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立冬とはどんな時期か?
二十四節気
 
十一月(霜月)
 

立冬とはどんな時期か?

秋から本格的な冬に移り変わる時期、立冬。木枯らしが吹き、黄色く色づいた木の葉が落ち始め、北の地方では初雪の知らせも聞こえ始める時期です。真冬を迎える直前である立冬とは、一体どんな時期なのでしょうか。七十二候における立冬や、旬の食材、イベントについて詳しく紹介していきます。

立冬とは?

立冬の意味とは?

立冬を迎えると、暦の上でいよいよ冬に突入します。ちなみに、立冬の「立」という字には「始まり」の意味があることから「冬の始まり」を指す意味であることがわかります。しかしながら、冬とは言ってもまだ11月。場所によっては暖かい地域もあるのに、冬はまだ早いのでは? と思われる方も多いでしょう。しかし、北の地域では11月初旬から初霜、初雪の知らせが届くのも珍しくありません。関東以南の方にとっては、差し詰め「冬の気配を感じ始める頃」という程度かも知れませんね。
そして、立冬の具体的な日付は11月7日頃で、旧暦では9月下旬から10月上旬になり、二十四節気においては19番目の節気となります。視覚的に立冬を感じることは難しいと思いますが、木枯らしが吹き、朝晩の気温が下がり始めるなど、秋から冬へ移行するちょうどその時期こそ、立冬にあたります。

立冬の時期の旬の食材や草花は?

立冬の時期になると、寒露までとは旬の食材がガラリと変わります。代表的な食材を挙げると、まず果物は「りんご」が旬を迎えます。寒い時期の果物として認知されるりんごは、ちょうど立冬の時期に旬を迎え、スーパーや八百屋さんの軒下にズラリと並び始めます。毎日食すことで、自律神経の乱れを正し、ストレス解消に効果のある果物です。また、美肌効果も高く、地方によってはりんごを湯船に浮かべて入浴するところもある様です。
そして、旬の野菜はかぼちゃ、かぶ、サツマイモ、大根などが代表的ですが、中でもレンコンが最も有名です。そして前記からもわかる様に、根菜が旬を迎える時期で、レンコンに限らず大根やかぶ、サツマイモもこの時期の食材として知られています。尚、レンコンは穴が空いており、先の見通しが良いとされ、縁起の良い食べ物として知られています。そして、旬のお花は「茶の花」です。茶の花とは、読んで字のごとく、お茶の木に咲く花のことで、見た目は椿を小さくした様に見えます。さらに含まれる成分も椿と似通っていることから、化粧品などに使われることも多い様です。
また、この時期旬を迎える魚介類は、鮭や鯖などはもちろん、「牡蠣」が最も有名なのではないかと思います。牡蠣は貧血の改善に効果が高く、さらにアミノ酸とタンパク質を豊富に含んでいることから、「海のミルク」と言われるほどに栄養価も高いことでも知られており、多くの家庭では鍋物に入れて食されます。栄養価も高く味も絶品と言われる牡蠣ですが、生で食す際には十分な注意が必要です。牡蠣はプランクトンを餌として中腸腺(ちゅうちょうせん)と呼ばれる内臓部分に取り込みますが、その際に海水の中にノロウィルスが含まれ、牡蠣に蓄積されてしまう場合があります。さらに、調理する過程で腸炎ビブリオや大腸菌などのウィルスや菌が混入してしまうことがあり、運悪くそういった悪いものを蓄積した牡蠣を生で食すと、いわゆる「あたる」という症状が出てしまうケースもあるのです。
それら菌やウィルスは、90度以上で90秒以上加熱することで死滅することが判明しているので、フライやソテーなど、加熱調理したものであれば、食中毒の発生率を大きく下げられることが確認されてます。体調が悪い場合などは極力避けた方が良い食材でしょう。

七十二候における立冬

立冬の初候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」となります。読みは「つばき」ですが、山茶花(さざんか)が咲き始める頃を指します。そして次候は「地始凍(ちはじめてこおる)」です。これは、冬の冷気によって大地が凍り始める頃という意味で、つまり「霜柱が降りる頃」を指します。さらに、朝晩の気温によっては窓が結露することも多い時期です。
そして立冬の末候は「金盞香(きんせんかさく)」となりますが、これは金盞花(キンセンカ)ではなく、水仙の花を指します。水仙は上品な香りを楽しめるだけでなく、育てやすいことからも多くの方に人気の花です。ちなみに金盞花とは、地中海沿岸部を原産する花で、「冬しらず」という名で市場に出回っています。

立冬の時期に行われるイベント

季節が「立つ日」に行われる行事とは?

兵庫県淡路市多賀の伊奘諾神宮(いざなぎじんぐう)では、毎年季節の立つ日に「湯立神楽祭」が行われます。季節が立つ日とは、立春・立夏・立秋・立冬の4日で、立冬の日は「立冬湯立神楽祭」が執り行われます。白装束に身を包んだ巫女さんが、釜の湯を四方に散らして邪気を払い、無病息災を願うという行事。これは、古代の占いで、熱湯に手を入れて皮膚がただれるかどうかで正邪を決める「探湯」を起源とするものだそう。そしてその他の3日も含め、四季を通して国家平安を祈る歴史の古い神事として広く知られています。

その他のイベントは?

立冬の時期は、他にも多くのイベントや行事が開催されており、中でも立冬の日に京都府の貴船神社で行われる「御火焚祭」が有名です。神様の生まれ変わり・蘇りの神事とされ、斎場には全国の崇敬者より奉納された約1万本の護摩木を御神火で焚き上げます。その様子は、燃え盛る炎からの貴船大神御出現の故事を再現しているとされます。また、同行事が執り行われる貴船神社は「貴船もみじ祭」と言われる程美しい紅葉も有名です。