お世話になっている人に…長寿のお祝いの基礎知識
高齢化社会・長寿化の進んでいる現在、家族やお世話になっている人に長寿のお祝いをする頻度も今後増えてくる可能性が高いです。長寿のお祝いにはいろいろな種類があります。いつお祝いをするのか、どのようなものをプレゼントとして贈ればいいかなど基本的なことを把握しておいて決して損はないはずです。
目次
長寿のお祝いのマナーを押さえよう
長寿のお祝いは何歳の時に行う?
長寿のお祝いには、いくつかタイミングがあります。満60歳の還暦をはじめ、他にも70歳の古希(古稀)、77歳の喜寿、80歳の傘寿、88歳の米寿、90歳の卒寿、99歳の白寿などがあります。さらに昨今、日本人の平均年齢は伸びており、100歳以降の長寿を迎える方も少なくありません。参考までに100歳以降の長寿のお祝いを紹介すると、100歳の百寿、108歳の茶寿、111歳の皇寿、120歳の大還暦などがあり、さらに250歳の天寿まであります。そしてこれらはお祝いされる方が主催となってお祝いの会を開くことが一般的とされていましたが、現代では家族や身近な方が主催になるケースが多い様です。
贈り物をどうすればいいか?
長寿のお祝いをするときに、プレゼントをどうすればいいかで結構悩んでいる人も多いです。贈り物をあげる人がどんな人かにもよりますが、いつまでも若々しくあって欲しいと願いセカンドライフを楽しめるようなものをギフトとして贈ると結構喜ばれるはずです。男性の場合、元気であればスポーツウェアや明るいベスト、ベレー帽などおしゃれに気を配れるようなものが喜ばれます。女性の場合、いつまでも美しくという意味を込めて口紅などの化粧品やアクセサリーなどが人気です。ブラウスやセーターといったものもおしゃれ好きな女性にはお勧めです。お出かけをするのが好きな女性であれば、日傘をプレゼントして紫外線対策できるようにするのも一考です。
古稀以上になると、足腰がだいぶ弱くなってくる方も増えるはずです。そのような方には、ステッキや座椅子などをプレゼントするのもいいでしょう。さらに、自宅の中でものんびりできるように茶器や手文庫などもプレゼントにしてみてもよいでしょう。
お祝い金を渡すという方法は?
長寿のお祝いをするにあたり贈り物ではなく、お祝い金を包みたいと思っている方もいるでしょう。ただ、お祝い金を包むにあたって、いくらくらいが妥当なのかわからないという人はいませんか? ケース・バイ・ケースですが、両親にあげるのであれば5万円くらいを包むのが一般的です。こちらを一つ基準にして、金額を考えてみましょう。
長寿のお祝いの時期とその意味について理解しよう
70歳代のお祝いはどうする?
70歳代のお祝いとして70歳の古希(古稀)と77歳の喜寿があります。古希(古稀)とは「人生七十古来稀なり」という、杜甫の詩の一節から古希(古稀)と呼ばれるようになったといいます。また、77歳の喜寿は「喜」という文字を崩すと七十七と読めることからこのように呼ばれるようになりました。今では70代でもまだまだ元気な方も多いです。このため、長寿を祝うというよりも「これからも元気でいてくださいね」という意味を込める傾向が強まっています。
古希(古稀)でも喜寿でもモチーフになるカラーは紫といわれています。このため、古希(古稀)や喜寿のお祝いを渡すのであれば、紫をベースにした贈り物を渡すのがおすすめです。還暦の場合には、結構大々的なパーティーを開催する人も少なくありません。しかし70歳代のお祝いについては家族だけなどの小ぢんまりとしたお祝いにするケースが多いようです。
80歳代のお祝いを理解する
80歳代のお祝いには、80歳の傘寿と88歳の米寿が該当します。傘寿は「傘」の略字が八十のような字体になることがルーツといわれています。また、「米」という文字を分解すると八十八になることから、88歳になると米寿のお祝いをするようになりました。長寿祝いというと高齢化社会の現在、傘寿あたりからという方も多いです。
80歳代のお祝いは、黄色もしくは金茶色がイメージカラーといわれています。このため、金色もしくは黄色のプレゼントを探してみるとよいでしょう。ただしこの年代になると、ちょっと無理をしただけでも体調を崩す可能性があります。そこで会食をするのであれば、本人の体調を考え料理なども配慮したほうがよいでしょう。
90歳代のお祝いはどう催す?
90歳代になると、90歳の卒寿と99歳の白寿があります。卒寿は「卒」の略字が九十に見えることからこのように呼ばれるようになりました。また白寿は「百」から「一」を引くと「白」になるため、このような呼び名がつけられました。ここまでくると高齢化の現在でもかなりの長寿です。無理させないようにささやかなお祝いをしておくとよいでしょう。
白寿に代表されるように、90歳代のお祝いのモチーフは白です。寝具類や羽織物など、年齢が年齢ですから体をいたわるようなものをプレゼントとして渡すのがおすすめです。90歳代に差し掛かると入院しているケースもあるかもしれません。入院中でもお祝いをするならば、病院側に事前に了承を得たうえで、病室に家族ごとにお見舞いをして無理させないようにケアすることが大事です。
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