おさえておきたい、「お歳暮」キホンのマナー
ご無沙汰している方へのごあいさつや日頃お世話になっている方へ、一年の感謝の気持ちを込めてお届けする贈り物がお歳暮です。贈る時期が限られているところが、他のギフトと違う点。いつ、誰に贈ればいいの?タイミングを逃してしまったら?お届け方法はどうすればいい?といったお歳暮のキホンからマナーまで、ギフト上級者になれるポイントをご紹介。大事な冬のごあいさつ、失礼のないように、今すぐ内容を確認していきましょう!
目次
知っておきたい、お歳暮のマナー
いつ贈ればいいの?適切な期間は?
お歳暮は、12月の初め~できれば20日くらいまでに、遅くとも25日ごろまでに間に合うよう贈るのが一般的とされています。期間が限られているので、タイミングを逃さないように注意しましょう。贈る時期を逃して年内に贈ることができなくなってしまったら、年始の松の内にお届けする贈り物の「御年賀」とするのも一つの方法。さらに遅くなってしまった場合は、立春までに「寒中御見舞」としてお届けするのがよいでしょう。
どのケースでも、感謝の気持ちをのせてギフトをお届けするのは同じですが、贈る時期によって呼び方が変わってきます。贈る方との関係や状況に合わせてお届けしたいものです。
のし紙は?喪中の方へは?
さまざまな用途で使われるのし紙。お歳暮を注文した際に、適切なのし紙が手配されるかと思いますが、内容をきちんと理解しておくと、さらに贈り物の理解が深まるはず。
のしのついた紅白の蝶結びの水引で、表書きは「お歳暮」が一般的。下段は、姓またはフルネームを書きます。連名で贈る場合は3名までが基本、目上の方が右側に、目下の方が左側にくるように書くのがマナーです。
では、今年一年お世話になった方にギフトを贈りたい場合はどうすればいいのでしょうか?一度限りのお歳暮は失礼にあたるので、一度のみ贈るケースでは表書きを「御礼」にしましょう。
また、喪中の方にお贈りする場合はどのように配慮したらいいのでしょうか?お歳暮はお祝いではないため、お贈りする場合も差し支えありませんが、忌明け前の場合、時期を考えることが必要です。日にちをずらし、四十九日を過ぎてから「寒中御見舞」としてお贈りするとよいでしょう。
のし紙は商品の上に包装する、「内のし」と、包装の上にかける「外のし」があります。配送の場合は「内のし」、直接持参する場合は「外のし」が多いようです。
お届け方法は?配送?持参?
気になるお届け方法ですが、特にお世話になっている方には直接持参したいものです。ただし、遠方等さまざまな理由から直接伺うのが難しいケースも。ネットでのインターネットショッピングやデパート、ギフト店などからの配送も、最近では一般的になっています。配送を利用する場合は、できるだけお歳暮が到着する前に送り状を出すようにしましょう。また、生ものや冷凍もの、フルーツなどをお贈りする場合は、ご迷惑にならないよう、お相手の予定を伺うことも大切です。
お歳暮を手渡しする際に添えたいメッセージ、例文もあり
お歳暮の挨拶には感謝の一言、その贈り物を選んだ理由、贈り物で気を付けて欲しい点(賞味期限や保存方法など)を伝えるようにすると良いでしょう。
以下例文になります。ご参考になれば幸いです。
「今年一年大変お世話になりました、心ばかりの品ですが、皆さんで召し上がっていただけたらと思いお持ちしました。賞味期限は○○日になりますので、それまでにお召し上がりくださいませ。」
お世話になった方に贈りたい、年末のごあいさつ
お歳暮を贈る方の範囲とは?
ご無沙汰している方へのごあいさつや日ごろお世話になっている方に対し、一年の感謝の気持ちをのせてお届けするのがお歳暮です。特に決まりはありませんが、贈り先は両親、親せき、仲人などのほか、恩師や会社関係のお得意先、主治医、大家さんなどがあげられます。職場に関しては、それぞれの会社で習慣があり、職場内の贈答を廃止しているケースもあるので、会社内の詳しい方に確認することをおすすめします。仲人の方へのお歳暮は、一般的に三年間と言われていますが、その期間が過ぎても親しい関係性を続けていきたいと思えば、もちろんお贈りするのがよいでしょう。
贈るのがNGなのは、学校の先生や政治家など公職についている方に贈る場合。立場によって、辞退されるケースがあることを理解しておきましょう。
一年の感謝の気持ちを伝えるお歳暮
お歳暮は、感謝の気持ちが伝わる素敵なギフトですが、年数を重ねるうちに贈る先が増え、経済的な負担を感じたり、義理だけの関係になるようであれば、カタチを変えてお付き合いをするのも一つの方法です。もし、お中元とお歳暮、両方が負担になるようなら、お中元を省略して、お歳暮をお贈りするのがよいでしょう。
いただいた場合、お返しは必要なの?
そもそも、お歳暮とはお世話になった方へ感謝の気持ちを届ける贈り物なので、お返しは基本的には必要ありません。ただし、お歳暮をいただいたら、お礼の連絡は忘れずに。失礼にあたる場合もあるので、できれば電話よりも手紙やはがきを使って心遣いへの感謝の気持ちを伝えるのがいいでしょう。
出先でのお土産や何かの記念日に贈り物をするなど、ちょっとしたプレゼントに変えるのもおすすめです。
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