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講師に謝礼を渡したい!基本マナー・渡し方の基礎知識
謝礼
 
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講師に謝礼を渡したい!基本マナー・渡し方の基礎知識

セミナーの講師を知人に依頼した時など、謝礼金が発生します。「お気持ち程度」を渡すものとは言っても知っておきたい基本的なマナーはあって、一般常識が問われるものです。そもそも謝礼金とはどのようなものか、どのように渡せば良いのかと言った基礎知識を理解して「親しき仲にも礼儀あり」を実践しましょう。

謝礼金とは?

お礼の気持ちを込めて渡すもの

謝礼金とは、自分たちのために時間を割いて何かをしてもらったり、専門的なアドバイスをもらったりした際の対価を指します。報酬との違いは、感情的な部分が優先されるところです。細かい線引きがあるわけではないため、受け取った相手にとっては同じ「報酬」としての扱いになることを理解しておきましょう。
どんなことをしてもらった時に渡すものかについても、厳格なルールはありません。社会通念上を考えた時に「善意でしてもらうにしては、気が引ける」と考えられる行為については、謝礼を出すのがマナーでしょう。「謝礼金」とする場合は現金支給になりますが、カタログギフトなどの贈り物で「謝礼」を代用することもあります。渡す相手との関係や業界のルールに従って考えるのが適切であり、相場感覚を身に付けたいところです。

謝礼金の相場とは

謝礼金の相場はあってないようなものですので、相手に応じてふさわしい金額を用意しましょう。たとえば、セミナーの講師を依頼したとします。普段は有償で講師をしている相手に話しをしてもらうなら、それ相応の対価は必要でしょう。ただし「普段はいくらで話しをするのか」が相手によって異なりますから、一概に「○〇円」と決めつけることはできません。担当する講師の立場によっては統一基準が設けられていることもあって、ルールを理解した上で用意しないと、マナー違反にあたります。お礼の気持ちを伝えるにあたって、一般的な基準よりも著しく低い金額はふさわしいとは言えませんから、柔軟な対応を意識しましょう。

渡すタイミング・添えたい言葉

講演会が終わって一段落ついた時に「本日はありがとうございました」と労いの言葉をかけます。このタイミングで謝礼金を一緒に手渡すのが望ましく、スマートな渡し方と言えるでしょう。相手から受け取りを断られることも多いのですが、「返却されたら(私たちが)困ってしまう」というニュアンスで気持ちを伝えて、相手の判断を後押しします。「つまらないもの」などといった、謙遜の言葉を添える必要はありません。相手が気持ち良く受け取ることができるように言い回しを工夫するのも、渡す側のマナーといえます。

謝礼金の渡し方

表書きの書き方・ルール

郵送用の茶封筒ではなく、白封筒を使いましょう。祝儀袋とまではいかないまでも、ある程度は見栄えがするものをおすすめします。迷った時には「謝礼袋を下さい」と文房具店で伝えると、適したものを用意してもらえるはずです。表書きには「御礼」もしくは「お礼」と書きます。これは無難な書き方であり「講演料」といった具体的な項目を使うのも間違いではありません。源泉徴収した金額をお渡しする場合は「講演料」を使うほうが伝わりやすく、シチュエーションに合わせて選択ください。
これだけは避けてほしいという間違い例には「寸志」、「薄謝」といったへりくだった表現があげられます。目上の人から目下の人に対して「ちょっとした気持ち」として渡す時に活用する表書きですので、謝礼金の場合は不向きでしょう。適した文言の下に団体名もしくは個人の名字をやや小さめに入れたら、記載すべき項目はクリアできます。

お札の入れ方にもマナーがある

封筒を表向きにしてテーブルに置き、顔が見える向きで入れてください。お札を出した時にまず顔が見えるように入れれば、間違いないでしょう。不祝儀の場合には「顔を伏せる」との言われから、裏面を上にして入れる風習があります。細かい部分ですが気にされる方もいますから、マナーとして意識しましょう。
お礼の気持ちを込めてお渡しするお金なので、新札を使うのが理想です。銀行や郵便局に行けば両替してもらえますから、事前に用意しておきましょう。コンビニエンスストアのATMでも新札が出てくることは多いのですが、確実な方法とは言えません。金融機関の窓口が開いているタイミングでカウンターに出向き、調達しておくと安心です。

交通費は別封筒で用意する

謝礼とは別に交通費を渡す場合には「交通費」とするのが一般的です。謝礼とは別と考えて、封筒を分けてください。公共交通機関を使わずにマイカーでいらした相手に対しては、「お車代」を渡します。燃料費・高速代を加味したうえで不足が出ないように、切りが良い数字で調整しましょう。
表書きを入れる位置は「お礼(御礼)」の場合と同様です。封筒の縦半分よりやや上の位置に「交通費」「お車代」と入れて、謝礼と同じタイミングで渡しましょう。たとえ近所の集会場にお招きするケースでも、多少のお車代をお渡しすると丁寧です。いくらくらいを考えればよいのかあらかじめ責任者と話し合い、団体の意向に沿った金額を用意します。