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啓蟄とはどんな時期か?
二十四節気
 

啓蟄とはどんな時期か?

冬も終わりを迎え、いよいよ春の到来を待つ時期。啓蟄と呼ばれるこの時期は、正に季節の変わり目と言える気候で、土中の生物たちが徐々に目覚める頃です。段々と春らしく暖かくなるこの啓蟄とは、一体どんな特徴があるのでしょうか。以下で詳しく紹介していきます。

啓蟄とは?

啓蟄の特徴を知ろう

二十四節気第3番目の節気にあたる「啓蟄」は、3月5日頃から19日頃までの期間を指します。「啓蟄」の「啓」は「閉じたものを開く・導く」という意味を持ち、「蟄」は「虫が土中で冬ごもりする」という意味があることから、「啓蟄」とは土中で冬ごもりをしていた生物たちが、続々と目覚める頃のことを表しています。暦便覧においても「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」となっており、つまり冬が終わりに差し掛かり、いよいよ春の陽気を感じる季節の変わり目であることを意味しているのです。

啓蟄の時期の旬の食材や草花は?

啓蟄の時期に旬を迎える代表的な食材は、「タケノコ」や「ワラビ」、「ゼンマイ」など山の物が目立ちます。タケノコはご飯に混ぜたり、天ぷらなどで楽しめ、ワラビやゼンマイは和え物や煮物などで美味しくいただくのがおすすめです。尚、山菜はアク抜きする必要があるので、事前にしっかりと下ごしらえをしてから調理しましょう。
さらに、魚の「サヨリ」の漁獲時期でもあり、こちらは天ぷらや寿司などによく使われる高級食材です。旬は3月から5月頃までとなり、啓蟄の時期は正に一番美味しい時期になります。また、春が近い時期とあって、可愛らしく美しい野鳥も数多く観ることができます。中でも、「カワラヒワ」という鳥はこの時期から夏にかけての間、山のみならず住宅街にも現れるので、見たことがある方も多いのではないかと思います。羽を広げると、黄色い模様がはっきりと見え、遠目からでもカワラヒワであることがわかります。山の幸に舌鼓を打ち、時には自然に出てゆっくりとバードウォッチングを愉しむことができるこの時期は、アウトドア志向の方にはオンシーズンと言えるのではないでしょうか。

七十二候における啓蟄

七十二候における啓蟄の初候は「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」です。前記したように、地中深くで冬眠していた虫たちが、春の暖かな日差しに気づき、徐々に外に出てくる時期になります。尚、文中では「虫」と表現していますが、冬眠する多くの動物・小動物が冬眠から覚める時期であるという認識で構いません。そして次候は「桃始笑(ももはじめてさく)」。「笑」と書いて咲くと読ませるあたり、何とも表現の豊かさを覚えます。桃の花がゆっくりと開いていく様は、正に表情が緩んで笑顔になっていく動きそのものに見えます。さらに末候は「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」となり、これは厳しい冬を越したサナギが羽化し、美しい蝶へ生まれ変わる時期であることを表現しています。ちなみに、「菜虫」とは、大根などの野菜の葉に付く青虫のことを指しています。

啓蟄の時期に行われる行事やイベント

啓蟄のまつわるイベントが盛りだくさん

啓蟄は冬が終わって地中深く眠っていた虫たちが活動し始めることから、「昆虫」にまつわるイベントが各地で多く開催されている様です。
東京都日野市にある多摩動物公園では、啓蟄の時期に虫にまつわる様々なイベントを開催し、注目を集めています。例えば、冬の寒い時期を耐え、越冬する昆虫たちの様子を写真で紹介する「越冬昆虫の写真展」や、昆虫に興味はあるけど触るのが怖いという小さなお子様向けの「むしの触り方教室」など、昆虫たちが冬から春にかけてどんな暮らしをしているのかについて詳しく解説するプログラムなどが行われています。
さらに、神奈川県横須賀市にある「ソレイユの丘」では、この時期に地中から出てくる虫を探すイベントを開催したり、この時期には毎年多くの動物園や関連施設で昆虫にまつわるイベントが開催されています。小さなお子様が昆虫について知り、実際に触れ合うことができる貴重な機会ですので、興味がある方は本年の開催プログラムを調べて行ってみてはいかがでしょうか。

この時期特有の行事も行われる

啓蟄にまつわるというより、春の訪れが間近に迫った啓蟄の時期に行われる代表的な行事として「菰(こも)はずし」というものがあります。これは、立冬の頃に樹木に巻いていた藁を啓蟄の時期に外して中に入っている虫駆除する作業のこと。近年では「菰はずしは逆効果だ」という意見も出始めたため、地域によっては行われなくなってしまったところもある様ですが、啓蟄の時期になると決まって行われる行事の一つとして広く知られています。