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年始回りに手土産は欠かせません!
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年始回りに手土産は欠かせません!

正月を迎えたらのんびり過ごしたいと思っている人も多いでしょう。しかしいざ正月を迎えてみると、結構忙しくて大変という人も多いはずです。それは年始回りをする必要があるからではありませんか? この年始回りをする際には手土産を持っていくのが、一般的なマナーです。そこでここでは手土産をどうすればよいかについて、以下で詳しく紹介していきます。

年始回りで手土産を渡す理由

お世話になっている人に手土産を持っていくのは日本の文化

年始回りをする際に、何か手土産を持って行ったほうが良いでしょう。というのも日本の習慣として、お世話になっている人に節目でお土産を渡すのが一般的だからです。お世話になっている人の自宅や会社を訪問する際に、手ぶらで行くというのは気が引けるでしょう。また訪問を受けた相手から見ても、「何も持参しないとは非常識ではないか?」と思われかねません。

お歳暮を贈っている場合には何も持参しなくてもいい

年始回りをする相手に対して、年末にすでにお歳暮を贈っている人もいるでしょう。もしお歳暮を贈っているのであれば、年始回りの際に手土産を持参する必要はありません。お歳暮と手土産で二重に贈り物をしてしまうからです。ただし「持参しなくてもいい」というだけで、絶対に渡してはいけないというわけではありません。手ぶらで行くのは気が引けるというのであれば、タオルや菓子折りのようなちょっとしたものを持っていけばよいでしょう。

お年玉もいいけれども……

挨拶をする相手の自宅に子供がいる場合、手土産ではなくお年玉を渡すという方法もあります。しかしここで注意しなければならないのは、上司など目上の子供に対してです。目上の人の子供にお年玉を渡すのはマナー上よろしくないとされているためです。今では「お年玉」と書きますが、もともとは「年の魂」と表現します。神様の魂の宿っている餅の魂を分け与えることが由来で、このお餅を食べることによって、神様の魂を体に取り込むことができます。ですから目上の者が立場の下の者に対して与えるものという意味合いがあります。つまり上司の子供に対してお年玉をあげてしまうと逆転現象が起こるわけです。中には「上司の子供とは立場の上下はない」と思う人もいるでしょう。しかし立場の上下は直接の関係の上下で判断されます。この場合、上司と部下の関係性が重視されるわけです。ちなみに同じ意味でお世話になっている先輩や年老いた自分の親、学校や習い事の先生に対してお年玉を渡すことはマナー違反に該当します。つい油断してしまうかもしれませんが、注意しましょう。

年始回りで手土産を選ぶときのポイント

日持ちのするものがおすすめ

年始回りの時に手土産を渡したいけれども、具体的に何を贈ればいいかわからないという人はいませんか? 手土産として安定した人気のあるのが食べ物です。もし食べ物を渡したければ、日持ちのするものや保管のしやすいものを選ぶとよいでしょう。いくら美味しいものでもすぐに食べないと傷んでしまうのであれば、相手も困ります。また温度管理が面倒な食べ物を持って行っても、相手にとっては有難迷惑になってしまうかもしれません。相手のことを考えて、どのようなものが喜ばれるかを考えて商品選びをするのがおすすめです。

消耗品なども人気

年始回りの手土産の中で食べ物以外では、普段からよく使うものなども人気があります。日用品はどのような人でも使いますし、あって困るようなものではありません。そのほかには消耗品も人気です。もらったものを捨てる・処分するのはなかなか勇気がいります。しかし消耗品であれば、使っているうちになくなりますのでそんな心配もありません。石鹸や洗剤などは消耗品の中でも高い人気があり、タオルなどと一緒にギフトセットになっていることも多く、キレイに箱詰めされているので見栄えも良く喜ばれます。最近ではオーガニックなどの製品に人気がありますので、石鹸や洗剤をこだわって選び、自分ではちょっと購入しないようなワンランク上の商品などもオススメです。手土産としてやはり食べ物が一般的ではありますが、毎年お年賀を多くもらっているような人であれば、すでに食べ物がかなり集まっていて、処理に苦労しているかもしれません。そのようなことが想定される人には上で紹介したような日用品や消耗品などを渡すといいかもしれません。

一工夫加えると喜ばれる

上で紹介したものをお土産として渡せば、まず相手が困ることはないでしょう。しかしそこにもう一つ何か工夫すると、より一層喜ばれるのではないでしょうか。例えば期間限定・地域限定のアイテムなどは、プレミア感が出るのでお勧めです。皆さんの自宅・会社の近くでしか手に入らないものや、特定の地域でしか販売されていないような評判の食べ物などを渡すと特別感が増します。相手が購入したいと思っても、足をわざわざ運ばないといけない、そこまでの手間はかけられないようなものであれば、感謝の念を抱いてくれるかもしれません。また「この商品は地元で大変人気でして……」などひとこと添えると、手土産をきっかけにして話が弾む効果も期待できます。