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大暑とはどんな時期か?
七月(文月)
 
二十四節気
 

大暑とはどんな時期か?

7月末から8月上旬にかけての時期は二十四節気において「大暑」と言われる時期になります。読んで字のごとく、一年の中で最も暑い時期にあたり、イベントや旬においても夏の風物詩と言われるものが目白押しです。以下では、大暑の時期についてより詳しく解説していきます。

大暑とは?

大暑の特徴を知ろう

二十四節気において12番目の節気となる大暑は、言わずと知れて真夏の時期にあたります。暦便覧では「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」とされ、快晴の日が続き、気温が上がり続ける時期であることを表しています。具体的な時期としては7月の23日頃から立秋直前となる8月6日頃までが大暑の時期。子供達は夏休みに入り、海や山などで楽しむ絶好の行楽シーズンとなりますが、熱中症などによって体調を崩しやすいことから、水分補給などの注意喚起が促されます。さらにこの時期は、全国的な真夏のイベントが多く開催されます。花火大会や山開き、さらには夏祭りなど、各地で日々何かしらのイベントが開催され、行楽地やイベント会場は多くの観光客でいっぱいになる様子は見慣れた風景でしょう。

大暑の時期の旬の食材や草花は?

大暑の時期の旬と言えば、まず挙げられるのが「ゴーヤ」でしょう。沖縄県の特産物であるゴーヤは、丁度大暑の時期に旬を迎えます。苦味のある独特な風味がくせになると、今や全国的に食される夏の旬野菜として有名です。ちなみに、ゴーヤの苦味が苦手だと言う方は、水にさらしたり、塩もみしてから調理してみてください。それらをすることによって、ゴーヤの苦味がいくらか軽減されるようです。そして、季節の花として代表的なのは「オシロイバナ」です。この名がついた所以は、黒い花の中にある白い粉を、子供たちが白粉(おしろい)の代わりとして遊んでいたことからだそう。ちなみにオシロイバナは、夕方に花が咲き、翌朝にはしぼんでしまうことから、「夕化粧」という別名が名付けられています。
さらに、大暑の時期の代表的な昆虫と言えば、多くの子供から愛される「カブトムシ」に尽きます。夏における昆虫の王様と言われるカブトムシは、頭に生えた立派なツノが印象的で、力強く迫力満点。地域によってはカブトムシ同士を対決させる「カブトムシ相撲」を開催しているところも少なくありません。

七十二候における大暑

七十二候における大暑の初候は「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」となり、桐の花が実をつける頃になります。ちなみに桐は我が国における伝統的な神木とされ、かの豊臣秀吉公が好んだ花と言われます。また、丈夫な木であることから、タンスなどの材料として広く使われいることは周知のことでしょう。
そして次候は「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」となります。これは、熱気がまとわりつく様な蒸し暑い日が続く頃を指しています。尚、人間には暑さが厳しいこの時期ですが、木々や草花は緑を濃くし、夏という季節を楽しんでいる様に見えるという意味もあるそうです。
そして末候は「大雨時行(たいうときどきふる)」。これは読んだままの解釈になりますが、夕立や台風など、夏特有の変わりやすい気候であることを表しています。快晴の空に入道雲が見えると、それが夕立の合図となります。ちなみに、天気予報などない昔の人々は、雲の流れや形状を見て、天気を予想したと言われています。

大暑の時期に行われるイベント

大暑と言えば「打ち水」?

一年で一番暑くなる時期とされる「大暑」には、日本古来から伝わる習慣として知られる「打ち水」を全国的なイベントとして行うところが増えています。ちなみに打ち水というのは、道路に水をまくことで起こる気化熱により、大気中に道路の熱が逃げ、周囲の気温が下がって涼しくなるという生活の知恵です。「打ち水大作戦」と銘打って、近年各地で広がりつつある催しで、毎年推定600万人が参加し大きな話題にもなっています。ちなみに同イベントは、暑さへの対策だけではなく、「エコアクション」をテーマとし、地域コミュニケーションを活性化させる意味もあるそうです。

その他のイベントは?

夏の一大イベントといえば青森県で開催される「ねぶた祭」を連想される方が多いのではないでしょうか? 毎年8月上旬に行われる同お祭りは、来場者数200万人を超える夏の風物詩的なイベントです。国内のみならず、海外からも多くの観光客が訪れることでも有名で、1980年には国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
もとは中国から渡来した「七夕祭り」と、古来より東北地方にあった精霊送り、人形、虫送り等の行事が合わり変化して現在のような人形、扇ねぶたになったと言われています。そして、ねぶたと呼ばれる巨大な張り子が町中を練り歩くこのお祭りは、享保年間から続く古い歴史を誇っています。毎年計6日間通して行われ、かかる費用は2億円を超すとも言われる規模を誇り、歴史上の偉人や歌舞伎、神仏をモチーフとした巨大な張り子が市内の通りを席巻します。ちなみに近年では、地元の伝説や偉人、さらにはテレビ番組を題材にした張り子なども登場し話題になっています。