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お見合いの紹介者に対するお礼の相場・渡し方マナー
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お見合いの紹介者に対するお礼の相場・渡し方マナー

伝統的なお見合いのあり方として、知人の紹介によって交際をスタートする方法があります。お相手との顔合わせを終えた後の紹介者に対するお礼の仕方や、謝礼金の金額相場と表書きなど、費用に関する基礎知識を紹介していきます。

紹介者の役割について

そもそも紹介者とは?

お見合いにおける「紹介者」とは、お見合い相手候補を探してくれて、関係をとりもってくれる人物です。地域の人脈が広くて周囲から頼りにされている人のところには、縁談をまとめてほしいという相談が集まります。相互の条件がマッチすれば面談の機会を作ってくれて、おつきあいを始めるきっかけを作ってくれる存在です。
会社の上司、親戚関係から紹介者を選ぶ方法の他、お見合いを生業としている方に依頼する方法もあります。電話やメールなどで相手に対する依頼を出し、お見合いに必要な情報を郵送して、お相手の紹介を待つ流れが一般的です。人となりを知ってもらう事により紹介の精度も高まりますから、紹介者と直接面談、条件を話し合うケースもあります。
両親から依頼を出した場合でも、面談には本人が出向くものです。自分自身の将来に関わる重要な活動ですから、きちんとした形で進める配慮を大切にしましょう。

紹介者に対するお礼と返事

セッティングしてもらったお見合いが終わったら、その日のうちにお礼の連絡を入れてください。この段階では、交際に進むかどうかの結論に到らない状態でも大丈夫です。お相手の印象や話しをした雰囲気など紹介した側としては気になるところを報告して、第一報としてください。
交際を希望する・希望しないに関わらず、後日改めて連絡をとってください。お断りにいたった理由として「条件が合わない」など打算的に感じるものであっても、紹介者に対してはありのままを伝えましょう。オブラートに包んだ言い方をすると、その後の紹介でも同様のミスマッチが起こりえます。紹介する立場で考えても「良い結果につながるお相手を探したい」と感じているはずですから、繕った理由をつけるのは考えものです。
お互いに「交際を希望する」という意向であれば、初回デートの調整をしてくれます。紹介者を介してやり取りするのはここまでで、初回デート以降は直接のやりとりが始まります。いい加減なおつきあいをすると紹介者の顔をつぶす事にもなりますので、誠意を持った対応が重要です。結婚を前提に相手と良い関係を築いていこうと考える気持ちを忘れず、コミュニケーションを深めていきます。

紹介者へのお礼の相場と渡し方

紹介者に対するお礼はどのくらい?

お見合いにかかった費用を実費負担するのはもちろんの事、紹介頂いた事に対するお礼をお渡しするのがマナーです。金額相場は地域性や返事の内容によって異なりますが、2~5万円くらいを考えます。表書きに「御礼」もしくは「薄謝」などと書くのが通例で、菓子折りなどに添えて差し出すとスマートです。
お断りする場合もあれこれと労力を費やしてくれた事には変わりませんから、一定の謝礼をします。お相手に関する書類一式を持参して、返却するのがマナーです。このタイミングで謝礼を差し出し、「今回は申し訳なかった」という気持ちと「今後も紹介をお願いしたい」という明確な意思を伝えてください。良い結果につながらなかった事を理由にお礼を辞退する紹介者もいるはずですが、厚意に甘えるだけではいけません。ギフトカードや日用品などお礼に準じる形でお返しをして、誠意を持った対応が大切です。
交際が始まってからは本人同士の問題なので、価値観の相違や性格の食い違いなどの理由からお別れを選択する場合、紹介者を通して伝えるのは筋違いという印象になってしまいます。うまくいかなかった事を報告する必要はあるにしても、けじめはきちんとつけてください。お断りする理由として、家の問題や社会的な立場などお見合いの段階から分かっていた事をあげるのは、美しい対応とは言えません。相手を非難したりないがしろにしたりするお別れの理由は控えて、ネガティブな印象を残さない配慮がいります。

媒酌人を依頼する場合のお礼

お見合い特有の事情として、おつきあいが始まってから間もないうちに結婚まで到るケースも考えられます。2人の関係を繋いでくれた存在として紹介者に媒酌人を依頼する事も多いのですが、一般的なお見合いのお礼よりも上乗せした金額をお渡ししましょう。両家連名での謝礼をお包みして、結婚式を終えたタイミングでお渡しするのがマナーです。
媒酌人を依頼したケースの金額相場は、お祝いとして頂いたものから2倍返しを目安とします。両家でよく話し合って、妥当な水準に決めてください。表書きには「寿」「御礼」と記載します。新郎新婦の名字を並べて「○○家」「△△家」とするのですが、新郎にあたる男性を右にしましょう。近年では媒酌人をたてる結婚式が少なくなっている事もあって、お礼の渡し方や金額を状況に応じて判断していく必要があります。マナーを欠いた印象にならないように、原則をふまえたうえで判断しましょう。