ギフトマナー辞典
ギフトの老舗シャディが贈るGIFT MANNERS
メニュー
披露宴のマナーを知ろう
披露宴
 
服装
 

披露宴のマナーを知ろう

結婚披露宴は、新郎新婦の新しい門出を祝うものです。披露宴に招待できる人数には限りがありますから、招待を受けた方には、新郎新婦の結婚の証人となり、共に祝って欲しいという披露宴主催者からの並々ならぬ期待が込められてます。そうして招待を受けて披露宴に出席したのなら、おめでたい宴席の雰囲気を乱すようなことがあってはいけません。立場をわきまえた振る舞いで、新郎新婦の結婚を心からお祝いしましょう。ここでは、披露宴でのマナーについて、招待状の返信や受付から順を追って紹介していますので、是非参考になさってください。

披露宴がはじまるまでのマナー

披露宴への出欠の連絡や受付での挨拶

まずは招待状の返事をするところから、披露宴のマナーは始まっているといってもいいのではないでしょうか。招待状にある返信用のハガキで出欠の返答をするわけですが、宛名の「行」または「宛」、御出席の「御」に二重斜線で消すと同時に、宛名は「様」の敬称にします。さらに、出席を○で囲んで御欠席を二重縦線で消し、余白にお祝いのメッセージを書き添えます。また、返信はなるべく早く行いましょう。
披露宴の当日は、二十分ほど前に会場入りしましょう。手荷物をクロークに預けたり受付を済ませたりなど、慌てることなく十分余裕を持てます。受付に着いたら、まず氏名を告げ「おめでとうございます」と挨拶をします。次に、祝儀袋を袱紗(ふくさ)から出して「ささやかですが、お祝いの気持ちです。」などと渡し、芳名帳に記帳します。その際、周囲に友人知人を見かけても、決して雑談などしないよう、十分注意しましょう。ちなみに祝儀袋には、のしと紅白または金銀の水引が結びきりになったものを用います。結びきりの水引は、「繰り返さないように」という意味があるので、婚礼の際に適したものです。また、表書きは「御祝」もしくは「寿」とします。名前は下中央に、連名は3名までで、それを超えたら代表者の名前と「外(他)一同」と書きます。包むお金は新札を用意しましょう。相場は友人、知人、同僚で3万円、親族や上司は5万円〜が相場といわれています。
新郎新婦の友人で受付を担当している場合も、「御出席ありがとうございます」「恐れ入りますがご記帳願います」などと招待客への挨拶が必要です。祝儀袋を受け取ったときも「ありがとうございます」と挨拶します。

披露宴の会場に入場してから着席まで

控え室に新郎新婦や親族が同席している場合、新郎新婦や親族には「このたびはおめでとうございます」「本日はお招きくださり、ありがとうございます」などと挨拶します。控え室内で知人や友人と一緒になっても、大声で雑談しないようにしましょう。開場の時間になり、入場するときも出迎えの新郎新婦、両親や媒酌人夫妻へ、「おめでとうございます」とひとことだけ挨拶をします。立ち止まって話しかけないよう、速やかに入場しましょう。入場して自分の席に着くときは、両隣の人、もしくは同じテーブルの人に会釈してから着席するのがマナーです。

披露宴がはじまってからのマナー

乾杯や祝辞のときのマナー

媒酌人の挨拶や主賓の祝辞の時間帯は、黙ってお話に聞き入りましょう。スピーチの間に、同じテーブルの方と歓談したり、料理や飲み物に手をつけるのは失礼にあたります。これは乾杯以外、ウェディングケーキ入刀まで同様です。そこまでが儀式の部分ですので、静粛にしておくのは当然のマナーと言えます。
乾杯は一般的に全員が起立し、音頭に合わせてグラスを目の高さまであげて「おめでとうございます」と唱和して乾杯します。このとき、お酒が飲めない方もグラスに口だけつけるようにしましょう。なぜなら、大人がジュースなどのソフトドリンクで乾杯するのは失礼にあたるといわれているからです。また、今生の別れか、その可能性が高い別れのときに行う水杯を連想させるので、まかり間違っても乾杯に水を所望してはいけないことを覚えておきましょう。

スピーチや余興と食事や歓談の時間

ウェディングケーキ入刀で儀式のパートが終わり、司会から「お食事をどうぞ」との声がかかれば、食事と歓談の時間です。とはいえ、スピーチ中の歓談はマナー違反です。併せて、同じテーブルの方がその場で立ってスピーチする場合は、注目がそのテーブルに集まるため、食事の手も休めることも覚えておきましょう。また、スピーチや余興の開始と終了時には、食べるのを一旦中止して、拍手を送るのがマナーです。
尚、歓談といっても声量は控え目にしましょう。ゲラゲラと大笑いするのはご法度です。さらに、会話の内容は当たり障りのないものに留めましょう。披露宴に限らず一般論ですが、あまりよく知らない方を相手に会話する際は、政治や宗教の話は避けるべきです。こうしたときの会話は、新郎新婦に関する共通の情報を話の接ぎ穂にすると良いようです。また、お手洗いなどで中座したいときは、お色直し等の時間を利用するのがスマートですが、何度も離席するのは良くありません。
また、昨今は「ながらスマホ」が問題になって久しいですが、披露宴の場においてもゲームやWeb閲覧は厳禁です。マナーモードにするか、可能なら電源を切っておいた方がいいでしょう。さらに、スマートフォンによる撮影は、もはや披露宴でも当たり前のようになっているようですが、それを良く思われない方もいるかと思いますので、できる限り自重するのがマナーに適っています。また撮影後は、考え無しに撮影した写真をSNSなどにアップするのもマナー違反です。仲間内だけで写った写真ならともかく、了承も得てない他人が写った写真をSNSなどの第三者が閲覧できる環境に置くのは、トラブルの元になりかねません。

披露宴を終えたら

披露宴の閉宴の挨拶が終わったら、着席のときと同様に挨拶をしてから、席を立ちます。その際、引き出物と一緒にメニュー表、席札、席次表も持ち帰ります。見送りの新郎新婦には「お幸せに」などと、両親や媒酌人夫妻には「本日は素晴らしい式でした。お招きくださり、ありがとうございました」などと挨拶をしてから退出します。入場時同様、他の方のことを考えて、手短に挨拶をすませるのがマナーです。”