新年会の挨拶で気を付けたいマナー
一年の計は元旦にありとよくいいますが、新年会は集まる人達にとっての一年の始まりです。新年会が滞りなく済めば、一年の幸先がよいように感じられるでしょう。会の始まりには、挨拶が行われます。ここでは、新年会での挨拶の流れや誰が行うかなどについて紹介します。
挨拶の流れ
挨拶の順番
新年会では、忘年会などと同じように乾杯の音頭や挨拶をする人がいると会が引き締まります。幹事役になった場合、乾杯や挨拶を誰にお願いするかを決める必要が出てくるでしょう。幹事が引き受けてもよいのですが、職場での集まりの場合は役職のある方に乾杯の音頭や挨拶を依頼するのが一般的です。とはいえ、役職が複数参加している場合、挨拶の順番にも配慮する必要があります。全体に失礼のない形で挨拶をしてもらうには、どの順番でお願いすればよいものでしょうか。
宴会での挨拶は、開宴・はじめの挨拶・乾杯の音頭・締めの挨拶といった順番に行われます。普段は何気なく進行しているようにも思える宴会ですが、スタートの挨拶だけでもこれだけの流れによって滞りなく進められているのです。
開宴から乾杯の音頭まで
開宴の挨拶は司会者がするものですから、幹事が行うことも珍しくありません。次のはじめの挨拶は、職場の場合は社長や部長などのトップが行うのが適切です。手短に済ませてほしいということは、挨拶慣れしているトップであれば心得ているでしょう。
乾杯の音頭は、3番目に役職の高い方に依頼するのがスムーズです。3番目というのは、2番目に役職の高い方には締めの挨拶を依頼したい事情があるためです。ただ、トップにはじめの挨拶と同時に乾杯の音頭をとってもらうのもよくあることです。元気のある人に、気合で乾杯の音頭をとってもらうのもよいでしょう。
締めの挨拶
先述したように、締めの挨拶は2番目に役職が高い方にお願いするのが一般的です。一本締めや三本締めなどの手締めをしてもらうこともありますから、あらかじめ打ち合わせをしておくようにしましょう。このようにして、新年会での挨拶はトップから3番目までの役職の方にお願いすることができます。
挨拶の依頼について
同じ役職の人がいる場合
はじめの挨拶から締めの挨拶まで、役職のある人に公平に依頼できて万事順調といきそうなところですが、中には同じ役職の人が複数いる職場もあります。大企業でまとまった宴会をする場合など、部長や課長が何人もいるということは珍しくありません。そのようなとき、誰にどの挨拶をお願いするかで後々の関係に響いてしまうのではないかと心配になるのも幹事のつらいところです。
宴会での挨拶の出番は、回数が決まっています。もしも同じ役職の人が複数いる場合は、より年配の方に挨拶を依頼するのが妥当です。同年代の役職者が複数名いる場合は、直属の上司に相談してもよいでしょう。社内の力関係について、幹事役が1人で思い悩むことはありません。職場の問題で決めかねることは、上司に相談するのが一番です。
司会進行について
宴会での司会は、プロの司会者でも頼まない限りは幹事が務めるのが一般的です。幹事には宴会が始まるまでの仕事も多いことから、当日に司会進行を行う時点ではある程度ひと息ついた心境になりがちです。そのようなときに発生しかねない問題もあるため、うっかり忘れないように務めたいものです。
司会進行を担当する人がつい忘れてしまいがちなこととは、挨拶をお願いした方が話し終えた後にお礼を述べることです。当たり前のマナーですから忘れるわけがないという方もいるでしょうが、宴会の当日には挨拶の内容や時間が気になって、スピーチが終わった途端にホッとしてお礼を忘れてしまうこともあり得ます。後になって気付いてお詫びやお礼を述べればよいようなことでもありますが、その場で役目を果たしてくれた方にお礼を一言述べるのと述べないのとでは印象もメリハリも違ってきます。一言、ありがとうございましたとお礼を述べるだけでよいので、忘れないようにしたいものです。
挨拶の依頼
宴会の規模が大きくなるほどに、挨拶のお願いは事前にしておくのがマナーです。スピーチに慣れている方でも、突然の挨拶依頼にとまどうことがあります。何を話せばよいかと迷って、上司としての威厳が損なわれたと感じる方もいるかもしれません。あらかじめスピーチの依頼をしておくことで、話す内容や時間の打ち合わせができますし、当日に上司の威厳を示してもらうこともできます。
いつ挨拶を依頼するかは、宴会の日程や場所が決まった時点でよいでしょう。それらの報告を兼ねて、上司に相談を持ちかけてみるとスムーズです。最も避けておきたいのは、当日になって宴会の場で指名することです。部下の立場からということもあり、失礼に当たりかねません。形式上のこととはいっても、宴会での挨拶を依頼するかしないかで、上下関係にも影響する可能性があります。役職のある方ならスピーチに慣れているだろうと高をくくらず、誰にとってもスピーチは準備が必要なのだと認識しておきましょう。
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