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つるし雛の作り方を徹底的に考えてみた
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つるし雛の作り方を徹底的に考えてみた

つるし雛を知っていますか?つるし雛とは、子供の成長や幸せを願って作られている飾りのことです。ひとつひとつの飾りには、子供が幸せに育つようにという願いが込められています。つるし飾りの作り方や由来について、詳しくご紹介いたします。

つるし雛とは

つるし雛の由来

つるし雛とは、小さなお人形や、お花や野菜などをモチーフとして、ちりめんや古布で作られた飾りを、紐でつなげてつるして飾るものです。つるし雛と呼ばれるように、女の子の成長を願って作られるようになったと考えられています。つるし飾りの作り方の由来は、雛人形はとても高価なため、庶民はなかなか買えなかったという時代に、小さな飾りを作って持ち寄ったとされています。作り方はそれぞれですが、小さな飾りには、子供の成長を願う意味が込められています。子供が健康ですくすく育つように、母親や祖母だけでなく、近所の人も小さな飾りに願いを込めて作ったものを合わせて作られました。

三大つるし飾り

つるし雛は「三大つるし飾り」といわれています。静岡県の「雛のつるし飾り」・福岡県の「さげもん」・山形県の「傘福(かさふく)」があります。どのつるし飾りも、始まったのは江戸末期の頃ではないかと考えられています。作り方や飾り方には、多少の違いはありますが、子供の成長や幸せを願う気持ちが込められていることは共通です。

つるし雛の飾りとは

つるし飾りには、作り方の決まりはありませんが、それぞれ意味がこめられています。どの飾りにも、子供の成長を願ったり、幸せを願ったりする気持ちがこめられています。50種類以上の細工を基本とする作り方が多く広まるようになりました。飾りの数は奇数とするのが、縁起がいいとされています。

つるし飾りの意味

つるし飾りの中から、代表的な飾りと飾りに込められた意味をご紹介します。

・桃:桃は女の子の象徴とされていて、桃には薬効があることから、邪気を払って長寿を願う気持ちが込められました
・椿:美しい女性に育ちますようにという願いが込められています
・唐辛子:可愛い娘を悪い虫から守りたいという願いが込められています
・猿:去る(さる)という語呂合わせから、災いや病が去りますようにという願いが込められています
・兎:兎の赤い目は、魔よけの力があると信じられていたことから、厄から娘を守りたいという願いが込められました
・犬:犬の飾りには、子宝や安産に恵まれるようにという願いが込められています
・三角:昔は薬を入れる袋が三角の形をしていたことから、病気にならないようにという願いが込められています

つるし雛の作り方

つるし雛の作り方・飾りの作り方

つるし飾りには、いろいろな意味が込められています。縁起物のため、飾りの数は奇数が良いです。地方によって、飾りの数や本数が決まっている場合もありますが、基本に決まりはないと考えられています。また、飾りの作り方にも厳密な決まりはないとされています。つるし飾りは、ちりめんや古布と呼ばれる着物に使われていた生地を使って作られていますが、つるし雛を簡単に作りたい場合には、フェルトや折り紙を使って作ることもできます。羊毛フェルトでモチーフを作ってもよいでしょう。
つるし飾りの作り方には、厳密な決まりはありません。飾りは自由な作り方ができます。型紙を使って作りたい場合には、本を使ったり、手作りキットを使ったりしても良いでしょう。
正式な飾りの作り方は11個の飾りを赤い糸でつなげたものを、5列(計55個)まとめて飾るとされています。つるし飾りの飾り方は、吊るすタイプが一般的ですが、吊るすための台を用意したり、コンパクトに置いて飾ったりする方法もあります。飾り方によって、吊るす飾りの数が少なかったり、厳選した飾りを作ったりしても良いでしょう。

●つるし飾り・うさぎの作り方
つるし飾りのうさぎの作り方をご紹介します。

用意するもの:
・布
・棉
・赤いビーズ2個
・糸(赤、黒)
・ハサミ
・針
・ボンド

1.うさぎのカラダと耳の布を、それぞれ中表にして縫う
2.布を表に返して、綿を詰める
3.返し口を閉じる
4.カラダの部分に切り込みを入れ、耳を差し込み、ボンドで接着する
5.赤いビーズで目をつけ、赤い糸で口を作れば完成

●つるし飾り・まりの作り方
つるし飾りのまりの作り方をご紹介します。

用意するもの:
・正方形の布 2枚
・針
・糸

1. 正方形の布を縦半分・横半分に折り、十字型に折り目を付ける
2.折り目をつけた十字の線に合わせるように四方を折りたたみ、ひと回り小さな正方形をつくる。
布を折りたたむことで、さらに小さな正方形を4つ、この小さな正方形の中に作ることが目的なので、折りたたむ時は右回りに順番に重なるように折りたたむのがポイント。
このとき、最後の一辺のみ折りたたんで折り目をつけたら一度開き、左上の正方形を作りたい根元の布をめくりながら上側の布を折り込み、半三角形をつくる
3. 2の最後でつくった半三角形の中側に指を入れ、ひし形に広げたら、そのまま折りたためば小さな正方形が完成
4. それぞれ四角形ができたら、その隙間(十字の箇所)のキワに内側から外側へ向けて4箇所に糸を通し、折りたたむように縫い止める
5. 最初に針を入れた場所に戻り、形が崩れないように重ねて縫い止める。このとき、上から見ると4枚の花びらがついた花のような形になる
6. 折りたたんだ側から、根元の部分(ピラミッドのような形)まで糸を通し、玉留めをする
7. これを布2枚分で2つ作ったら、それぞれを合わせるとまりの形に。これらを縫い合わせたら完成

2枚の同じ布を使用しても良いですが、柄を変えたり、色を組み合わせたりすることで、いろいろな種類のまりを作ることができます。

つるし雛・飾りのつなげ方

さまざまな願いを込めて作ったつるし飾りは、飾り同士を赤い糸を使ってつなげましょう。飾りのつなげ方は、作った飾りの大きさや素材によって異なります。針を使って飾りに糸を通したり、必要な場合は千枚通しを使ったりして穴を開けてから糸を通します。飾りを通した糸は、結んだり、飾りにボンドを使ったりして、好みの位置に固定しましょう。