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還暦の倍!? 大還暦とは一体?
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還暦の倍!? 大還暦とは一体?

60歳の還暦を迎える方は数多くいらっしゃいますが、大還暦とはその倍となる120歳のお祝いになります。世界広しと言えど、現在ギネスブックに登録されているご長寿は122歳と164日というフランス人女性なのだそう。ここでは、大還暦とは一体どんなお祝いなのか? そして大還暦を迎えた方にはどんなお祝いをすべきなのか? 詳しく紹介していきます。

大還暦のお祝いの仕方

そもそも長寿のお祝いとは?

かつては本人やその家族が主催となり、お客様を招いていた長寿祝いですが、昨今ではその形式が変わりつつあり、本人の子供や孫がお祝いの席を企画し、ご本人を主役として招待するケースが多い様です。そもそも、なぜ長寿を祝うのかというと、かつては平均寿命も40〜50歳程度と今よりかなり若く、長生きする人がさほどいませんでした。つまり、長生きすることはとても貴重なことだったのです。しかし昨今では、60歳の還暦を過ぎても現役で働いている方が多数いるなど、平均寿命もグンと高くなりました。ちなみに、長寿祝いをする理由として、単に本人の長寿を祝福するだけでなく、参加者各々がその長寿にあやかるという意味合いもある様です。

大還暦とは何歳のお祝い?

干支による暦は60年で一周し、還暦で一区切りを迎えます。そして暦が二周すると、60年かけることの2となり、120年の大還暦となるのです。ちなみに満120歳は大還暦だけでなく「昔寿(せきじゅ)」とも呼ばれ、その意味は「昔」という字を分解すると「廿(20)+百」となることからだそうです。さらに、長寿のお祝いを紹介すると、以下の様になります。

●70歳・・・古希(こき)
●77歳・・・喜寿(きじゅ)
●80歳・・・傘寿(さんじゅ)
●88歳・・・米寿(べいじゅ)
●90歳・・・卒寿(そつじゅ)
●99歳・・・白寿(はくじゅ)
●100歳・・・百寿(ひゃくじゅ・ももじゅ)
●108歳・・・茶寿(ちゃじゅ)
●110歳・・・珍寿(ちんじゅ)
●111歳・・・皇寿(こうじゅ)
●120歳・・・大還暦(だいかんれき)・昔寿(せきじゅ)
●250歳・・・天寿(てんじゅ)
※上記は数え年です

大還暦の先に250歳のお祝いとして天寿があり、これは実に2世紀半を生きたお祝いになるのですが、未だかつて天寿を迎えた記録は人類史上無いとされています。そして、現実的に有り得る一番の長寿なのが今回紹介する昔寿であり、120歳の大還暦なのです。
ちなみに、日本は世界有数の「長寿国」とされています。ギネス公認となる世界最高年齢は、冒頭で紹介したフランス人女性、ルイーズ・カルマンさんの122歳と164日となります。しかし実は、男性の最高齢記録保持者は日本人で、1897年4月19日に生まれ、2013年6月12日に亡くなった木村次郎右衞門さんだと言われています。木村さんは116歳と54日という記録を残しており、これは現在でも男性での世界最高齢記録とされているのです。また、女性だと1898年3月5日生まれで2015年4月1日に亡くなった大川ミサヲさんが117歳と27日という長寿記録を残す他、数名の110歳超えが確認されているなど、日本人女性はとりわけ長寿が多いことで知られています。

お祝いはいつどのタイミングで?

その他の長寿祝い同様、大還暦にも確固たるお祝いのタイミングはありませんが、何せ120歳という桁違いの長寿を祝うものなので、遠方のレストランを予約するなど、自宅以外の場所へ移動して催すよりも、自宅で行う方が良いでしょう。数え年なら年始早々、満年齢であれば誕生日のその日に、食事と贈り物を用意し、自宅など近距離内で催しましょう。

大還暦の贈り物とそのお返し

贈りものに適しているのは?

長寿祝いの贈り物と言えば、還暦で赤いちゃんちゃんこを贈る様に、長寿ごとのテーマ色のアイテムを贈るケースが多いと思います。しかしながら、100歳のお祝いである百寿を境に、テーマカラーはありません。100歳を超えるお祝いでは、縁起の良い金色のものを贈るケースが多い様なので、大還暦のお祝いにおいても金色のアイテムを贈るのが良いでしょう。また、あらかじめ本人に欲しいものを聞いておくなどで準備するのも喜ばれると思います。また、年齢的に旅行など、遠方へ出向く必要があるものは避け、普段の生活の中で使えるものを中心に選ぶのがおすすめです。
ちなみに、贈り物につけるのしには、紅白の蝶結びの水引きをかけ、表書きには「祝大還暦お祝」「御祝」などと書きましょう。

贈り物へのお返し

長寿のお祝いにおいて、お返しの必要はないとされています。しかし、身内以外の方から贈り物をいただいた場合は、「半返し」を相場として、何かしらお返ししたほうがいいでしょう。あまりにも高額な物でなければ、お菓子などの食べ物や、近年ではお返しの品としてカタログギフトを送るケースも多い様なので、検討してみると良いでしょう。
ちなみに、大還暦のお返しの際は紅白の蝶結びの水引きにのしには、「内祝」「大還暦内祝」「大還暦記念」などの表書きを記しましょう。