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昇段祝い(剣道)のマナーを知ろう
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昇段・昇段祝い
 

昇段祝い(剣道)のマナーを知ろう

剣道を習い始めてしばらくすると、昇級・昇段審査を受けます。3級から1級、初段から8段と各ステップで審査規則が決まっていて、修業年数に合わせた段級を受ける決まりとされています。上の段位に合格するまでには大変な努力を必要として、難易度もあがるものです。お子様の昇段祝いにどんなものを贈ればよいのか、そもそも剣道の段級制度はどのようになっているのかをご紹介します。

剣道の段級位・昇段祝い

剣道の段級位とは

全国規模で設定されている剣道の段級位としては、3級から1級と初段から8段の11種類があげられます。地方の団体ごとに4級以下が設定されることもあって、審査基準や制度は受験する場所によって変わってきます。初段の受験資格は満13歳以上とされていて、2段以降は前の段位を取得してから一定年数修業した経歴がないと受験できない仕組みですから、簡単に上の段位にいけるわけではありません。最短ルートを通ったとしても6段取得は28歳、7段取得は34歳になる計算です。8段を受験するには7段合格から10年以上の修業および46歳以上という年齢要件が加わるため、46歳にならないことには挑戦することすらできません。
剣道の習熟度は、段級位の他に称号でも判断できます。「錬士」「教士」「範士」と3種類の称号があって、一定の審査を経て認定される仕組みです。「錬士」に挑戦するためには、6段を保有していること・地方代表団体から推薦を受けることの2つの条件を満たす必要があります。剣道教室の指導者に「錬士」「教士」「範士」という称号がついていたら、厳しい審査を経て現在の地位に就いていることが分かり、信頼できる教室と判断できることでしょう。

昇段祝いとは

段級位の取得にあたっては大変な努力を必要としますから、合格した際には昇段祝いを行います。昇段祝いと聞くと、子どもに対して贈るものを想像する方も多いでしょう。実際には、剣道教室の指導者が段位を取得した際に、お世話になっている生徒や生徒の保護者から昇段祝いを贈るというケースが目立ちます。指導者とは言え、修業の途中であると考えるのが剣道の特徴であって、下の世代を育てながら段位取得を目指す方が多いようです。
昇段祝いにあたって団体ごとの祝賀会を行うケースも目立ち、会費に記念品代が含まれることがあります。個人的な昇段祝いを考える前に、所属団体や教室としての催し予定を確認しましょう。祝賀会には同じ地域の著名な指導者、団体所属者が参加することが多く、非常に華やかなお祝いです。剣道をしている方にとっては、非常に関心深い話しを聞く事ができる貴重な機会ですから、お祝いを兼ねて参加するとよいでしょう。

昇段祝いの贈り物・記念品

指導者に対する贈り物例

いつもお世話になっている先生への昇段祝いでは、以下のような贈り物が考えられます。何人かで一緒に昇段祝いを贈る場合は予算に余裕も出てきますから、所属している団体の保護者同士で話し合うのもおすすめです。

●袴
伝統工芸品の藍染め反物を使った上質なものは、昇段祝いに贈るにもぴったりです。「贈 ○○一同」といった刺繍を入れると記念品としての心配りも伝わって、想い出に残る贈り物となるでしょう。藍色よりも青みが強い「縹色(はなだいろ)」の袴もあって、イメージに合ったものを選択できます。刺繍の色で個性を出すこともできますから、細かいところまで配慮した贈り物選びをしたい方におすすめです。

●鍔(つば)
四文字熟語や年度を彫刻した鍔は、昇段祝いや記念品の定番です。いつも熱心に指導してくれる先生にちょっとしたお礼の気持ちを伝えるにも、選びやすい価格は魅力でしょう。化粧箱、スタンドがついたセットなら、自宅に飾ってもらうこともできます。素材、彫刻内容によって価格が変わってきますから、予算に合ったものを選択しましょう。

昇段祝いのお返し・記念品

昇段祝いとして特別な場を設けた際に、会場にいらした方へのお返しとして記念品を配布することもあります。地域によって風習が異なるようですが、こんなものが一例です。

●面手ぬぐい
記念品は先生から生徒に贈ることも多いため、教訓として授けたい言葉を刻んだ手ぬぐいは定番です。柄ものを選ぶ場合は、縁起がよいトンボデザインが好まれます。50枚くらいからオーダーメイド品を作成するサービスもありますから、スケジュールに余裕があれば検討してもよいでしょう。道場名・部活名などを入れて、結束力を高めるためにもおすすめです。

●ストラップ
防具袋につけられるストラップに名入れするサービスは、プチギフト代わりに配るシーンで活用されます。袴・面などいろいろなアイテムがありますので、ご希望に合わせて選べるところも特徴です。チーム名を入れたおそろいのストラップを付けていると練習のモチベーションも高まりますから、剣道を通した人と人との関わりを重視する方におすすめできます。

昇段祝いのお返しは必ず渡さなくてはいけないものではなく、指導者としてより精進することがお礼と考える方もいます。大規模な集まりであれば、一定数の記念品を用意する必要がありますので、無理がない方法を考えてみましょう。先に昇段祝いを行った先輩の例を参考に、贈答品のスタイルを踏襲するのもおすすめです。