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お歳暮送料無料サービスも?意外と知らないお歳暮の話
お歳暮
 
贈答・贈答品
 

お歳暮送料無料サービスも? 意外と知らないお歳暮の話

お歳暮の時期が迫ってくると、年の瀬を感じて何か急かされているような気分になりますね。そんな浮足立った気分では、なかなかお歳暮の品は決められないものです。
「毎年同じ品を贈るのは、ワンパターンかな」、「今年こそは個性的な品を贈ってみようか」など逡巡することでしょう。
今回の記事は、お歳暮にまつわるトリビア的な話題、品物選びのヒントになりそうなことをまとめてみました。はやる気持ちのブレーキになれば幸いです。

文化としてのお歳暮

お歳暮の起源を探る

日本でのお歳暮とお中元の歴史は古く、中国の民族宗教「道教」の祭日、三元に所以しています。道教の三人の神様を祝う際、信徒は供物を捧げたり、近隣の家に食べ物を贈ったりしていた風習が日本に伝わり、すでに根付いていた仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、現在でいう「お盆」と混ざり合って、お歳暮とお中元に変化していったと目されています。
諸説ありますが、日本でお歳暮、お中元が広まっていったのは室町時代ぐらいからと考えられており、武家社会から徐々に商人、町人へと浸透していったのではないかと推測されています。当時は、日持ちのする乾麺などが贈り物として用いられていたとの記録も残っています。また、明治時代の中頃になると老舗デパートの三越、松坂屋の前身の呉服屋がお中元、お歳暮の時期に“商戦”の先駆けとなるPRを展開し始めました。

水引と熨斗(のし)の話

お歳暮用の水引は花結び(蝶結び)になっています。この結び方はスニーカーの靴ひもと同じで、ほどけやすいようになっています。そのことから「ほどいても何度も結べる」「何度会っても目出度い」との祝いの意味が込められています。水引は9本の和紙を縒って作られるのですが、なぜ9本なのかというと、江戸時代頃から奇数は縁起が良い「陽数」とされてきており、「七五三」にもその考えが表れています。
熨斗(のし)は神事などに用いられている、熨斗鮑(のしあわび)を略したものです。熨斗の実物を見かけることはほとんどありませんが、お歳暮の箱にかける紙に、水引と一緒に印刷されているのです。“お歳暮”と表書きする右横の紅白のエンブレムが熨斗です。それをよく見ると、真ん中に細長い黄色の物があります。それが熨斗鮑です。興味があれば、神事などでは本物の熨斗が使われるので、ご覧になってみてください。

食卓に届けるお歳暮

お歳暮になぜハムが人気?

お歳暮の定番商品といえばハムですね。なぜ、ハムがこれだけの人気を集めているかというと、全国的にお歳暮を届ける時期の最終期限は12月20日頃です。それ以降はクリスマス、お正月と何かとご馳走を作る機会が多くなります。そうしたことを見越して、切るだけで食べられるハムが選ばれているのです。
いま人気のイベリコ豚の通販サイトで価格を見てみると生ハム100g5,250円、霜降りステーキ2枚4,320円などで、値段はお歳暮として適正価格ですが、量を考えるとお子さんのいる家庭にはちょっと合わないですね。

無添加の物を贈る

お子さんのいる家庭へのお歳暮で考えてしまうことは、アレルギーですね。洗剤あたりを贈るのが無難ですが、現在はアレルギー対策として無添加の食品類が増えてきているので、それを選択肢の中に入れておいても損にならないはずです。
近年、生鮮食品においても、酸化防止剤を使わない、刺身でも食べられる甘えびなどがあります。また、子どもたちが大好物のソーセージ、ハムなども無添加のものがあります。お歳暮に食品類を贈るのであれば、みんなで安心して食べられるものを贈りたいものです。

健康に気遣った物を贈る

お歳暮を年配の方や、両親、義両親、などに贈る場合は健康に気遣ったものを選ぶと喜ばれるでしょう。例えば毎日の料理に欠かせない油。コレステロールを減らしたヘルシーオイルや植物性の油などは相手の健康を気遣ったギフトとして人気です。他にも高血圧など、血圧が気になる方には減塩された食材や調味料などを贈ると喜ばれるでしょう。お世話になっている方だからこそ、これからも元気でいてほしいという想いをお歳暮で伝えられると良いですね。

お歳暮の人気商品と早期割引

個性で選ぶか、定番を選ぶか

一昨年のとある老舗百貨店の人気のお歳暮商品を見てみましょう。
3,000円台のランキング上位には、マールブランシュのお菓子の詰合せ、5,000円台には千疋屋のオリジナルギフト、10,000円台では黒毛和牛モモローストビーフ、熊本県のカタログギフトなど、個性的な商品がランクインしていました。
個性的なお歳暮を選ぶのは大変かな、と感じている人ならば、ビールセット、ハム・ソーセージの詰合せ、家庭用洗剤セットなど定番の商品あたりを狙ってみてはいかがでしょうか?価格も3,000~5,000円なので悩むことは、少なさそうです。

早期割引を利用してみる

大手百貨店、通販サイトなどではお歳暮の商品を早い時期に購入すると、送料無料、商品割引などのサービスを行ってくれる早期買上げ割引を実施しています。中には、オリジナル商品のプレゼントがいただけるところもあるので、上手に利用してみてはいかがでしょうか。
昨年の大手百貨店の早期割引の実績を見ると、10月半ばからはじまり、ほとんどが11月の終わりに受付を終了しています。中には、12月24日まで受け付けているところもありましたが、一般にいわれるお歳暮時期の終了日、12月20日までには極力、間に合わせるよう心掛けてください。早期割引の特典には酒類5%オフ、早期お買い上げ対象商品5~15%オフなどもあり、かなりお得感満載です。