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雛人形の処分ってどうすればいいの?
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三月(弥生)
 

雛人形の処分ってどうすればいいの?

お子さんが大きくなった、はたまた引っ越すことになったなど、雛人形を処分しなければならないケースも出てくるでしょう。しかし問題は、その処分方法です。ゴミ袋にまとめてポイっと捨てる訳にもいかないでしょうし、一体どうすれば良いのでしょうか? ここでは、一般的な雛人形の処分方法について紹介していきます。

雛人形を手放す方法とは?

近い間柄の方に譲る方法

いくら不要になったからとは言え、無下に捨てるのもどこか心苦しいものです。そこで、親戚や友人など、近い間柄の方にお譲りするというのはいかがでしょうか? しかしながら、古来より雛人形は一人が一つ持つ物として考えられ、中々気軽に譲渡できる代物ではありませんでした。しかし昨今では、その点にこだわることなく譲り合っているケースが増えている様です。送料の負担や運び方などで折り合いがつけば、喜んで差し上げるのも一考してみてはいかがでしょうか。雛人形は決して安いものではありませんので、お相手が持っていなければ、頂いて嫌な気になる様なものではないでしょう。

オークションで売却する方法

昨今最も多いのが、ネットオークションで売却する方法でしょう。中古品でも状態が良いものなら、少しでも安く購入したいと考える方は少なくないでしょう。女の子がいる家庭だけでなく、最近では外国人の方からもインテリアとして人気なので、需要は高いと思います。しかしながら、出品する際に気をつけなければならないのが「送料」です。送り先にもよりますが、雛人形は決して安く運べるものではありません。くれぐれも送料で赤字になってしまうことがない様、それらを見越した価格を据えるべきです。ちなみに、ネットオークションはよく分からないから、リサイクルショップで売ってしまうと考える方もいると思いますが、雛人形は持ち主である女の子のお守りであり、厄を身代わりしてくれるという縁起物なので、お店にもよりますが、リサイクルショップでは受け付けてくれないところがほとんどです。

骨董商に売却する方法

リサイクルショップでは買い取りを拒否されるケースが多いと紹介しましたが、例外として骨董品を扱うお店では、買取してくれるところもあるので覚えておくと良いでしょう。骨董品として価値があるものはもちろんですが、さほど古くないものでも買い取ってくれるところはあります。ただし、すべての骨董商が買い取ってくれる訳ではなく、中にはリサイクルショップ同様、縁起物だから買い取ることができないと拒否されてしまうケースもある様です。まずはお近くにある骨董品屋さんに電話やメールなどでお持ちの雛人形を買い取ってもらえるかどうかを問い合わせてみましょう。

施設に寄付する方法

お金にならなくてもいいと考えるなら、老人施設や児童養護施設、もしくは幼稚園・保育園に寄付するのも手です。それら施設では、雛人形を必要としているところも少なくない様で、中にはウェブページで雛人形を譲ってくださる方を募っているところもあります。遠方だと中々送るのが難しいので、まずはお住まいの近くにある施設のHPを調べ、受け付けてくれるかどうかを調べてみると良いでしょう。

処分する前にやるべきこととは?

そのまま処分するのはNG!

古来からの言い伝えとして、人形やぬいぐるみなどを愛玩すると魂が宿ると言われているので、そのまま廃棄してしまうのは考えものでしょう。言うなればそれは、神社でもらったお守りをゴミ箱に捨ててしまうのと同じことです。つまり、処分する前に神社などで供養することが望ましいと言えます。

どうやって供養すればいいのか?

かつては雛人形を水に流し、「流し雛」として供養・処分した様ですが、現代においてその方法は不可能です。神社に奉納したり、お寺で供養していただくケースが一般的なので、近所にある神社やお寺に雛人形の供養をしているかどうかを問い合わせ、やっている様ならそこに供養・奉納をお願いすべきでしょう。費用は3,000円~5,000円程度のところが多い様です。さらに、神社やお寺だけでなく、「人形供養代行サービス」に供養をお願いするのも手でしょう。実は、一般社団法人「日本人形協会」が日本郵政と提携し、「ゆうパック」による人形供養代行サービスを行っています。電話やインターネットで申し込むと、お人形差出キットが送られてくるので、それに供養してもらいたい人形を梱包すれば、郵便局が集荷してくれるというシステムです。尚、送った人形は、毎年行われる「東京大神宮人形感謝祭」で供養して頂けます。料金は1箱5,000円となります。
また、その他にも人形を供養してくれるサービスを紹介しましょう。
徳島県勝浦郡勝浦町では、毎年日本全国から寄せられた雛人形を大きなピラミッド状のひな壇に飾って供養する「ビッグひな祭り」を開催しています。さらに千葉県勝浦市の「かつうらビッグひな祭り」、和歌山県那智勝浦町の「南紀勝浦ひなめぐり」といった同様の雛人形を供養するイベントが開催されているので、いずれかで供養をお願いしてみてはいかがでしょうか。