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適切な対応が求められる結婚式の受付
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適切な対応が求められる結婚式の受付

受付は結婚式の印象を大きく左右します。参列者が最初に接する係ということもあり、実は結婚式のイメージを形成する重要な役割ともいえます。新郎新婦としては誰にお願いするかも悩みどころなのではないでしょうか。受付に適任なのはどんなタイプなのか、また守るべきルールやマナーなどについて解説します。

受付の選び方

受付の仕事とは?

結婚式の受付はご両家の顔としてゲストをお迎えするという大事な役割を担っています。簡単な仕事のように見えて、実はゲストと最初に対面する係でもあり、責任は重大です。
受付の仕事を具体的に見てみると、まずお式の1時間前には会場に入り、新郎新婦、親族などにお祝いの挨拶をすませます。一通り挨拶を終えたら、ゲストに名前と住所を記入してもらう芳名帳と出席予定者名簿がそろっているかどうか確認しましょう。
受付が始まるとゲストが「本日はおめでとうございます」という祝辞とともにやって来るので「ありがとうございます」と、ご両家の目線から答えます。
ゲストのご祝儀は必ず両手で受け取り、この時も「ありがとうございます」の一言を添えましょう。いただいたご祝儀は広蓋(ひろぶた)と呼ばれる飾り盆に納めるようにします。
次にゲストに芳名帳へ名前と住所を記入するように促します。出席予定者と照らし合わせてチェックをし、もし名簿に「お車代」などの記載があれば忘れずに渡すようにしましょう。
お式が始まる直前に受付を一度閉じて、集まったご祝儀を指定された人物や結婚式場の金庫などにあずけます。お金の管理には細心の注意を払わなくてはいけません。

受付にふさわしい人物とは

受付は新郎側、新婦側からそれぞれ1名から3名が選出されてチームとなって働きます。以前にも経験がある手慣れた人がいてこぢんまりとしたお式ならば、計3名程度で回すこともできるかもしれませんが、初心者ばかりだったり大人数のお式だったりするならば、多めにお願いしておくことをおすすめします。
受付の仕事は、当日に担当者が遅刻したなどということはあり得ません。また、大金をあずかる仕事でもあるので、時間やお金にキッチリとしている人がふさわしいといえます。
また、親族や友人だけではなく主賓にも挨拶をします。結婚式という場をわきまえて、上品な言葉遣い、立ち居振る舞いができる人にお願いしたいところです。
さらに、準備のために遅くても1時間前には会場入りしたいので、遠方から来る人にとっては大きな負担になってしまいます。できるだけ近くに住んでいる人にお願いしてみてはいかがでしょうか。
スタッフ同士で当日の役割分担などを話し合う必要も発生します。できれば友人同士、いとこ同士などお互いの連絡先がわかっている人たちにお願いできればいっそう良いでしょう。

受付をする上でのルールとマナー

ふさわしい服装とは

ご両家の顔といってもいい係なので、たとえカジュアル・ウェディングだったとしてもフォーマル寄りの装いがふさわしいといえます。たとえば、女性ならば露出度の高いドレスや、花嫁とかぶる白、不祝儀を連想させる黒は避けて、清楚で華やかな服装にしましょう。ゲストの方とお話する機会が少なくないので、髪型はアップまたはハーフアップにして表情が明るく見えるように心がけてください。
男性は黒またはダークカラーのスーツが良いでしょう。20代、30代ならばパステルピンク、ブルーなどの光沢のある明るいネクタイがおすすめです。同系色のポケットチーフをあしらって晴れやかな印象にするのもいいでしょう。
男女ともに受付は手元が注目されます。爪が伸びすぎていたりささくれがあったり、派手過ぎるネイルなどもNGです。爪、指先を美しく整えておくのもマナーのひとつと心得てください。

ふさわしい言葉遣いとは

ご祝儀をいただいたら「ありがとうございます、お預かりいたします」、芳名帳への記入は「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします」、混雑してきたら「ただいま記帳が混み合っております。申し訳ございませんが、こちらにお並びいただけますでしょうか」、お車代をお渡しする相手には「新郎新婦より○○様にお渡しするよう、ことづかっております」というように、いくつかの定型があります。必ずしもこの通りにいう必要はありませんが、一応の基準として覚えておきましょう。
しかし、このような定型のやりとりだけではなく、臨機応変に対応しなくてはいけない場面もあります。そのような際には、受付は新郎新婦側にいるということを忘れないようにしましょう。つまり、花嫁花婿について何かを口にする時には必ず謙譲語にするようにしなくてはいけません。つい、結婚式の主役だからと尊敬語を使ってしまいがちですがそれは間違いです。もちろん、ゲストに対してはたとえ自分よりも年下だったとしても必ず尊敬語を用いるようにします。友達がゲストでやって来た時、ついいつもの調子でくだけた口調になりがちですが、近くで聞いている方々にとって不快にならないように、つねに美しい言葉遣いを心がけましょう。