ギフトマナー辞典
ギフトの老舗シャディが贈るGIFT MANNERS
メニュー
意外と知らない五月人形の飾り方を紹介
五月(皐月)
 

意外と知らない五月人形の飾り方を紹介

突然ですが、正確な五月人形の飾り方ってご存知ですか? 「そんなの簡単だよ。別に何も考えず、スペースがあるところに飾ればいいんでしょ?」と思った方は、是非以下をよく読んでみることをオススメします。置き方はもちろん、飾る時期やしまう時期、そしてそれらの方法に至るまで、実は様々なポイントがあるのです。ここでは、五月人形の扱い方全般について紹介していきます。

五月人形を飾る時期としまう時期、そしてお手入れの方法は?

五月人形はいつ飾る?

言わずと知れて、五月人形は5月5日の端午の節句に飾るものです。しかし、一体いつから飾れば良いのでしょうか? 例えば、大安吉日に飾り、仏滅は避けるなどという様に、縁起の良し悪しはあるのかどうか? 考え出すと不安になるばかりだと思いますが、結論を言うと五月人形を飾る時期には別段決まりはありません。一般的には、春分の日あたりから4月中頃に飾るケースが多い様です。

しまう時期に決まりはあるの?

飾る時期同様、五月人形をしまう時期についても別段決まりはありません。多くは端午の節句が終わった後、速やかにしまう様ですが、すぐにしまわないからと言って別段縁起が悪いということもありません。目安としては5月中旬頃に片付けるのが理想的でしょう。しかしながら、注意すべきはそのしまい方です。まずしまうタイミングは、湿気の少ない晴れた日がベストです。そして、保存する場所は直射日光が当たらず、かつ湿気の少ないところを選ぶべきです。日焼けやカビなどによって、大事な五月人形をダメにしてしまわない様、細心の注意を払いましょう。

五月人形のお手入れはどうすればいい?

意外と知られていないのが、五月人形のお手入れ方法です。
ケース飾り以外は、どれも裸の状態で2週間程度飾っているので、ある程度ホコリがたまっているのが主です。まず、ティッシュなどで人形のホコリを取ってあげることから始めましょう。そして次に「面紙(めんがみ)を施し」ます。面紙とは人形の顔を守るための紙のことで、ティッシュや和紙などを人形の顔幅に合わせて巻きつけ、セロハンテープなどで止めましょう。人形の顔に面紙を施したら、衣装についたホコリも取り除いてあげてください。それらが済んだら箱に入れ、しかるべき場所に保管してあげましょう。無論、その際も湿気などのチェックは欠かさずに。

五月人形の飾り方は?

飾る場所や方角に決まりはあるの?

飾る時期が決まっていない様に、飾る場所や方角についても別段決まりはありません。しかしながら注意すべきはしまう際同様、湿気と直射日光を避ける点に他なりません。玄関や窓際を始めとする、外からの風やホコリにさらされやすい場所は避けましょう。さらに、湿気を避けるべく、日当たりの良い場所に置くのもNGです。飾る期間こそ短いですが、その間直射日光にあて続けてしまうことで、せっかくの人形が日焼けしてしまう恐れもあります。
それだけでなく、高い場所は落ちる恐れもあるので避けるべきでしょう。とは言え、あまり低いところに置いてしまうと、小さなお子さんが触ってしまうことで怪我をする恐れもありますので、高過ぎず、手の届きにくい場所を選んで置きましょう。

兜を飾る際のポイントは?

兜飾りには、屏風や太刀、弓などの小物が付くケースが主です。屏風は背面に置くとして、太刀や弓は一体どこに置けば良いのでしょうか? 結論としては向かって右側に太刀を置き、左側に弓を置くのが正解となります。さらに、篝火(かがりび)がある場合は弓と太刀の手前に置きましょう。ちなみに、気をつけるべきは「太刀の立て方」です。刃を収める鞘(さや)が上になり、太刀を握る柄(つか)が下になる様に飾りましょう。とは言え、別段上下が逆だからと言って縁起が悪いという訳ではありませんのでご心配なく。

写真を多用するのがオススメ

飾る際はもちろん、片付ける際にも役立つのが「カメラ」です。まず飾る際に箱から取り出す順に写真を撮っておくことで、片付ける際に何からしまえば良いのかがわかります。さらに飾り終わった後もその様子を撮影して残しておくことで、次の年に飾る際の見本になります。つまり、説明書代わりになるという訳です。

お供えものは必要?

古来からのしきたりでは、五月人形の前にはちまきや柏餅などをお供えしていた様ですが、近年ではその習慣も少なくなり別段何もお供えしないケースが主の様です。また、お神酒などをお供えする場合は、こぼして人形を汚してしまう恐れがあるので、細心の注意を払いましょう。できれば飲食物は近くに置かないのがオススメです。ちなみに、お供えものを置く場合、二段飾りの場合は一段目の左右に、三段飾りの場合は一番下の段の左右に置くのが一般的とされています。