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金婚式とは? 意味・由来・お祝い方法
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金婚式とは? 意味・由来・お祝い方法

50回目の結婚記念日は、金婚式と呼ばれます。本人たちはもちろん、家族にとっても喜ばしいイベントですから、きちんとした形でお祝いしたいと思うものです。金婚式の意味や由来、お祝い方法について今一度おさらいしておきましょう。

金婚式とは

金婚式の意味・由来

金婚式とは、結婚から50年を迎えた節目の年を祝う儀式を指します。節目の年にお祝いをする風習は、イギリスから始まりました。5年目、10年目、25年目など一定の期間が過ぎるごとに夫婦の絆を祝福して、一緒に過ごした日々に対する感謝の気持ちと今後の生活に対する決意を新たにする目的で行うものです。イギリスからアメリカに伝わる中で回数が増えて、15年目までは1年ごと・それ以降は5年ごとに祝う文化となりました。
国内で節目の年にお祝いを行うようになったのは、明治天皇の銀婚式を祝福するため祝典を行った事がきっかけとされます。子供夫婦や孫も一緒になって家族総出で祝福するのが、現在のあり方です。仲睦まじい2人がいたおかげで、子供や孫を含めた家族が産まれた事に対する感謝の気持ちが込められています。

金婚式の贈り物は?

イギリスでは、金のアクセサリーを贈り合う風習があるようです。日本の場合も同じように、アクセサリーや装飾品を贈り合う夫婦が見られます。国内特有の文化として、夫婦の名前を入れた金杯をプレゼントするスタイルも一般的です。
アクセサリーの場合は夫婦で互いに贈り合う事もありますが、金杯は子供や孫から2人に向けて贈ります。祝い事に贈るものですから、グレードが高い24金を選択するのが主流でしょう。サイズや装飾によっても値段は変わってきますので、予算に応じた選択を意識します。

内祝いは必要か?

内祝いとは、めでたい事があった時に幸せをお裾分けするため、親族やご近所の方に贈り物をする風習です。夫婦そろって健康で金婚式を迎えたのはとても喜ばしい事ですから、内祝いを行う家庭もあります。金婚式に際して祝宴を開く場合、来て頂いた方に対してお土産の品を渡すあり方でもよいでしょう。
金婚式の内祝いに贈る品物としては「寿」の文字が入ったペアグラスやお菓子、茶碗などが候補とされます。内祝いは半返しがマナーとは言うものの、お祝いをもらったかどうか、金額は妥当かなど厳密に気にする必要はありません。生活を支えてくれた方々に対して感謝の気持ちを示す目的を忘れず、自由な発想から選んでみましょう。

金婚式のお祝い方法

レストランや自宅で食事会

子供や孫が主催する金婚式なら、親しい方を招待した食事会をおすすめします。主賓となるご夫婦の食の好み、健康状態に配慮して負担をかけないように調整するのが、喜んでもらうポイントでしょう。金婚式を迎えるご夫婦は70歳を超えるくらいの年代に当たりますから、こってりとした洋食は口に合わない方もいるはずです。肉より魚を好む、寿司が好物といった家族だからこそ分かるグルメ嗜好に配慮した会場選びができると、記念に残る想い出となるでしょう。

夫婦のどちらかが体調を崩しているなど外出が難しい事情があれば、同居している家族だけでお祝いするのも一案です。鯛の姿焼き、手まり寿司といった縁起が良いメニューを用意するだけで、食卓は華やぎます。写真だけでもしっかりとしたものを残したいという希望があれば、プロのカメラマンを手配するのもおすすめです。出来上がった写真のデータをフォトフレームに入れて枕元に飾るなどの工夫をすると、終わった後も楽しめます。

夫婦水入らずの旅行をプレゼント

夫婦で旅行に出掛ける方も多く、旅行券をプレゼントするのも良いでしょう。情緒あふれる温泉旅館なら高齢のご夫婦も身体に負担をかけずに楽しめて、改めて2人で向き合う時間を感慨深く感じるはずです。
家族と離れて暮らしているご夫婦で孫との触れ合いが楽しみなら、あえて一緒に旅行する方法もあります。金婚式のお祝いに招待したい、など持ちかけて、スケジュールを調整しましょう。複数家族が集まってワイワイ出掛ける家族旅行は、貴重な想い出として残ります。予算に応じて旅行先を選択すれば、家族の負担も軽減できる事でしょう。

ご祝儀を渡す場合の相場・表書き

両親、祖父母の金婚式に際してご祝儀を渡すとしたら、還暦祝いや古希といった長寿祝いの金額を目安にします。具体的にいくら、という相場はないため、ご家族の考え方や前例を参考としましょう。友人、知人に渡す場合は、結婚式のご祝儀と同等くらいを目安にします。どのくらい親密な間柄にあるのかで金額水準は変わってくるはずですから、ご夫婦でよく話し合って決めてください。
金婚式の表書きは「御祝」「祝金婚式」などと入れるのがマナーです。お祝い事ですから、水引きは蝶結びを選んでください。夫婦連名で贈る場合は、男性を右、女性を左に名前を書きます。筆ペンを使うのがマナーですが、サインペンで代用しても構いません。お祝い事は太文字で記載するものですから、ボールペンは控えてください。