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意外と知らない水引のマナーや歴史について
水引のマナー
 

意外と知らない水引のマナーや歴史について

祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りである水引。紅白や黒白などの帯紐や、贈答品などに付けられる飾り紐と言えばわかりやすいのではないでしょうか。そして、水引はシーンによって形や色を使い分けるべきものです。ここでは、意外と知られていない水引のマナーについて詳しく解説していきます。

水引って何?

諸説ある水引の起こり

祝儀袋や贈答品に欠かせない水引。あらゆるシーンで当たり前の様に使うものですが、意外と使い方のマナーや付ける意味などは知られていません。まずここではなぜ水引を付ける習慣が生まれたのかなど、水引の歴史について説明していきます。
水引の起源には諸説あり、まず遣隋使の時代に答礼使が帝に差し上げる献上品に紅白の麻紐が結んであったという説や、室町時代の日明(にちみん)貿易において、明からの輸入品の箱全てに、品物を区別するための赤と白の縄が縛ってあったことを、日本側が贈答に用いられる習慣だと誤解をし、以降の日本でその習慣を取り入れたという説などがあります。どの説が正しいのかは明確になっていませんが、室町時代後期になると、和紙の「こより」に水のりを引き、それを固めて作ったものを献上品などにあてがっていた様です。そしてその様子から、「水引」と呼ばれる様になったと言われています。

水引の産地は?

現在、国産の水引における約70%が長野県飯田市で生産されています。元々は髪を束ねるために使われていた「元結(もとゆい)」の製造で高い生産率を誇っていましたが、明治維新以降に生活様式が変わり、日本人が髪を結わなくなると、元結の需要が激減。そしてその技術を生かし、新たに製造されたのが水引でした。繊細な作りや美しさなどから、日本の伝統工芸品としてオリンピックの記念品に使われると、瞬く間に世界中から注目される様になったという背景があります。

水引の意味と使われるシーン

「水が引いた後は清々しい様子になる」ことから、水引には物事を浄化して清め、邪気を払う力があるとされています。故に、贈り物や贈答品、プレゼントなどに水引をかける習慣が根付いたと言われています。また、どの様な際に水引を付けるのかというと、進学や出産、婚礼などのおめでたいイベントの際や、葬儀などお悔やみの際など慶弔関わらず広く使用されています。

水引のマナーを知る

水引の結び方について

水引を使用する際は、シーンによって結び方を変えます。主に「蝶結び」と「結び止め(切り)」という二種類の結び方があり、まず「蝶結び」は解いて結ぶことができるので、何度繰り返しても良いことという意味で祝う場合に使われます。例えば、出産や長寿、開店祝いなどがそれに該当することを覚えておきましょう。そして「結び止め(切り)」はその逆で、二度とあってはならないことや、一度きりで終わらせたい場合に使用します。結婚や弔事、病気、災害見舞いなどがそれにあたります。つまり、チョイスを間違えてしまうと、とても失礼にあたるので、水引の結び方には十分気をつけましょう。

水引の本数について

水引の本数は、シーンによって異なります。例えば、慶事の場合は5本・7本・9本といった様に、奇数分、紐(糸)を使用するのが通例です。特に婚礼関係の場合は、5本2束の計10本使用するのが慣わしとなっていますので、是非覚えておきましょう。そして弔事の場合は2本・4本・6本といった様に、偶数本使用します。ちなみに、3本のものや赤線1本だけを印刷したものは、粗品などに使用されるケースがあります。

水引の色について

結び方や本数同様、水引の色もシーンによって異なります。慶事の場合は「紅白」「金銀」「赤金」などが使われ、弔事の場合は「白黒」「黄白」「青白」「銀」「黒」などが一般的です。どちらも濃い色が右、薄い色が左になる様に結ぶ事を覚えておきましょう。

水引の技術を用いた変わった使い方について知る

伝統工芸品としての水引

元々は平面的であった水引を、立体的な水引細工として考案・創作したのは、大正5年の頃、金沢市にある津田水引折型の創始者、津田左右氏だと言われています。そしてその独自の作風を加賀水引として確立させ、金沢が誇る希少伝統工芸として定着したそうです。水引細工は当初、結納や金封に飾る様になり、昭和になると様々な結び方が開発されました。

趣味としての水引制作

前記した様に、水引は伝統工芸として広く知られていますが、昨今では水引の繊細な作りが日本のみならず海外でも注目され、インテリアやアクセサリーなどにその技術が応用されている様です。水引細工のワークショップなどもあり、そこでは水引のチャームやぽち袋、文香(和紙に包んだお香)、香り袋など、おしゃれな小物として手軽に制作する事ができます。興味がある方は是非体験してみてはいかがでしょうか。