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香典の金額の相場と名前の書き方・基本的なマナー
香典
 
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香典の金額の相場と名前の書き方・基本的なマナー

香典は、かつてはお線香を直接持参して弔問していたことから、お線香料としてお金を包むようになったといわれています。本来はお悔やみの気持ちを示すことができればよいのですが、葬儀の互助をするという意味も兼ねて香典が包まれるのが一般的です。香典の相場や不祝儀袋への名前の書き方などについて、紹介します。

香典の金額を相場で比較

香典は通夜と葬儀のどちらで出すのか

通夜と葬儀は、必ずしも両方に参列するとは限らないでしょう。両方出たくても都合がつかない場合もあり、通夜にも葬儀にも出るほど故人と近しい関係ではなかった場合もあります。通夜か葬儀のどちらかのみに参列する場合、香典は参列するときに持参すれば問題ありません。通夜にも葬儀にも出る場合は、通夜の受付で香典を出しましょう。二度出す必要は、ありません。
香典を出すときには、受付で記帳を促されます。香典は一度出せばよいのですが、記帳は通夜と葬儀の両方に参列するとしても二度行うのが一般的です。記帳は1人ずつ行いますが、夫婦で参列する場合は連名でも構いません。夫の代わりに妻が参列する場合には、夫の氏名の脇に「内」と書くことがあります。会社の社長などの代理で会葬した場合も、代表者名の脇に「代」と記入します。

納骨式での香典

通夜や葬儀の他に、お墓に遺骨を納める儀式として納骨式があります。宗教によっても異なりますが、例えば仏式なら僧侶がお経を唱える中、お墓に納骨をするのです。納骨後に会食が行われることもあり、すでにお墓がある場合は火葬後すぐに納骨式にもなることもあるでしょう。まだお墓が準備できていない場合は、納骨できる準備が整ってからの納骨式となります。お墓が準備できていても、四十九日の法要の際に納骨をするケースもあります。中には、一周忌や三周忌の際に納骨となることもあり、御当家次第です。
通夜や葬儀とは別の日に納骨式が行われる場合も、香典は必要です。僧侶に読経を依頼することや、会食の席を設けることもあり、施主への互助の意味があります。納骨式に持参する不祝儀袋は、宗教や宗派によって異なります。また、通夜や葬儀とも異なる表書きの仕方をするため、気を付けておきましょう。故人の宗教や宗派に合わせた表書きの仕方をしますが、「御供物料」であれば全般的に利用可能です。

金額の相場の比較

香典の金額の相場は、故人との関係性や贈り主の年代によっても異なります。例えば、贈り主が20代と40代で比較すると、40代の人は20代の倍程度の相場を出しています。故人が勤務先の上司やそのご家族の場合より、先輩・後輩・同期などのご家族への香典のほうが金額の相場が低めです。
会社の有志が香典を出し合う場合も、上司本人が故人のケースが金額は最も高い相場となり、上司のご家族や同僚が故人のケースでは金額は比較的低めの相場となります。

夫婦・会社・連名などの名前の書き方

夫婦や連名での順番

夫婦や同僚同士、友人一同など、連名で香典を出すことも珍しくありません。いずれの場合も、連名では年齢や立場を考慮した書き方をするのがマナーです。基本的には右が上位となり、夫婦では右に夫の氏名、左に妻の名を記入するのが一般的になっています。夫婦でも他の連名でも、2人の名前を連ねる場合は中央にバランスよく整えておさめます。
3名の連名の場合は、会社名などの団体名を右に記入してから左に氏名を連ねていきます。順番は、年齢や立場が上の人が一番右です。さらに人数が増える場合は、代表者の氏名を記入してから、他何名というようにしたほうがスマートです。会社でまとめて出す場合でも、部署名に一同と付けて記入する方法がよくとられます。人数が多いときには、不祝儀袋の中袋に全員の氏名と住所と明細を記すのが一般的です。ただし、1人1人への返礼は不要と一文添えておくのも、ご遺族への心遣いとなります。

会社からの場合

会社から香典を出す場合は、社長名でというケースも少なくありません。その場合は、社長の氏名を中央に大きめに書き、右横に会社名を少し小さめに記します。社長の役職は、氏名の上に小さく記入するのがよいバランスです。
社長や上司の代理にて会葬する場合には、不祝儀袋には社長や上司の氏名を記入し、その左下に小さく「代」と書き添えます。同じ代理でも、夫婦の場合に夫の代理を示すのは「内」となりますから混同しないように気を付けてください。

筆書きか、ペン書きか

不祝儀袋には、正式には薄墨の筆書きで記入します。しかし、筆書きでは自信がないという方もいるでしょう。筆の代わりに筆ペンでもよく、濃い色の墨でも問題ありません。薄墨にするのは、涙で文字がにじんだという想定です。最近では、慶弔用のサインペンも市販されています。筆ペンでもサインペンでも薄墨タイプがありますから、使ってみて書きやすい筆記用具を選んでください。「御霊前」などの文字は、あらかじめ印刷されているタイプを選んでも大丈夫です。自筆に自信がない場合は、むしろ印刷してあるタイプを選んだほうが安心できるでしょう。