新しい年に初めてお湯を沸かすことを、釜を開くといいます。
釜を開き新年の挨拶を一通り終えると、大体10時頃になりますので、その時に初めて客人を招いてお茶会を開きます。
茶道をする人にとっては、1年のスタートとなる大切な日です。
初釜に参加するときは、いくつかマナーがあるのでそれも覚えておきましょう。

初釜の歴史

初釜は新しい年を迎え、一番初めの稽古のことです。
どんなものにも新しい年に最初に始める日は、特別な意味があります。
茶道では初釜がそれにあたります。
初釜が最初に行われたのは、永禄8年だと言われています。
当時はまだ初釜という言葉がなく、初茶湯や茶湯始などと呼ばれていました。
呼び方は違いますが、客人を招き茶を振舞うという内容は同じです。
初釜という言い方が定着したのは、明治30年頃だと言われています。
お茶を振舞う以外にも、懐石料理を食べるなど、いつものお茶会よりは少し豪華に行われます。

初釜のマナー

初釜に招待された時のマナー

初釜には茶道について全く知識や経験がない人も招待されることがあります。
初釜は茶道をする人にとって特別な日ですから、全く知識がない人が招かれた時、失礼があったらどうしようと戸惑います。
こういう時は、自分の前にお茶を飲む人の様子をこっそり見て、真似すればなんとかなります。
茶道には表千家と裏千家という流派の違いがあります。
一般的に初釜に茶道関係者以外の人を招くのは、表千家。
裏千家には全く茶道に関係ない人は招待されません。
初釜に招待された場合は、服装についても注意が必要です。

初釜の席に必要な小物

初釜に招待された時には、持っておいたほうがいい小物がいくつかあります。
懐紙はお茶の席には欠かせませんので、必ず持参しましょう。
初釜では懐石料理やお菓子を食べますので、その時取り分けるのに懐紙を使います。
お菓子用の楊枝も一緒に持っておくと便利です。
お茶を飲み終えたあと、茶碗を拭いたり口を拭いたりするのにも使います。
ハンカチは、食事の時膝にかけるので持っていきましょう。
着物の場合は茶室に入る前、足袋を履き替えますので、履き替え用の足袋を持参します。
初釜が会費制の場合は不要ですが、それ以外の場合は御祝儀を持参します。
御祝儀を渡すときは祝儀袋をふくさに包んで持参し、渡す前にふくさから取り出し渡します。
これらの小物を持っていると、好印象となりスマートな振る舞いができます。

初釜の服装は?

男性の服装は何がいいの?

初釜に招待された場合、服装は和装となりますが、男性の場合はスーツでもOKです。
ただし改まった席ですから、きちんとした印象のスーツを選びます。
男性でも茶道をしている人や、お茶屋さんなどは着物を着ていきます。
ただしお茶の経験がない場合は、スーツでも全く問題ありません。
女性の場合は履き替え用の足袋や足カバーを持参しますが、男性はスーツの場合白い靴下を用意します。
部屋を汚さないことはとても重要ですから、靴下はできれば当日新しいものをおろしそれを履きます。

女性の服装はどうしたらいい?

女性は基本、初釜に招待されたら着物を着ていきます。
未婚の女性は振袖でもOKです。
既婚女性は訪問着か紋付の色無地を選びます。
お茶を習っている人なら、着物も持っていると思いますので、その中から相応しいものを選びましょう。
普段お茶をしないので、着物を持っていないという人は、洋装でも構いません。
しかしせっかくの初釜ですから、着物をレンタルするというのもおすすめです。
ただし着付けができないと着物が着られませんから、着付けしてくれるところも探しておきましょう。
どうしても着物が着られない場合は、洋服でもOKです。
ただし女性の場合はパンツスタイルはあまりおすすめできません。
スカートも丈が短すぎるのは不向きとなりますので、座った時に膝が隠れる程度の丈が無難です。
丈が短すぎなければワンピースでもいいでしょう。
ただし派手なアクセサリーやネイル、キツイ香水はマナー違反となります。
目立たない色ならネイルもできますが、ジャラジャラとアクセサリーをたくさんつけるのはやめ、上品でシンプルなことを意識します。