感謝の気持ちを伝えたい、人生の節目の「定年退職」お祝いのマナー
定年退職は一つの節目。職務から解放されると同時に、「仕事をしすぎる」と言われる日本人にとって、寂しさを覚える方もいるようです。長寿社会の日本にとって、定年退職は人生の節目の一つとして認識されるものの、これから踏み出す第二の人生のスタートともいえるでしょう。長い職場生活の終わりには、職場の方はもちろん、家族もともに感謝の気持ちをこめてお祝いをしたいもの。これからの人生、ますます輝いて過ごしてもらうためにも、定年退職のお祝いで気を付けたいことや知っておきたいマナーについてお答えします!
目次
職場での定年退職祝いの仕方
どんなギフトが選ばれているの?
職場でのお祝いは、皆から記念に残る品を贈るのが良いでしょう。無事勤め上げたお祝いの気持ちをカタチにするのは、喜ばれるものです。
それでは、定年退職のお祝いには、どのようなプレゼントが適しているのでしょうか?
本人の趣味や希望に沿ったアイテムをセレクトするのがおすすめです。例えば、スポーツをされる方なら、ゴルフ関係のアイテムやスポーツウェア、登山用品などがぴったり。また、ガーデニングが趣味なら、庭道具のセットがおすすめです。パソコン関係が趣味なら、デジタル小物が最適。おしゃれな方には帽子やループタイなどを選ばれても良いでしょう。女性なら特に、スカーフやフォトフレーム、アクセサリーなども喜ばれるようです。迷ったら、インターネットでランキングを検索するのも一つの方法です。
定年退職祝いのポイントは、これからの第二の人生を楽しんで過ごしてもらえるようなアイテム選び。そのため、贈り物としてふさわしくないギフトがあるので注意が必要です。働くことをイメージさせる時計やカバンのほか、靴下や履物類は、特に希望がない限りは避けた方が無難です。
なお、現金を餞別として贈るなら、水引は紅白5本の結び切り、表書きは「御餞別」にします。
個人的に渡すのはアリ?
基本的には、職場内でお祝いをしますが、特に親しい方なら、個人的にお祝いをしても良いでしょう。その場合は、社内の周囲に配慮して、あまり人目のつかないところで渡したいところ。これまでのエピソードを交えたメッセージを添えれば、さらに素敵な贈り物になるでしょう。ただし、あまりに早く渡すのは考えもの。退職される日付近に渡すのがスマートです。
また、退職後落ち着いたころを見計らって、訪問するのも一つの方法です。きっと、歓迎してくれることでしょう。
送別会を開く場合
退職祝いの送別会は、素敵な演出をしたいものです。職場の皆からの贈り物は、送別会で渡すのが一般的。花束を添えると、より華やかになるかもしれません。今までの感謝の気持ちを伝えるとともに、これからの第二の人生の気持ちを盛り上げるような会にしましょう。
定年退職後のお付き合いは?
もちろん、職場は退職しても、個人的にお付き合いをしたい方であれば、今後も会社ではなく人としてのお付き合いは続くもの。仕事をする上でのしがらみもないため、より自然なカタチで寄り良い関係が築けるのではないでしょうか?
家族でのお祝いの仕方とは?
今まで、家族のためにがんばって働いてくれたことに対し、できることなら家族揃って感謝の気持ちを伝えましょう。もちろん、支えてきた家族にとっても、一緒にお祝いをするのが良いでしょう。
プレゼントを渡したり、レストランなどでお祝いの会を催すのも一つの方法。退職日当日が難しいようなら、全員の都合がいい日に合わせて素敵なお祝いの会を開きたいものです。なお、プレゼントは趣味のものを贈るほか、父親と母親へ水入らずの旅行などを贈るのもおすすめです。少し照れくさいかもしれませんが、プレゼントとあわせて、言葉や手紙に「ありがとう」の気持ちをのせましょう。
気になる予算はどのくらい?
その方との関係性はもちろん、個人で贈るか、職場で贈るかによってかなり変わってくる金額ですが、だいたい5,000円~数万円程度のことが多いようです。ここで大切なのは気持ちです。相場にとらわれず、相手が喜ぶ品をセレクトするのが良いでしょう。
定年退職祝いのお返しは必要?
基本的には、定年退職祝いの場合、お返しをする必要はありません。新たな人生の報告を少したったころに伝えるのがおすすめです。
ただし、お礼をしたい場合には、ちょっとした記念品をセレクトするのが良いでしょう。例えば、職場でお祝いをしていただいたら、ティータイムに皆で食べられる、個包装のお菓子がおすすめ。また、個人的にお祝いをいただいた場合では、お酒や箸置き、小物などを贈る方もいるようです。お返しをする場合、あまり遅くならないよう2週間程度のうちにするのが良いでしょう。
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