お墓参りいつ行くの? ご先祖様を供養する際のマナー
お墓参りはいつ行くもの? お盆以外に行く場合はいつ行けばいい? などの疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。そこで、ご供養に適したタイミングや時間帯、行く時のマナーを紹介します。お墓参りへいつ行くのか明確な基準を持って、ご先祖様へ定期的に挨拶しましょう。
目次
お墓参りに適した時期と時間帯
節目ごとにお墓参りに出掛けよう
お墓参りにいつ行くのか迷っている方におすすめしたい考え方は、節目ごとにご先祖様に挨拶する方法です。具体的には、命日やお盆、彼岸などが該当します。命日には祥月命日(年に1回ある故人が亡くなった日そのもの)と月命日(故人が亡くなった月以外の日付が同じ日)の2種類がありますが、強く意識したいのは前者です。2月1日に亡くなった方なら、毎年の2月1日にお墓参りに行くものと考えてください。3月1日や4月1日といった月命日は絶対に行かなくてはいけないものではありませんが、故人を偲ぶために会いに行く方もいます。
お盆には亡くなった方が家族のもとへと帰ってくるため、お墓参りに行く事により、故人を迎える準備を整えましょう。お彼岸は、いわゆる「あの世」と「この世」の距離感が近くなると言われています。寺院で彼岸会と呼ばれる法要を営む事も多く、その足のままお墓参りに行くと良いでしょう。
そのほかに、年末年始や子供の進学が決まったタイミングなどにお墓参りに行く家庭もあります。お墓参りはいつ行くのか明確なルールはありませんが、ご先祖様を身近に感じる機会ですので、定期的に出向いてご供養しましょう。
お墓参りに適した時間帯は?
一般的には、午前中に行くのが望ましいとされています。ご先祖様の事を大切に思っている心意気を伝えるにあたって、あれこれ用事をすませた後に出向くよりも早いうちがふさわしいとの考えが理由です。
夕方の薄暗くなってきた時間帯は「逢魔時(おうまがとき)」と呼ばれて、妖怪や魔物が出てくる可能性があると言われた経緯から、お墓参りは避けるものと考えている方もいます。薄暗い中ではお掃除のやり残しもできやすくて、きちんとご供養するには不向きです。
1日の中でお墓参りへいつ行くのか明確な決まりはありませんが、明るいうちに済ませるものと考えるのが無難でしょう。共同墓地や霊園は開園時間が設定されている事もあるため、何時から何時の間なら可能か調べておくと役立ちます。出入りが自由なお墓であっても、深夜にあえて足を運ぶとイタズラをしにきたかのように誤解を受ける事も出てくるはずです。ご先祖様の前で恥ずかしい思いをしないためにも、社会通念上ふさわしいと考えられる時間帯に調整する事をおすすめします。
お墓参りに行く時のマナー
ご先祖様に失礼がない服装を選択する
法要以外のお墓参りは平服で問題はないのですが、華美な服は控えてください。お墓参りの目的は、ご先祖様に対する弔意を示す事です。他の檀家さんが見た時に不適切と感じるケースもありますから、ある程度はしっかりとした服装を意識しましょう。
清掃道具とお線香を持っていこう
お墓の掃除はご家族が行うものとされるのが通常ですから、掃除用具を持参します。墓石を磨くための雑巾・たわし、周辺を掃き掃除するほうき、雑草を引き抜くための軍手・ゴミ袋くらいを持っていけば、大方の作業はできるはずです。手桶・ひしゃくは寺院で借りられる事が多いため、持参する必要はありません。墓石の材質によってはたわしが使えない事もあるので、スポンジやブラシなど適したものを用意しましょう。
その他に持って行くものとして、お線香とマッチ、花やお菓子があげられます。花やお菓子は毎回持っていかなくてはいけないものではないため、必要に応じて判断ください。香りが強い花を除けば、故人が好んだものをお供えすれば大丈夫です。大切にしていた庭木の花が咲いた時などは故人のところに持っていき、見せてあげるのもご供養のあり方でしょう。
線香はお墓に残したまま帰っても問題ないのですが、お菓子やお酒といったお供え物は持ち帰ります。そのままにしておくと動物や鳥に荒らされて、ご近所の方に迷惑となりかねません。ご先祖様にお供えした食べ物、飲み物を家族が頂く事によってご供養できるとも言われるため、お墓参りのマナーとして理解しましょう。
子供と一緒にお墓参りはマナー違反?
子供をお墓参りに連れて行く事に対して不安に感じる方もいるはずですが、文化的な作法や教養を養うために望ましい行為だと考えられます。家族で一緒にお墓参りに行ってご供養する事が、「自分自身が存在しているのは両親や祖父母、もっと前のご先祖様がいたからである」と学ぶ機会になるはずです。死を実感する事によって命の大切さを教える機会でもあるため、定期的に足を運びましょう。
子供に正しい文化を教えるためにも、お墓参りのマナーを理解しておく必要があります。遠い将来には自分の子供がお墓を受け継ぎ守っていく立場になる事まで考えて、小さいうちからご供養の大切さを伝えましょう。お盆やお彼岸など定例行事の前に今一度作法を見直して、お手本になる振る舞いをできる準備が大切です。
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