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シチュエーション別にふさわしい女性の平服について
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シチュエーション別にふさわしい女性の平服について

法事、会社の面接などで「平服でお越しください」という案内をいただくことがあります。具体的にはどのような服装なのか迷った経験がある方もいるでしょう。女性ならばワンピースなのかスーツなのか気になるところです。また、春夏秋冬、季節ごとにどういった装いをすれば良いのか説明しますので、参考になさってください。

シチュエーションごとの女性の平服

法事の場合

葬儀から四十九日法要までは喪服での参列になりますが、年月が経つほど「平服でお越しください」という案内をいただくことも多くなるものです。スタイルが明確な喪服と異なり、平服といわれるとどこまで崩して良いものか迷うという方も少なくありません。
女性の場合、三回忌までは喪服を着用するのが一般的ですが、それ以降は年月とともに薄い色にしていくのが良いとされています。したがって、まずは紺やグレーなどの色を選択するようにしましょう。ただし、ワンピース、スーツ、アンサンブル、ジャケットなど、ある程度あらたまった服装がおすすめです。平服は普段着という意味ではないので誤解しないようにしましょう。
また、ストッキングは肌色ではなく黒にしてください。靴はパンプスが基本で、夏はサンダルやミュール、冬はブーツをうっかり履いていくことのないようにしましょう。アクセサリーは結婚指輪、オニキス、パールまでで、その他はNGです。髪飾りをつけるならば、必ず黒にしてください。
法事における女性の平服でも、服と同様に金色に光る金具、毛皮などは避けましょう。また、いくら黒、紺、グレーでもラメ入りの生地などは法事にふさわしくありません。生地の素材にも十分注意して、服装を考えるようにしてください。
ただし、女性の平服としてどこまで認めるかは地域ごと、家ごとに異なります。まわりの方に実際のところどうなのかを必ず確認してから最終的に判断してみてはいかがでしょうか。

会社の面接の場合

会社の面接で平服を指定されると、オフィスカジュアルと考える人も少なくありません。しかし、あくまでも就職活動なのでカジュアルでは不適切です。まして、ラフ過ぎる格好ではTPOをわきまえられない人物と判断されてしまうでしょう。常識的な社会人らしい清潔感を醸し出すためにも、少なくとも襟付きの服を着るようにしてください。もしスーツにするならば、インナーのシャツは白がふさわしいでしょう。
ただし、業種によってはリクルートスーツではなく個性の出やすい平服によってその人のセンスを見極めようとすることもあります。たとえば、美容師、アパレル、クリエイティブ系の職種などの場合には、大人しいだけの平服ではアピールになりません。自分のセンスをアピールするチャンスとして有効活用しましょう。
いずれにせよ、どの業種でも社員がどのような格好で働いているのか参考にするのもひとつの方法です。ホームページの会社案内などから調べてみてはいかがでしょうか。

それぞれの季節にふさわし女性の平服

春・夏の平服の注意点

暑い季節はどうしても肌の露出が多くなりがちです。しかし、法事にせよ会社の面接にせよ、あらたまった機会にノースリーブはマナー違反です。半袖のブラウスやワンピースを着用してもかまいませんが、ボレロやジャケットで、できるだけ腕を隠すようにしてください。ただし、結婚式ではノースリーブでも問題ありません。
平服は清潔感がないと、シンプルな服装ゆえに貧弱なイメージになりがちです。就職活動などで頻繁に着用するならば、こまめにクリーニングに出すようにしましょう。脇汗も目立ちやすくなっているので、脇汗パッドを使用したり、移動中は上着を脱いでおくなど体温調節を心がけてください。
ロングヘアの方は、スッキリとお団子ヘアなどにまとめることをおすすめします。暑い中でも少しでも涼しく見えるような工夫をしてみてはいかがでしょう。

秋・冬の平服の注意点

だんだん寒くなって来る季節ですが、ついコートをおろそかにしてしまう方が多いので注意しましょう。せっかく満点の平服を着ていてもコートだけが残念という方も少なくありません。法事や面接の最中には脱いでいるとしても、手にしているコートが豹柄等の派手なものでは悪目立ちしてしまうこと確実です。
また、足元が冷える頃でもあるので、ついブーツを履きたくなりますが、必ずパンプスを着用するようにしましょう。フォーマルスーツから平服までシンプルなパンプスが一足あればすべて対応できます。普段履かないような地味なパンプスを買うことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、とにかく一足持っていて損はありません。
また、女性ならばストッキングも気になるところです。ストッキングも寒さ対策として80デニールなどにしている方もいますが、これも厳密にはルール違反です。ブラックでも肌色でも30デニール程度の適度な透け感があることが大事です。
以上のように法事でも就職活動でも、たとえ平服でといわれても、守らなくていけない一線はあります。難しいことではないのでしっかりと頭に入れて、どんなシチュエーションにもいつでも乗り越えることができるように備えましょう。