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大晦日はどう過ごす? 伝統行事とおすすめの過ごし方
伝統行事
 
十二月(師走)
 

大晦日はどう過ごす? 伝統行事とおすすめの過ごし方

一年の締めくくりを迎える大晦日は、新年への期待を持ちつつも何となく寂しい気持ちになるものです。伝統的な過ごし方とはどのようなものか、改めて考えると即答できない方も多いのではないでしょうか。大晦日の由来、伝統行事と近代的な過ごし方をご紹介いたしますので、よい年越しにするヒントにご活用ください。

大晦日の由来と歴史

そもそも大晦日とは?

晦日とは、月末を意味します。旧暦を使っていた時代には、月の終わりが29日もしくは30日にあたりました。三十日の漢字が変わって月の最後の日が「晦日」とされるようになり、12月31日だけ頭に「大」をつけて「大晦日」と呼ばれたことが始まりです。
平安時代の大晦日は、年神様を祀る準備の日とされていました。農作物の豊作をもたらしてくれる神様を一晩中寝ずに待っている風習は「年籠り」と呼ばれています。うっかり寝てしまうと白髪になる・シワができるとも言われていたそうで、初日の出まで徹夜するあり方が支持されていました。どうしても眠気が来てしまったら「稲積む」と唱えることにより、魔力から逃れたと言われています。

大晦日の行事や風習

大晦日の夜のことを「除夜」と呼び、煩悩と同じ108回の鐘をつく文化が有名です。除夜の鐘によって煩悩がなくなり、清らかな気持ちで新年を迎えるための恒例行事となりました。一説には、四苦八苦が由来という説もあって「4×9」「8×9」の合計が108になることから回数が決まったとも言われています。
大晦日の夜に入るお風呂は「年の湯」と呼ばれていて、その年の垢を洗い流す意味合いがあるそうです。一年に起こった出来ごとを思い浮かべながら、ゆっくりと身体を温めることで、日々の疲れを癒す時間とします。元旦に掃き掃除をするのはタブーですから、一年を締めくくる「掃き納め」をする風習も一般的です。大掃除で手が回らなかった部分をきれいにして、新年を迎える準備をしましょう。

年越し蕎麦の意味・由来

大晦日の食事と言えば、年越し蕎麦が有名です。江戸時代に始まった文化と言われていて、長寿や健康を祈願する意味があります。蕎麦の麺が切れやすいことから「苦労を断ち切る」ねらいとされることなど、複数説があるようです。
北海道では寿司、長野県の年取り汁などのように、年越し蕎麦以外のものを頂く文化もあります。地域や家庭によって風習は変わってきますから「こうしなくてはいけない」というものではありません。近所の高齢者に昔からの風習について聞いてみると、地域史を知るよい機会となるでしょう。数え年を使っていた時代は元旦に1つ歳をとることになりますので、大晦日からごちそうを頂き、家族団らんの時間を過ごしたとも言われています。食事内容はもちろんのこと、家族が集う時間も重要にしたい文化です。

相手別・大晦日の過ごし方

カップルで過ごす場合

主要なテーマパークでは年越しイベントが開催されますので、恋人同士で出掛けるのもよいでしょう。たくさんの人が集まってカウントダウン、新年を迎える瞬間に花火があがるなど特別な演出が予定されることも多く、明るい気持ちでその年を締めくくりたい方にはおすすめできます。
王道のデートとして、どちらかの家でゆっくり過ごす年越しも候補のひとつでしょう。年末には特別なテレビ番組も多くて、あっという間に時間が過ぎます。年が明けたら初詣に出掛けて、新年の幸せやお互いの健康を祈願しましょう。家族ぐるみのつきあいをしている結婚間近のカップルなら、どちらかの実家で仲良く過ごすあり方も一案です。

家族と過ごす場合

家族水入らずのあり方が伝統的なスタイルですから、あえて特別なことをしない選択も候補としましょう。冷えた身体をこたつで温めながら、その年の出来ごとや家族の想い出を語り合い、絆を深める過ごし方がおすすめです。同居している家族とは言っても全員がそろってゆっくり過ごす機会は少ないもので、一緒にいる時間を作る機会となります。
ワイワイ楽しむ大晦日なら、ボードゲームをするのもよいでしょう。家族団らんの時間を持つこと自体が目的ですから、みんなが楽しめる内容ならどんなものでもかまいません。大人になってから改めてやってみると楽しいゲームもたくさんあって、年越しに何をするのか迷ってしまうご家族にはおすすめです。

友人と過ごす場合

好きなアーティストのカウントダウンライブに行き、ファン全員で新年を迎えるスタイルはいかがでしょうか。歌手だけでなくお笑いライブやダンスイベントなどもありますので、好みに合うものを選びましょう。都心部のバー、商業施設でもカウントダウンイベントが開催されることは多くて、現地の出会いも楽しみです。いろいろな人が集まって笑顔で過ごす年越しなら、素敵な想い出になるでしょう。
仕事の疲れを癒すなら、大晦日から元旦にかけての温泉旅行もよいでしょう。大きなお風呂で年の湯をすませた後、おいしい料理やきれいな部屋で新年を迎えます。現地の神社に初詣に出掛けるなど新年を迎えた後もイベントがたくさんあって、非日常を堪能したい方におすすめです。
観光地の大型ホテル、リゾートなどでも、年末のイベントが開催されることがあります。早いうちから目ぼしいものをチェックして、年末の予約を確保してください。