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条例によって決まっている御用始め(仕事始め)
一月(睦月)
 

条例によって決まっている御用始め(仕事始め)

年末年始はつかの間の連休を堪能できますが、しばらく経つとまた仕事が始まり、またいつも通りの日常が戻ってきます。この始まりのタイミングこそが、御用始め(仕事始め)です。2つの名前があるのは、同じ仕事が始まるタイミングでも、使われ方が異なるためです。間違えないよう、それぞれしっかり理解しておきましょう。

御用始めと仕事始めとは

御用始めと仕事始めについて

御用始めと仕事始めは、共に新しい年を迎えて最初に仕事をおこなうタイミングを表す言葉です。新年1回目ということで、気持ちも新たに臨みたいところでしょう。そのため、御用始め(仕事始め)は、各ニュース番組などでも大々的に特集されるのが一般的です。またもちろん、始める日の言葉があるだけに、年末最後の仕事を終えるタイミングで使う名称も存在しています。御用納め、仕事納めという日です。始まりはもちろん、1年最後の締めくくりとなる納め日もまた、重要な位置づけとされているのです。

御用始めと仕事始めはどう違うの?

御用始めと聞くと、やはり気になるのがなぜ2つの名称があるのかでしょう。仕事を始めるタイミングなわけですから、両方仕事始めで問題ないのでは? そんな風にも感じられます。これには、古くからの風習が関連しています。
仕事始めは、一般的な企業が新年1回目の出勤日などでもちいる言葉です。そのままの意味合いなので、そこまで詳しい説明も必要ないでしょう。一方御用始めは、公務員がもちいる仕事始めのいい方となっています。御用とは、元来「宮中・幕府・政府といった公務」を表す言葉として使われてきました。そんな名残から、現代における御用といえる公務員が仕事を始めるタイミングは、御用始めといわれ続けているのです。
注意点としては、職種にふさわしくないいい方をしないよう気をつけるべきという点が挙げられます。一般職なのに御用始め、また公務員にもかかわらず仕事始めといってしまうと、少し恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。社会人として当たり前に知っておくべきことという意味合いでも気をつけるべきです。
例外としては、地方公務員が挙げられます。こちらも、公務員と名のつく紛れもない御用職のように思えますが、政府の役人かといえばそうでもありません。にもかかわらず御用始めという言葉を使ってしまうと、少し出過ぎた印象となってしまいます。公務員の中でも、国家公務員が使うべき言葉と覚えておきましょう。

法律で決められている

仕事を始めるタイミングというのは、そこまで重要な瞬間でもないように思えるかもしれません。何かの記念日である、国民の祝日であるともなれば、大きな注目も集まるでしょう。ですが仕事が始まるだけというのは、ただ年が明けていつもの日常が戻ってきたといった感覚です。
そんな御用始めですが、明治6年に「御用始め」が制定され、さらにその影響で同じタイミングで一般企業も仕事始めとするようになっていきました。ただのきっかけではない、国民的な行事といっても過言ではないのです。いち社会人として、覚えておく価値は大いにあるでしょう

御用始め(仕事始め)のタイミング

御用始め(仕事始め)はいつから?

年始めにおける出勤の日程は、会社でさまざまでしょう。その年最初に仕事が始まるタイミングを御用始め(仕事始め)と呼ぶのであれば、いつがそうなるかも会社次第といったところです。ですが、前述の通り、御用始め(仕事始め)は法律で定められているのが実際のところです。かつて存在した御用の風習にならって一般企業も始めたことから、御用始めの日こそが正しいタイミングであると決められています。
そのタイミングとは、1月4日です。御用始め(仕事始め)と話されている状況に遭遇した際は、4日であると考えておいて問題ありません。ただ、取引先などに年末年始の営業をお知らせしたり、休みの間の計画も立てたりするでしょうから、事前に社内の総務部に確認するのがベストでしょう。

御用始め(仕事始め)の反対御用納め(仕事納め)

御用始め(仕事始め)が法律で決まっているのと同様に、年末の納め日である御用納め(仕事納め)もまた制定されています。それは、年末12月の28日です。というのも、納め日と始まりが決められているというよりは、「行政機関の休日に関する法律」として、年末年始の休みが定められている形であるためです。御用始め(仕事始め)と合わせて、いち常識として覚えておきましょう。