お年賀の起源やマナーは?贈って喜ばれる品物とはどんなもの?
新しい年の始まりに挨拶を兼ねて贈るお年賀について、正しい贈り方のマナーは?などの疑問とともに、もらって嬉しいお年賀について紹介します。
目次
お年賀とは?
お年賀の意味とは?
お正月の慣習として古くから残っているお年賀。新しい年の年神様をお迎えして祀る習慣は昔からあり、お年賀の起源は、年神様を祀る神棚や仏壇にお供えする品物を「御年魂」と呼んで互いに持参し合ったという風習にあるといわれています。いつの頃からか、手土産を持参する形に変化し、子どもに御年玉、家人に御年賀と表書きをして贈るようになり、現在に至っています。現在では、「今年もまたどうぞよろしくお願いします。」という新年のあいさつを込めて年始回りの際に持参することが定着していますが、「お世話になる」という気持ちを表すことが多いため、目下の者から目上の方へ贈るのが一般的といえるでしょう。
お年賀で気を付けるべきマナーとは?
1月1日~3日の正月三が日に年始の挨拶の手土産として直接持参するのが正式な礼儀とされています。三が日に間に合わない場合には、遅くとても1月1日~6日(地域によっては7日、10日、15日までとするところもある)の松の内までには訪問するのが一般的です。双方の都合がどうしても折り合わない場合などで、松の内を過ぎてしまった場合には、表書きをお年賀とせず、寒中見舞いとして贈るのが普通です。贈る側、贈られる側に不幸があって喪中の場合は、事前に喪中はがきで状況が把握できているので、年賀状を送らず寒中見舞いとして送るのと同様に、寒中見舞いとして贈るのがマナーといえるでしょう。松の内を過ぎて立春までの寒中の間に持参するのが一般的です。
正しいお年賀の贈り方とは?
お年賀ののし紙はどうする?
贈り物をする時によく用いるのし紙は、熨斗と水引、奉書紙がセットになっているもので、最近では、印刷されたのし紙をのしと呼ぶこともあり混同を招くこともあります。簡略化された使いやすいものではありますが、伝統や慣習を重んじる目上の方や年配の方には、正式な形ののし紙で贈りたいものです。のし紙には、婚礼、その他お祝い事に使用するものと、葬儀、その他法要などのお悔やみ用として使用するものなどの種類があります。水引にも結び方や線の数などの区別があり、間違って相手方に失礼のないように留意することが必要となります。お年賀は、何度も繰り返してよいお祝い事のひとつとして、何度でも結び直すことができる蝶結びの水引を使用します。表書きは、御年賀や御年始と書くのが一般的ですが、目上の方ではない場合などに賀正と書いて渡すこともあります。
お年賀を贈るときに気を付けることは?
最近では、ネットショップやデパートの配送サービスを使って、お中元やお歳暮を贈るのが一般的になっています。お年賀についても同様に産地やショップからの直送や宅配で済ませてしまいたい気持ちになるのは理解できますが、お年賀とお中元やお歳暮には大きな違いがあります。お年賀は、年始挨拶の際に直接持参する手土産の表書きとして使用されるものとなっているため、持参以外の方法で贈るのはマナー違反であるされます。年配の方や目上の方で慣習や儀礼に関心が高い方には特に留意して、失礼のないようにしたいものです。これまでお世話になった感謝とこれからも末永くお付き合いくださいという気持ちを伝えることが大切となるので、贈答品の値段が高いからといって送り付けるだけで終わるようなことはしないようにしましょう。
お年賀で喜ばれる品物はどんなもの?
お年賀に贈られているものとは?
ご自宅であれば、和菓子や洋菓子などの菓子類、タオルなどの日用品、お酒などが贈られています。仕事場では、タオルなどの日用品、和菓子や洋菓子だけでなく、洗剤などの消耗品、お酒などがあります。お正月のため、在宅であることを基本として食品が贈られる傾向が高い一方で、仕事始めからの出勤でも賞味期限などが気にならない日用品を仕事場に贈ると喜ばれると思います。また、相手方にあまり負担がかからない物であることが大切です。たとえば、会社にお届けするなら、小分け包装されていれば、配りやすく、比較的日持ちもよく、後に残らない物であることなどから菓子類がおすすめです。
お年賀で贈られて嬉しいものはあるのか?
実際に贈られて嬉しいものにはどんなものなのでしょうか。ご自宅であれば、好きな食べ物か、カタログギフトなどの暮らしに役立つ実用的なものが実際には嬉しいです。会社では、菓子類、タオル、消耗品が使い切れない量が集まってしまうことも少なくありません、そのためグルメや雑貨など、さまざまなジャンルから自分で好みの物を選べるカタログギフトが贈られて嬉しいものとして人気があります。
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