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チップを渡す相手・金額相場・マナーを守った渡し方
チップ
 

チップを渡す相手・金額相場・マナーを守った渡し方

海外旅行に行った先で困惑するのがチップの渡し方や金額でしょう。うっかり渡し忘れているとマナー違反にあたりますし、額が多すぎるのも相手にあまり良い感じを与えません。そこで以下では、チップが必要な理由やスマートな渡し方について詳しく説明していきます。

チップの意味と金額相場

チップとは

日本で育った私たちにとっては「お気持ち」で支払えば良いものとも考えられます。ところがこれは、国によっては誤った認識になります。アメリカなどチップ文化が根付いた国ではもらえる金額を想定して賃金が設定されているため、渡さない人が増えてしまうと、一定の給与を確保できなくなってしまいます。ウェイター、ドアマンなどお客様と接する機会が多くて受け取るチャンスがたくさんある職業であらかじめ賃金が低く設定されているのは、一定額をもらえる前提です。相場より低い金額しか支払わない人が増えた場合も、給与水準が下がってしまうと理解しましょう。

渡す相手と金額相場

ホテルに宿泊した際にチップを渡す必要がある代表的な相手、金額相場の目安をご紹介します。

・清掃担当者
スタンダードなグレードの部屋で2ドルくらいが相場です。清掃担当者は毎日変わる事も多いため、1日ごとに支払います。スイートルームのように広い部屋では5ドルくらいと、部屋の広さやベッドの数によっても金額水準を変えてください。

・ドアマン
ホテルの入り口に立ち、ドアを開けてくれる職業です。タクシーの手配をお願いした際に1ドル~2ドルを渡します。ドアを開けてもらうだけでチップが発生するわけではないため、ホテルに出入りする度に支払う必要はありません。

・ベルボーイ
チェックインやチェックアウトの際に荷物を運んでくれる職業です。複数のバッグをお願いした場合には、1個あたり2ドルくらいを目安としましょう。小さな荷物を1個運んでもらうだけであっても、最低5ドルは渡すのがマナーです。

・コンシェルジュ
高級なホテルでは、宿泊者のあらゆる悩みや相談を受付けてくれるサービス担当者を置いています。1つの相談をするごとに5ドルくらいが相場です。予約が難しいレストランを手配してもらった、品薄状態にある商品を購入できるお店を探してもらったなど特段の事情があれば、20ドルくらいまで奮発したいケースもあります。

・ルームサービス
注文した商品の10~20%くらいをチップとして、運んでくれた相手に渡します。サービスチャージが料金に含まれている場合でも、1ドル~2ドルくらいを毎回渡すと良いでしょう。

スマートに見える渡し方

取り出しやすい場所に用意する

チップに使う1ドル紙幣を数枚ポケットにしのばせて、お財布を出さなくても支払える状態にしておきます。治安が良い日本にいると忘れがちですが、財布がどこに入っているかすぐに分かるくらい頻繁に出し入れするのは、身を危険にさらすリスクがあります。スリにも狙われやすくなるため、小額のチップを出すくらいなら財布を使わなくても間に合うように用意しましょう。
女性だとポケットに紙幣を入れておくのは美しい所作とは言えませんので、ハンドバッグの取り出しやすい場所に入れておきます。日本人にありがちな膨れ上がった財布からお札を取り出す、などはもってのほかです。渡す相手の前で用意する仕草もエレガントには見えませんから、4つ折りしたものをいつでも使える位置に入れておくと安心でしょう。

チップは紙幣でないとダメ?

私たちの感覚からすると「おつりはいらない」と言ったニュアンスで小銭を集めて渡すのは、マナー違反にあたります。ホテルやレストランで働いている相手にとっては持ち運びが面倒で、仕事の妨げになりかねません。小銭をジャラジャラと手渡す様子も美しいものではありませんから、なるべく紙幣を使ってください。
国によっては、特定のコインが1ドル相当の価値を持つ事もあります。間に合わせとして複数枚を渡すわけではないようなら、紙幣でなくとも大丈夫です。ヨーロッパ圏の1ユーロコインなどが良い例です。小銭を増やしたくない時には、端数をチップに上乗せして渡すのも良いでしょう。食事代が8.3ドルの場合、10ドル札で支払いをするケースなどが該当します。「It’s all set(おつりがチップです)」と伝えてそのまま店を出れば、スムーズに会計できるうえに小銭がたまる事もありません。
レストランの会計でチップを含めたクレジットカード払いにしたい場合、伝票に渡したい金額を書き添えてから、カードと一緒に渡してください。チップの記入欄がなければ、自分で書き足す方法でも構いません。

高額すぎるのも間違った渡し方

渡し方のよくある間違いとして、高額すぎる金額をチップにするあり方があげられます。相場が分からずに迷ったらとりあえず15%、やや高級に感じるレストランなら20%にするのも一案でしょう。ガイドブックに書かれている情報はあくまで参考程度に留めて、現地で周囲の様子を観察しながら、一般的な相場を覚えていけば大丈夫です。少なすぎるのも多すぎるのも間違った渡し方である事を理解し、正しいマナーをマスターしましょう。