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四十九日で包む香典の金額はどれくらい?
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四十九日で包む香典の金額はどれくらい?

冠婚葬祭のマナーは、うっかり間違えると失礼にあたるものばかりです。今回ご紹介する「四十九日の香典における相場」も、知らないまま思った額を包んだところ「少な過ぎた」はたまた「多過ぎた」ことにより、相手を不快にさせてしまうなんてケースも少なくありません。冠婚葬祭をスマートに済ませるためにも、マナーを知り、守ることは当然のことでしょう。

香典の相場

四十九日の重要性

四十九日は、故人の死後49日における大事な法要です。亡くなってから49日後のタイミングで魂が仏のもとへ向かうとされ、この法要次第で故人の魂の行く末が左右されると言われています。規模や方法は様々ありますが、一般的に僧侶を招いて大々的に催すものであり、厳粛な場であることに違いはありません。つまり、粗相がないよう正しいマナーを理解しておくことが大切なのです。

香典ってどんなもの?

香典とは、霊前にお供えする金品のことを指します。現金に限ったものではありませんが、一般的には相応しい金額を包んで供えるケースが主。ちなみに、「香」はお香のことを、そして「典」は霊前への供え物を指す言葉であり、つまり「お香の代わりに備えるもの」という意味があります。言葉の意味まで聞かれることはそうないかと思われますが、マメ知識として覚えておいて損はないでしょう。では、なぜ「香」という言葉が用いられているのかと言うと、かつて葬儀では、お香を持ち寄って焚いていた習慣があったからに他なりません。今では既になくなった習慣ではありますが、言葉として残っているということです。

包む香典の相場とは

実を言うと、お香典の相場に確固たる決まりはありません。故人との関係性によって、相場は大きく変動するものと言えます。そのため、香典だからこの金額、ではなく、距離感に応じて検討するという考え方が理想的です。では具体的に、どのような金額帯となっているのでしょうか。
一般的に、親類であれば10,000円~50,000円、近所の人や友人・知人の場合は、5,000円~10,000円といった具合になっています。近しい間柄であっても、親類と他人では大きく変わっており、逆に遠縁であったとしても、親類であればある程度包むべきという考えも持っておかなくてはなりません。
次に、仕事関係の場合についてです。いわゆる「身内」ではなくとも、故人にとっては接する機会の多い特別な関係です。そのため、香典を持参するのは当然のマナーと言えます。ですがこの場合も、距離感によって金額が変わってきます。一般的に、上司の場合は5,000円~10,000円、同僚や同僚の家族といった間柄であれば、5,000円程度が相場となります。

香典の渡し方

正しい香典の用意の仕方

香典に限った話ではありませんが、四十九日法要における香典は、決められた香典袋というものに入れて持ち寄ります。特別な存在に感じられるかもしれませんが、近所の文房具店、その他コンビニやスーパーなどでも当たり前の様に売られています。黒と白の水引が目印となっているので、袋の色も合わせて、白黒のものを探せば見つけやすいでしょう。ただし関西に関しては、四十九日以降白と黄色の水引がもちいられる場合もあるようなので、シーンに合わせて選びましょう。

香典袋には、まず表書きを記します。四十九日においては、「御仏前」「御佛前」、「御供」といった表書きが一般的です。そして表面には、合わせて誰が持参したものなのかがわかるよう、名前も記します。連名の場合は3名くらいまでを並べて記し、それ以上については「外一同」などと書きましょう。ちなみに、封入した金額は内袋に書きます。人の目に触れることもない上に、かつ集計の際分かりやすいので書いておいた方が親切です。

正しい香典の渡し方について

香典において重要なのは、包み方や金額だけではありません。加えて、渡し方にもこだわるべきマナーが存在します。冠婚葬祭は気持ちの部分が重要であるため、いかに相手の気持ちに沿った振る舞いができるかが大きなポイントとなります。
まず、香典袋をそのままの状態で渡すのは、マナーとして適していません。袱紗(ふくさ)に包み、礼儀ある渡し方をしましょう。まずはふくさを打つ側が表にくるよう広げ、角の部分が上下左右になるよう置きます。そして中心に、香典袋をおきます。このとき、表書きが上にきて、広げたときすぐに見えるようにしておきましょう。さらに、香典を渡す際には「ご仏前にお供えください」など、一言添えることも重要です。ちなみに、どうしても参加できない場合は、郵送で送るという方法もあります。もちろんこの場合も、表書きを正しく記した香典袋を使うのがマナーです。また、お悔やみの言葉などを口頭で伝えることができないので、手紙を添えるとより丁寧です。参加できなくて申し訳ないといった旨も加えておくと、対面でないながらも気持ちは伝わるでしょう。