ギフトマナー辞典
ギフトの老舗シャディが贈るGIFT MANNERS
メニュー
水引の種類やマナーを知ろう
水引
 
水引
 

水引の種類やマナーを知ろう

慶事や弔事の際に使う水引には、シーンによって結び方などの細かいマナーがあります。一つ間違えれば失礼にあたるしきたり故、正確な用法を熟知しておく事をおすすめします。ここでは、水引マナーの最終章として、水引の色や結び方の組み合わせなどを種類別に詳しく紹介していきます。

水引の結び方の種類や意味、基本マナーを総ざらい

一般的に使われる結び方を熟知しよう

●結び切り
中央部で固く結ばれ、解く事が困難な結び方を結び切りと言います。別名として「真結び」「こま結び」「本結び」などとも言われます。二度と繰り返す事がないようにという意味が込められており、結婚式などの婚礼や、病気や怪我などの快気祝い、さらには弔事など、お悔やみの場合に使われます。

●鮑結び(あわじ結び)
古くから伝わる水引の基本的な結び方。結び目の形がアワビに似ていることからこの名前が付いたと言われていますが、正確な由来については定かではありません。慶事や弔事、神事、仏事の全てのシーンで使えますが、贈答目的によって水引の色を使い分ける必要があります。

●蝶結び
別名「花結び」や「リボン結び」とも言われる蝶結びは、何度あっても嬉しい出来事という意味を持っていることから、出産祝いや進学祝いなど、婚礼関係以外の祝い事にも使われます。さらに、紐の色でも用途を使い分けるので、正しい使い方を覚えておく必要があります。ちなみに、弔事やお見舞いに使用すると、「不幸を重ねる」「病気を繰り返す」といった意味を持ってしまうので、くれぐれも使用シーンに気をつけましょう。

水引の基本マナーを知る

水引を使用する際に気をつけるべき点を箇条書きで紹介します。以下を参考に、誤った使い方をしないように心がけてください。

・キリスト教では基本的に水引を付ける必要はない
・神式の弔事では、仏式と同様の水引を付けても構わない
・お見舞いで金封を渡す場合には、なるべく地味な水引を選ぶ
・災害に遭われた方へのお見舞いの際は、水引の無い白封筒で渡す
・慶事の場合の水引きは「紅白」「金銀」「赤金」となり、弔事の場合は「白黒」「黄白」「青白」「銀」「黒」になる
・金封などを渡す際は、台付きのふくさや盆などに乗せる。ふくさが無い場合は、相手から見て水引と表書きが正しい方向を向くようにする

水引の正しい使い方を知る

水引の色と結び方の種類の正しい組み合わせ

水引は、色と結び方の組み合わせによって使えるシーンが異なります。それぞれの組み合わせと使えるシーンを把握し、正しい水引の使い方を知りましょう。

●紅白+蝶結び=婚礼関係以外のお祝い事全般に使用します
●紅白+結び切り・鮑結び=快気祝いなど、繰り返したくない場合に使用する組み合わせ。紐が10本のものは婚礼用として使用します。また、病気や怪我などのお見舞いでも用いる事ができ、その場合にはのしはつけません
●黄白+結び切り=関西や北陸地方では弔事や仏事全般で使用されます。そしてのしはつけません
●黒白(黒銀)+結び切り=弔事、仏事全般で使用され、のしはつけません
●金銀+蝶結び=神事での祈祷などの際に使用されます
●金銀+結び切り・鮑結び=婚礼や、人生で一度だけの慶事、長寿祝いなどで使用されます。地域によっては紅白同様、一般的なお祝い事に使用するケースもあります

水引の色による活用シーン

前記したものは水引の色と結び方の組み合わせによる活用シーンをまとめましたが、以下では色ごとの用途について詳しく説明していきます。

●金銀…結婚祝いや結納の際に用いられます。長寿祝いなど、婚礼以外にも一生に一度のお祝いに使われるケースもあります。また、地域によっては赤白同様、一般的なお祝いの場合にも使われます
●金赤…神札や門松飾りなどに使われます
●黒白…香典やお供えなど、仏事の際に使用されます。黒が「喪」の色とされた明治時代以降から使用されています
●黒銀…「黒白」同様、主に仏事の際に使用されます
●黄白…香典やお供えなど、仏事の際に使用されますが、主に黒を忌避する関西や北陸地方の法要などで使われます
●双銀…香典など、主に仏事で使われるが、女性が香典を出す場合や、キリスト教形式の場合にも使われます
●双白…香典など、主に神事で使われます
●青白…かつては仏事で使われていましたが、近年ではあまり見られない色です

結び方や本数別の用途

●蝶結び・・・お中元、お歳暮、出産祝い、長寿祝い、内祝い、粗品、お礼、その他のお祝い
●結び切り(10本)・・・結婚祝い、結婚内祝い
●結び切り(5本)・・・快気祝い、快気内祝い
●結び切り(のしなし)・・・お見舞い
●黄水引仏事・・・粗供養、満中陰志、お供え
●蓮のし仏事・・・粗供養、満中陰志、お供え

前記したように、水引は結び方と紐の色によって使えるシーンが異なります。使い方を間違うと相手に対して失礼なので、これらを参考にして正しい使い方を心がけてください。