必ず確認しておきたいマナーと適した法事引き出物とは?
故人の冥福を祈る法事(法要)で、感謝の気持ちを込めて出席していただいた方に贈るのが法事の引き出物です。失礼のないよう、きちんとマナーを確認することはもちろん、引き出物に適したギフトを選ぶことも必要。知っておきたい知識のほか、気になる相場等、法事の引き出物について学んでいきましょう。
目次
法事(法要)とは?
故人の冥福を祈る行事のことを指し、宗教によって異なります。ただし、地域や宗派によっていろいろなケースがあるため、詳しい方や身近な人に確認するとよいでしょう。
仏教の場合
仏教では、亡くなった日から7日ごとに法要を行い、忌明けに49日(法要)を行うのが一般的です。その後は、一周忌だけは満で数えるため、死亡した翌年の命日に一周忌の法要を行い、次からは死亡した年も含めて数えます。つまり、満二年目に三回忌を行います。以降は三と七の年に年忌法要をし、三十三回忌で弔い上げをされる例が一般的に多いとされています。
神式の場合
「霊祭」が仏式の法要にあたり、忌明けとなる死後50日目には、「五十日祭」を行います。
キリスト教の場合
一般的には、カソリックは、一、三、十年などの区切りの良い年にミサを行います。プロテスタントは亡くなってから1ヶ月後を召天記念日として記念式を行い、数年間は1年ごとに行われます。
確認しておきたい、法事の引き出物のマナー
水引は結び切りで、表書きは「志」「粗供養」が一般的、仏式では「忌明け」「満中陰志」まどとも書きます。また、のし下には姓を入れます。のし紙は商品の上に包装する「内のし」と、包装の上にかける「外のし」がありますが、法事引き出物の場合、ひかえめな印象の「内のし」が使用されることが多いようです。包装紙はシンプルで、落ち着いた装いのものを選びましょう。
法事引き出物は、出席していただいた方全員に会場で手渡します。出席できなかった方に対しても、偲んでくださった方々へは引き出物をお贈りしましょう。
配送の場合は、お供えのお礼に加え、法事が滞りなく済んだ報告、直接お伺いしなければならないところを書状での挨拶となったことに対して、お礼状を同封することも忘れてはなりません。
お届け先が多い場合入力するのが大変ですが、最近では、エクセルに記入するだけで簡単に申し込みできる「おまとめ注文」など便利なサービスもあるので利用するとよいでしょう。
地域差やさまざまなケースがあるため、迷った際は詳しい方と相談することが大切です。
引き出物の金額の相場とは?適した品は?
気になる相場は?
お供えのお返しとして用意するのが引き出物です。引き出物の相場は半返しですが、年忌の場合は会食と合わせるため、金額は2,000円~5,000円程度が一般的。三回忌くらいまでは、お菓子やお茶などを付けて二重ねにしたり、決まり物がある地域があるため、地区に詳しい方に尋ねることも忘れないようにしましょう。
品物は、食べ物や日用品などの手元に残らない実用品が最適。できれば、故人らしさのあるものがよいですが、帰路を考えかさばるものや重いものは避けた方が無難です。
定番のお茶類
代表的な品物といえば、お茶を飲んで故人を偲ぶところから日本茶がよく使われています。その他、コーヒーや紅茶も人気。コーヒーなら、瓶に入ったインスタントタイプのものよりもドリップバッグを、紅茶ならスティックタイプやティーバッグ等の個包装の方が軽く、法事の引き出物には適しています。
代表的なタオル
仏の世界へ白装束で旅立つためにさらしを利用していた名残で、手元に残る品ではありますが、タオルも一般的です。どの年代の方にも好まれる落ち着いた柄のものや上質な手触りのものがおすすめです。サイズや種類が豊富に揃っているため、比較的幅広い価格帯から選べます。
便利な海苔や調味料類
相手に不幸が及ぶのを消滅させるという意味を含む消耗品。特に海苔は軽いので選ばれることが多いようです。通常タイプの海苔はもちろん、梅やワサビ、しじみや牡蠣だし醤油といった味付け海苔も登場。このほか、フリーズドライのお味噌汁や洋風インスタントスープのギフトも軽くてよいでしょう。
かさばらず、感謝の気持ちが伝わるカタログギフト
「残るものを避け、使い切れるものを選ぶ」というマナーもありますが、最近では法事の引き出物などのシーンでも多くカタログギフトが使われているようです。落ち着いた雰囲気の和風柄の表紙もあり、コンパクトなうえ、いろいろな商品から好きなものが選べるのが人気の理由です。
このほか、1円単位で金額を設定できる、新しい選べるギフトカードも登場。商品豊富なウェブサイトに贈られた方が直接アクセスすることで、お好きな品を選ぶことができます。
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