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葬式(会葬)の基本マナー・香典辞退や会葬辞退の対応
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葬式(会葬)の基本マナー・香典辞退や会葬辞退の対応

葬式(会葬)と書かれた文章を見た時、会葬とはどのような事なのか疑問に感じた経験はありませんか。知っているようで知らない会葬の意味、会葬・香典辞退の連絡があった時の対応方法など基本的なマナーを今一度ご紹介いたしますので、シチュエーション別の基礎知識として活用ください。

会葬のマナーと基礎知識

そもそも会葬とは?

会葬とは、故人とのお別れをするために葬儀に参加する事を指します。会葬者とは、葬儀に参加する方の中でも弔問客に限定した呼び名です。「葬式(会葬)」と書かれているケースでは「葬式に弔問客として参加する場合」といった意味合いがあります。
葬式(会葬)マナーと書かれている場合は、弔問客として理解しておきたい服装のルール、ご挨拶の仕方といった意味にとらえましょう。葬儀や告別式の挨拶の中で「ご会葬賜り」という表現があれば、弔問頂いている方に対する呼びかけと考えられてます。

会葬時の服装マナー

葬式(会葬)の服装マナーは、喪服着用が基本です。男性ならブラックスーツを着用して、黒のネクタイ・白のワイシャツを選びましょう。ネクタイピン、華美な時計は控えて、清潔感ある髪型が適しています。女性なら、黒のワンピースもしくはスカートスーツがよいでしょう。スカートの丈は膝が隠れるくらいの長さにして、露出が多いものは控えましょう。アクセサリーは結婚指輪もしくは一連パールのネックレスに留めて、明るい色のネイルや濃いメイクはマナー違反にあたります。全体的に上品な印象にまとめて、TPOをわきまえた服装を考えましょう。

遺族に対するお悔やみの言葉

葬式(会葬)でご遺族にお会いした際には、お悔やみの言葉を伝えるのがマナーです。大切な方を亡くしたご遺族の気持ちに配慮しつつ、心を込めた言葉を伝えましょう。一般的なお悔やみの言葉としては「このたびは、ご愁傷さまです」「突然のことで、心よりお悔やみ申し上げます」などが適しています。落ち着いた声のトーンで静かに伝えるのがマナーですので、ご遺族と接する時の態度にまで気を配りましょう。
「重ね重ね」「くれぐれも」といった不幸ごとが続くような表現は、忌み言葉と呼ばれて控えるものとされています。「生存中」「急死」といった直接的な表現も、ご遺族の悲しみを深める事になりかねません。ご遺族の立場で考えた時に悲しい気持ちになる発言は、挨拶としてのタブーです。気が利いたお悔やみの言葉を伝えるよりも、心に寄り添う対応が大切ですので、故人の冥福を祈る気持ちを大事にしましょう。

シチュエーション別の対応マナー

会葬辞退の連絡があったら?

ご遺族や故人の希望次第で、会葬辞退の連絡が来ることもあります。同居家族と故人の兄弟といったごく一部の身内だけで家族葬を行うケースなどが一例です。訃報連絡に会葬を辞退したい旨が書かれていたら、お悔やみは控えましょう。日をおいてからお別れ会、偲ぶ会といった何らかの案内があれば、その機会に弔問します。
お別れ会などもないケースで、どうしてもお悔やみの気持ちを伝えたい場合、電話・メールといった手段で連絡を入れることもできますが、ご遺族の負担が少ない方法を考える必要があるはずです。あえて家族葬を選択している意図をくみ取り、臨機応変な対応を考えましょう。
なお、家族葬であっても特別に故人と親しくしていた方にだけ、葬儀・告別式の案内がされるケースはあります。連絡を頂いた場合は弔問に伺うのがマナーですので、控える必要はありません。どの方に連絡を入れているかはご遺族しか分からない部分ですから、周囲に訃報をまわすのは控えましょう。あくまでご自身の判断で参列、親しくしていた故人とのお別れをする事になります。
また、訃報連絡を受けた場合で家族葬を行う旨、葬儀・告別式の詳細が書かれている事もあります。これは参列願いとも受け取れる事から、参列しても問題はありません。書面ベースの訃報連絡ではなく電話、メールなどで通知された場合も、判断基準は同様です。葬儀(会葬)への参列を控えるのは明確な「辞退」の言葉が書かれている時だけと考えればよいでしょう。

香典辞退の連絡があったら?

香典辞退の意向が書かれていた場合には、持っていく必要はありません。辞退するご遺族の意図として、以下のような事情が考えられます。

・会葬者に負担をかけないための配慮
・将来のおつきあいや香典返しを考えた時に負担が大きい
・金銭的な負担は身内だけで対処したい
・故人の意向に沿ったもの
・会社関係のおつきあいが多くて、儀礼的になってしまう

いろいろな理由が考えられるとはいえ、故人やご遺族の考え方を反映した結果でしょう。何らかの理由があってあらかじめ連絡しているにも関わらず、香典を持参すれば、かえってマナー違反となってしまうケースもあります。心を込めてお悔やみの言葉を伝える、焼香をするなどにより、香典がなくとも気持ちを伝えるあり方を考えてみましょう。