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正月に飾る羽子板の意味・由来・初正月の祝い方
羽子板
 

正月に飾る羽子板の意味・由来・初正月の祝い方

女の子が産まれて最初に迎えるお正月を祝うため、華やかな羽子板を贈る文化があります。そもそも羽子板にはどのような意味があるのか、子供の初正月はどのように祝うものかをおさらいして、子供の晴れの日を祝福しましょう。

羽子板とは

羽子板の意味と由来

お正月に行う羽子板には、あらゆる邪気を「はね(羽根)」のけて、健康に過ごす願いが込められています。もともとは中国で始まった文化で、伝わった当初は、その名前の通りに「羽根をつく」実用的な目的で使われていました。遊戯としての活用が広まったのは、7世紀頃から宮中で行われていた「毬杖(ぎっちょう)」という遊びが元になっていると言われ、一説によるとその毬杖と中国の武術や舞などが掛け合わされて、羽子板遊びになったと言われています。武家や上流階級を中心に飾りとしての活用法も一般的なものとなり、新年の風物詩として定着しました。
羽根つきで使う羽根の玉は、「無患子(むくろじ)」と呼ばれる木の種から作られるものです。「子」の「患」が「無」になるという名前から、赤ちゃんの無病息災を願うお守りとして広まったと言われています。羽根の形がトンボに似ている事にも、重要な意味があるようです。トンボは感染症を招く蚊の天敵として知られますから、厄を払い除けるご利益が期待されます。
男の子の初正月には破魔矢、女の子の初正月には羽子板を贈る風習は、現在も受け継がれる文化です。正月飾りの1つとして扱う羽子板は、歌舞伎役者の絵柄をつけたものが使われます。近年では話題になった人物をモチーフにした変わり種の羽子板もありますが、初正月のお祝いに渡すものとしては伝統的な絵柄が好まれます。

羽子板を飾るタイミングは?

羽子板を飾るタイミングですが、12月中旬に出して翌月の15日くらいにしまうのが一般的なあり方でしょう。地域や家庭によっては異なる扱いをする事もあって、ひな人形の脇飾りとしてお正月以外にも活用する方法、子供の健康を願って年間通して出しておく方法などが知られています。結婚した先の家庭で風習が分からない場合は、旦那さまのお母さんに話しを聞き、アドバイスを求めると安心です。

羽子板を飾る場所と注意点

飾る場所に明確な決まりはありませんが、客間やリビング、玄関などが良いでしょう。直射日光があたると傷んでしまうリスクもあるため、日陰になった室内が適しています。キッチンの周りや水槽の近くなど、水分や油で汚れやすいところも避けるのが無難です。お正月の冷える時期に飾るものですから、結露しやすい窓際は避けて、湿気がつかないように気をつけてください。
飾る場所にルールがないとはいっても、家族の目につきやすい場所を選ぶと良いでしょう。視界に入る度に季節感を感じて、子供の情操教育にも役立ちます。物心がついた時期からは、「元気な子に育つように、おばあちゃんが買ってくれた」など、意味合いを言い聞かせると愛着がうまれるはずです。もう少し大きくなったら遊戯に使う羽子板も用意して、日本古来の風物詩を教えていくのも良いでしょう。寒さに負けずに外で元気に遊ぶ事によって、風邪に負けない丈夫な身体を育ててくれます。

初正月のお祝いマナー

羽子板は誰が用意する?

初正月を迎えるまでに用意したい羽子板ですが、母方の実家から贈られるものと考える風習があるようです。どちらかに負担がかかるのは望ましくないとする考えから、両家が折半する方法をとる事もありますが、打ち合わせは必要でしょう。地域によって風習が異なるものですから、どちらかの考えで進めてしまうとトラブルの原因です。夫婦でも認識合わせをしっかり行い、子供のために望ましい方法を考えてみましょう。
初正月のすぐ後には初節句もあって、短い期間にいろいろと買ってもらう事に対して、抵抗を感じる方もいるはずです。「こうしなくてはいけない」という明確なルールがあるわけではないため、わだかまりが残らないように調整します。

羽子板をもらったらお礼は必要?

厚意に甘えて羽子板を買ってもらった場合であっても、お返しは必要ないとされます。子供の祝い事は内祝いを行わない、というのが一般的な解釈なので、初正月に対しても同じ考え方で対応すれば大丈夫です。
ただし、郵送してもらった場合などには、到着を知らせる連絡をします。孫の事を思ってしてくれた事に対する感謝の気持ちを伝えて、お正月には家族で実家に顔を出すなどの配慮をしましょう。正月飾りを出す時期になって飾り付けをすませたら、子供と一緒に写真を撮影、フォトフレームに入れてお返し代わりに郵送するといった方法もおすすめです。
どうしてもきちんとした形でお礼をしたいと考えるなら「内祝い」と熨斗をつけたお菓子を用意、手紙と一緒に渡します。子供が産まれて最初のお正月は両家の実家へ挨拶に行く夫婦も多いはずですから、いつものお年賀よりもグレードアップしたものを持っていくのも一案でしょう。
離乳食が食べられる時期になっていれば、おせちの一部をとりわけてあげたり晴れ着を用意して写真を撮ったりと、子供も一緒になって過ごす正月のあり方は様々です。家族が増えた喜びを一緒にお祝いする時間こそ、お礼の気持ちを伝えるための重要な要素と考えてください。