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成人祝いの相場・ギフト選びのポイント
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成人祝いの相場・ギフト選びのポイント

満20歳を迎えるというのは、つまり大人の仲間入りを果たしたということです。社会人として認められ、様々な年齢的束縛から放たれると同時に、社会的責任を負う立場になります。そんな新成人にお祝いを贈る場合、一体どんなものがふさわしいのでしょうか? 相場やマナーなども併せ、ここでは成人祝いについて詳しく紹介していきます。

成人祝いの相場・ギフト選びのコツ

成人祝いを現金で渡すとしたら?

成人祝いを現金で渡す時の相場は、相手との関係によって異なります。甥や姪、兄弟に渡すケースで1万円〜3万円と考えてください。もっと遠い親戚にあたる場合は、5,000円~2万円くらいが相場でしょう。祖父母から孫に贈るケースは高額になりやすく、1万円〜10万円くらいで考えます。これはあくまで相場として意識したい水準ですから、自分の子どもが先にお祝いをもらっている場合には、やや事情は変わるはずです。親戚同士で統一した基準を設けるのが望ましく、聞きやすい相手に前例を聞いておくのもよいでしょう。
相場とは言え、かなり開きがあることが気になる方も多いでしょうが、高いほどよいというものでもありません。成人祝いのお返しは必要ないとされますが、1/3~半返しで対応する家庭も多いでしょう。たくさん包めば、その分だけ相手にとって負担をかけることにもなります。「現金を渡せば相手が気兼ねしてしまう」という場合には、品物で贈るのも一案でしょう。

現金以外の贈り物例

現金以外の贈り物を渡す場合には、新成人としてふさわしい品物が適しています。祖父母や両親からの贈り物では振り袖、スーツを選ぶことが多くて、成人式の準備をするタイミングで渡しましょう。上質なものを贈れば結婚式や大学の卒業式など、今後迎えるあらたまった席でも着用できて、大人の自覚を促すねらいもあります。もう少し遠い親戚なら、女性宛にアクセサリー、男性宛にネクタイやレザー小物がおすすめです。前もって欲しいものを聞き出して、使ってもらえるものを贈る方法もあります。
贈り物には、新成人を祝福するメッセージカードを添えましょう。メッセージの文例を参考までにご紹介します。

  • ・○○ちゃん、ご成人おめでとうございます。これからは、名実ともに大人の仲間入りです。
  • ・社会の一員として自覚ある行動を意識して、周囲から尊敬される存在になってください。
  • ・ご成人おめでとう。○○ちゃんの今後の人生が実り多きものとなるよう、ご活躍をお祈り申し上げます。

基本的には身内の方がお祝いをするものですが、恋人や知人の子どもといったやや遠い関係であっても贈り物をする方はいます。ボールペン・手帳カバーといった小物類、ブランド食器やカタログギフトなら仰々しくならず、贈られる側としても抵抗なく受け取ることができるでしょう。

成人祝いを贈る時の基本マナー

のし・表書きの基本ルール

成人式祝いのご祝儀袋は、のしつき・紅白の蝶結びを使います。子どもの成長を祝う儀式は何度あってもうれしいイベントですから、結び目をほどいて結び直すことができる蝶結びを選びましょう。表書きには「御成人御祝」「祝御成人」と記載します。贈り物を購入すると「のしは付けますか?」と聞かれることが多いので、成人祝いである旨を伝えるとしかるべきものを付けてもらえるはずです。郵送なら、のし紙をつけた上から包装紙を重ねる「内のし」、持参する場合は外のしで用意するのがマナーと言えます。
現金を渡す場合はご自身で用意することになりますから、ご祝儀袋を買ってきて、表書きと氏名を記入します。関東では上下に開封する「多当折」、関西では風呂敷のようにぐるっと巻き込む「風呂敷折」を使うのが一般的です。贈られる方がお住まいの地域によって選択するスタイルが変わってきますので、余裕を持って用意しましょう。表書きの書き方はいくつかパターンがありますが、「御成人御祝」「祝御成人」などを使うのが一般的です。成人式に合わせて贈る場合には「賀成人式」といった表現も、同様に使われます。

成人祝いを贈るタイミング

成人祝いを渡すタイミングは、成人式の前日までと考えてください。当日は式典に出席したり、身支度を整えたりして予定が詰まっている家庭も多く、事前に渡しておくのがスマートでしょう。ある程度の余裕を持って渡す方法なら、成人式のために洋服・小物を用意する際に活用できて、有効活用してもらえます。成人式の前に誕生日が来る方なら、20歳になったタイミングで贈る方法でも構いません。直接会う機会があれば、本人に手渡しが望ましく、帰郷に合わせて成人祝いを用意するのも一案です。
子どもの成長を祝う節目ですから、遅れないように渡すのがマナーでしょう。何らかの理由があって遅れてしまった場合は、気付いたところで早めに対応してください。贈り物をする時にはお詫びのメッセージを添えて、相手に対する気遣いを見せます。言い訳をするのはマナー違反にあたりますので、「心ならずもお祝いが遅くなって、ごめんなさい」など簡潔な文面がよいでしょう。機会を逃したとは言ってもお祝いしたい気持ちがあることが伝われば、相手の心象も変わってきます。