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冬ギフトには何を贈るのがいいのか?
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冬ギフトには何を贈るのがいいのか?

一年の中で贈り物をする機会が、お歳暮やクリスマスプレゼントなど、冬のシーズンには比較的多く見られるかもしれません。また、そういった機会以外にも、日々のお付き合いの中で贈答品のやり取りをすることがあるでしょう。そうした際に、冬の季節には冬というシーズンならではの贈り物が良いかもしれません。このページでは冬がどういう季節か、行事などの解説と共に、冬の季節にふさわしそうな贈り物の紹介をしています。冬ギフトを選ぶ際の参考になさってください。

冬ギフトにふさわしい季節感とは?

冬という季節にふさわしいギフト探し

はじめに、ここでは冬という季節を暦の上で捉えていきます。そうすると11月上旬の立冬から冬が始まりますが、まず12月のお歳暮が一年の締めくくりのご挨拶としてあります。さらに続けてクリスマスもあります。忘年会や新年会で景品を出すということも考えられます。また、年明けの挨拶まわりや新成人へのプレゼントなど、贈り物を選ぶ機会はさまざまにあります。
このような贈り物をする機会の多い冬の季節ですが、何を贈ればよいのか贈り物の品選びに迷ってしまうこともあるかもしれません。そうした場合に、冬という季節は贈る物を決める時のひとつの大きなキーワードになります。冬という季節感のある品を贈り物にするには、季節自体がどう捉えられてきたかを知っておいて無駄にはなりません。こだわりの冬ギフト選びのために、冬の季節感の知識はきっと役に立つこととでしょう。

気の利いた冬ギフトを選ぶために、冬について知る

先述のように、冬は暦の上で11月8日頃の立冬に始まります。そして春の始まりを意味する2月4日頃の立春まで冬が続きます。この約3ヵ月が冬の季節にあたりますが、その中にもさまざまな季節の移ろいゆくさまを感じさせる区切りがあります。立冬もそうですが、二十四節気という季節の区分がそれにあたります。具体的には、冬という季節の中でも、立冬、小雪、大雪、冬至(とうじ)、小寒、大寒という6つに小さく区切られます。古い暦の時代に作られたもので、現在の暦とは実際に受ける印象でズレを感じることもありますが、今でも重要な区切りです。
ちなみに立冬は冬の始まりという意味で、11月22日頃の小雪はまだ雪もさほど見られないといった意味、12月7日頃の大雪は山岳部だけでなく平野部でも雪が降るといった意味、12月22日頃の冬至は夜の時間が一年でもっとも長くなる日、1月6日頃の小寒はいわゆる寒の入りで寒さが増して冬本番に入っていきます。1月20日頃の大寒はもっとも寒さが厳しい頃といった意味合いです。なお、これらの6つの季節の区分を順にふたつずつまとめて初冬、仲冬、晩冬といいます。

行事やイベントから冬ギフトにふさわしい候補を考える

冬ギフト選びのために、初冬に行われる行事や祝日を知る

冬ギフトで季節感のある品を選ぶのに、その時期に行われている行事やイベントを参考にするのもひとつの手かもしれません。そこで、順に季節の主な行事や国民の祝日を見ていきましょう。
まず最初に来るのは、11月15日の七五三です。11月23日は勤労感謝の日で「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」と制定された国民の休日です。またこの日は新嘗祭(にいなめさい)という宮中行事があります。天皇が行う収穫祭で、その年の収穫を神々に捧げて感謝するものです。七五三ではお祝いとして晴れ着を贈ることもあるようです。勤労感謝の日には被扶養者の立場にある人なら、日頃の感謝を込めてマフラーのような防寒具など、冬用の小物を贈ってみるとよいかもしれません。新嘗祭という収穫祭に倣って、お米などの農作物をギフトにするのもありでしょう。

冬ギフト選びのために、仲冬に行われる行事や祝日を知る

仲冬になるとお歳暮の季節です。12月初旬から遅くても12月25日くらいまでに贈るのが良いとされています。お歳暮の由来は、先祖への供物を親類や近所に配ったことからだとされています。現在ではお世話になった方へ贈る場合が多いでしょう。この時期は一年でもっとも贈答のやり取りが多い時期です。そのため、贈った物が他の方が贈った物と先方で被らないようにするのが難しいかもしれません。ですから、季節感をおさえた上で、被っても困らないような食品、消耗品や実用品などが無難だともいわれています。また、贈り方も遠方でないなら直接持参して挨拶に伺うのがより丁寧です。
クリスマスでは親から子へ、恋人同士でと贈る相手によりけりです。そのいずれにせよ、特に親しいよく知った間柄ですので、相手の好みは大抵分かっているでしょう。季節感よりも相手の欲しいものを最優先するのが無難です。

冬ギフト選びのために、晩冬に行われる行事や祝日を知る

晩冬に入ると、まず人日の節句が1月7日にあります。いわゆる七草がゆの日です。一年の安全や健康を祈ったことに由来しますので、この前後に贈り物をする機会があるのなら、健康食品や健康器具などがあるかもしれません。
次に1月の第2月曜日にある成人式があります。男女共におめかししますから、事前にスーツ用、晴れ着用の小物を贈るのもいいかもしれません。一般的には大人の仲間入りということで、時計、バッグ、ネクタイ、スカーフ、その他アクセサリーなどが多いようです。
そのほか、1月10日は十日夷(とおかえびす)で、全国のえびすを祀る神社で行われる、商売繁盛を願うお祭りがあります。1月11日には正月の間飾っていた鏡餅を割り、家族で無病息災を願って食べる鏡開きがあり、1月15日には小正月でどんと焼き、または左義長があります。いずれも昔からの風習ですから、この時期の前後に贈る贈り物には、縁起物や縁起の良いものをモチーフにしたお菓子などが良いかもしれません。また、小正月には松の内に多忙だった主婦を労う女正月という呼び名もあります。奥さんや母親へは、普段使いよりちょっと良いスキンケア用品などの実用的な気取らない物も日常的な贈り物として良いかもしれません。
贈り物は、いただく側も形式的ではなく、しっかり考えて選ばれた品の方が、おそらくよりうれしく感じられるものではないでしょうか。そうしたひと味違う季節やシーズンイベントにふさわしい贈り物を、先方の顔を思い浮かべながら選ぶ作業は、贈る側の心も豊かにしてくれるかもしれません。