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卒業祝いのお返しのマナーを知ろう
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卒業祝いのお返しのマナーを知ろう

お子さんが卒業式を迎えるにあたり、祖父母や親しい間柄の方からお祝いを戴くこともあるでしょう。その際、一体どの様にお礼をすれば良いのでしょうか? 初めて卒業を迎える子を持つ親御さんも多いと思います。ここでは、卒業祝いのお返しのマナーについて詳しく説明していきます。

卒業祝いのお返しにふさわしいものとは?

そもそもお返しは必要か?

実を言うと、卒業祝いのお返しは本来必要ないとされています。なぜなら、当然のことながら、就業前の子供には収入がないので、お返ししようにもできません。しかし、全く何もしないのは逆にマナー違反です。お礼の品を贈らないとしても、せめて謝意は伝えるべきです。金品を頂いたら、遅くとも3日以内にはお礼の電話を入れておきましょう。ちなみにその際は、親からお礼を言うのではなく、出来れば卒業祝いを贈られた子供本人から感謝の言葉を述べるのが礼儀です。ちなみに、電話が難しい場合はお手紙などでお礼の言葉をしたためましょう。

卒業祝いのお返しには何がふさわしい?

一般的に卒業祝いのお返しは必要ないとされていることから、結婚式や葬儀のお返しなどと違い、何を贈るかについては確固たるものがありません。しかしながら、どうしてもお返しの品を贈りたいと考えるなら、頂いた金額の3分の1から半額程度のものを選びましょう。オススメの品をいくつか挙げるなら、日持ちするお菓子、シンプルながら高級なタオル、入浴剤や洗剤などの日用品、さらには現金などです。最近では、貰い手が好きな商品を選べる様にと、カタログギフトの需要も高まりつつありますので、一考してみてはいかがでしょうか。
品物を選ぶにあたって重要なのは、お贈りする相手の年齢や家族構成、さらには自身との関係性を十分踏まえた上で、喜んでもらえるものを選ぶことでしょう。例えば、極端かもしれませんがお肉屋さんからお祝いをもらったお礼にお肉を贈るのがナンセンスである様に、相手が役立ててくれそうな物を選ぶべきです。さらには相手の好みを知っている場合は、それをお贈りするのも手でしょう。

卒業祝いのお返しをする際のマナーを知る

のしや表書きのマナー

お返しの際は、のしを付けて贈るのがマナーです。
のしは紅白の蝶結びの水引を選びましょう。蝶結びの水引は、人生のうちに何度あっても嬉しいお祝い事に使う物です。つまり、卒業祝いは子供が成長したお祝いにあたることから、この水引を使用します。ちなみに、「結び切り」の水引は、お葬式など、一度きりで終わらせたい場合に使うものなので、くれぐれも間違いのない様に。
そして表書きには「内祝」「卒業内祝」などとし、その下には送り主の苗字、もしくはフルネームを書き入れましょう。ちなみに卒業祝いのお返しの場合は、親の名前ではなく、子供の名前になることをお間違いなく。尚、表書きを書く際は毛筆がマナーとなりますが、苦手な方も多いと思いますので、筆ペンでも問題ありません。無論、ボールペンやサインペンで書くのはマナー違反になるので、絶対にやめましょう。

出来ればお礼状も添えて

お返しの品をお贈りするだけなのも、どこか味気ないと思われる方も少なくないでしょう。そんな時は「お礼状」を付けるのはいかがでしょうか? 無論、書くのは親ではなく頂いた本人が望ましいところですが、小学生以下の子供だと、一体何を書けば良いのかわからないと思いますので、子供が小さい場合は親が代筆し、中高大学生の場合は本人が書きましょう。
文面はごく簡単なもので良いと思います。個人的な話を盛り込む方もいると思いますが、以下ではフォーマットとして簡単な例文を紹介します。

●もらった本人から贈り主への例文

拝啓 
早春の候、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
このたびは、私の卒業に際し、すばらしい贈り物をいただき、ありがとうございました。
驚きとともにとても嬉しく感じております。

お祝いしてくださったお気持ちを胸に、身を引き締めながら新たなスタートを切りたいと思います。
今後もご指導ご鞭撻をくださいますよう、願う次第です。

まずは取り急ぎ、お礼の気持ちをお伝え申し上げます。     
敬具

●親から贈り主への例文

拝啓  
桜のつぼみも色づき始め、そろそろ開花間近に感じられる今日このごろ、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

さてこのたびは、長男の卒業に際しまして、結構なお祝い品をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
おかげさまで、長男も今年、無事に卒業することとなりました。
より一層の精進が必要となりますが、今後も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

略儀ながら、書面にてお礼申し上げます。  
敬具

お礼文を書く際のコツをいくつか紹介すると、まず前文・主文・末文・後付の構成で書くことを心がけましょう。また、前文は頭語→季節の挨拶→相手を気遣う言葉→報告すべき現状→謝辞で流すのが一般的です。主文は別段決まりはなく、相手がわかりやすい文章で書くことを心がけ、末文には相手の健康や活躍を祈る言葉を置き、結びの挨拶と結語を書けばOKです。上記例文に習い、謝意が伝わる丁寧な文面を考えてください。