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卒業式の際に気をつけるべき男の子のマナーについて
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卒業式の際に気をつけるべき男の子のマナーについて

大切なお子さんの晴れの場である卒業式。厳粛な式典故、服装やマナーには十分気をつけたいところです。しかし、卒業式に何を着れば良いのか? 意外と悩む方が多いでしょう。ここでは、男の子に限定した卒業式の服装やマナーについて紹介していきます。

制服がある場合、男の子の卒業式の服装のマナー

学生服がある場合の卒業式の服装

卒業式において、主役となる卒業する生徒達の服装に求められるのは、相応のフォーマルさです。フォーマルな服装は、幼稚園生から大学院生まで、どの卒業式でも同じように求められるのが一般的です。ただ、求められるフォーマルさには、小学校や大学といった学校の種類の違いから、地域や学校のカラーまでそれぞれ差があります。フォーマルすぎたり、カジュアルすぎたりして周囲から浮きすぎることがないようにするのが基本でしょう。
一般的に、普段制服を着用して通学するような学校の場合、卒業式は制服着用ということが多いでしょう。幼稚園や保育園の園児ならスモック、小学校や中学校、高等学校なら学生服やブレザーといった制服があると思います。そういった制服があるのなら、大抵の場合は校則で制服に対する規定があると思われますので、それに従いつつ卒業式に臨みましょう。また、大学でも制服のある大学、普通の大学でも応援団や体育会といった一部の学生さん達には公式行事での制服着用のルールがあるようでしたら、そうした際は学生服や所定のブレザーとパンツのような制服で卒業式に出席するということになります。

学生服の豆知識

ちなみに、日本の男の子の制服といえば、昔は学生服、通称学ランが圧倒的多数だったようです。学生服の始まりは1873年に工部省工学寮で採用された、日本陸軍の軍服に倣った詰襟の学生服です。なお、工学寮はのちに東京帝国大学の一部になり、現在の東京大学工学部へと連なる学校で、創設当時ももちろんエリート養成機関でした。学生服が採用された理由には、所属する学生たちが一般の大衆とは違うエリートであることを示す意味もありました。ちなみに、約10年後には学習院でも制服が採用されていますが、こちらは海軍式の学生服です。元は、イギリス海軍士官の軍服で、詰襟スタイルは同じですが陸軍とは異なり前合わせがホック式でした。その後、1886年には高等師範学校でも詰襟式の制服が制定されるなど、学生服が広まっていきました。昔の進学率は高くないため、詰襟式の学生服を着た人=エリートの卵に近いものがあったようです。

制服がない場合、男の子の卒業式の服装のマナー

幼稚園から義務教育課程や高等学校の卒業式の服装

幼稚園や小学校や中学校、高等学校で制服がない場合の卒業式の格好は、おそらく保護者の方が用意することになると思います。どのような服装が一般的かというと、ブレザーかジャケットにパンツ、上下そろったスーツのように硬めのもの、シャツにニットのセーターやカーディガンを重ねてボトムはチノパンといった少しくだけた感じで普段も着まわせるようなもの、これらの3パターンが主流なようです。
スーツやジャケット、セーターなど、カラーは基本的にはブラックやグレーといった落ち着いた色が推奨されています。シャツは白が良いでしょう。また卒業式が体育館などで行われるので、上靴に履き替えるといった場合でも、卒業式の前後におそらく家族揃って記念撮影を行うということを考えると足元は革靴にしましょう。

大学や大学院、専門学校での卒業式の服装

大学や大学院、専門学校の卒業式では、ほとんどの学生さんがスーツで参加することになると思われます。スーツのカラーは、グレーやブラック、ネイビーのように落ち着いた色合いが推奨されています。無地が無難と思われますが、あまり目立たないストライプなどなら柄が入っていても特に問題ないようです。ワイシャツは基本的に無難な白が良いと思われますが、多少派手な色合いのシャツが着られることもあるようです。その辺りは学校の雰囲気次第で判断しましょう。ネクタイも同様に全体のバランスを考えながら自由に選んで構いませんが、白と黒という結婚式やお葬式用はNGです。
そのほか、ベストを着たり、スリーピースのスーツにしてみるのも良いかもしれません。靴はもちろん革靴となりますが、こちらも特に決まりごとはないようで、わりあい自由に個性が出せるようです。靴下も同様です。
また、大学によっては華美な服装にならないようにアカデミック・ドレスの着用を求められたり、推奨されたりすることがあるようです。アカデミック・ドレスとは、房飾りのついた帽子に、ガウンやマントといった、海外の卒業式で見かけるコスチュームです。そのほか、極少数派になるかとは思いますが、着物に袴というスタイルもあるそうです。男子学生のほとんどがスーツですから、袴姿の和装が目立つことは請け合いです。この辺りは女子学生の場合と同じですが、着崩れしないように所作に気をつけることと、レンタルなどする場合は早めに抑えておく必要があるようです。