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会席料理をいただくときのマナーを知ろう
会席料理 マナー
 

会席料理をいただくときのマナーを知ろう

宴会で出される会席料理は、あらたまった場でいただく日本料理の中では、一番お目にかかることが多いのではないかと思われます。そこで、このページでは会席料理をいただく際の気をつけたいマナーや、会席料理とはどのようなものかを説明しています。よろしければ、参考になさってください。

会席料理とはそもそもどのようなものか?

会席料理の由来は江戸時代の俳句の集まりから

会席料理をいただくときのマナーを知る前に、まずは会席料理とは如何なるものかということを復習しておきましょう。会席料理は宴席で供される日本料理の総称です。伝統的かつ正式の本膳料理や茶席で出される懐石が、変化発達したものだといわれています。江戸時代に俳諧の集まりの席で供された料理に由来するとされ、俳席料理が会席料理に変化したという説があります。現在では高級な日本料理の主流といっていいでしょう。お酒のある席で飲みながら食べる形式であり、お酒を楽しむ宴会のための料理という点で、本膳料理や懐石よりはさほど厳しい作法は求められないとされています。献立の構成も特に厳密に定められているわけではありません。また、西洋のコース料理のように、順に一品ずつ食べきる形式とひとつの膳に全品をのせる形式があります。

会席料理の特徴と内容

先に、献立が厳密に定められていないと書きましたが、献立の品数は3から13と奇数であることなど、おおよその決まりごとはあります。ここでは一般的にどんな献立があるのか13品の場合で見ていきましょう。最初は先付(さきづけ)、2品目が前菜、3品目に向付(むこうづけ)、4品目に吸物、5品目に焚合(たきあわせ)、6品目に焼物、7品目に箸休、8品目に小鍋、9品目に油物、10品目に酢物、11品目に御飯、12品目に止椀、水菓子となります。先付は酒の肴として出すもので本膳料理や懐石にはありません。前菜は先付けのあとに出す数種類の酒菜盛りのこと、向付は刺身やなますのこと、吸物はすまし汁など(土瓶蒸しのことも)です。炊合は複数の煮物を一皿に盛ったもの、焼物は魚介類の焼いたもの、箸休はコースの流れを一旦区切る簡単な料理で汁仕立ての場合が多いとされます。小鍋は一人用の鍋物、油物は揚げ物の別名、酢物は酢の物、御飯と汁物の止椀は一緒に出されます。なお吸物と止椀は、すまし汁と味噌汁、もしくは逆にするなどして、被らないようにするそうです。最後はデザートで締めくくられます。なお、献立の名前などはお店によって変わりますので、あくまで一例です。

会席料理をいただくときのマナー

和室での立ち居振る舞い

まず懐石料理をいただくときの注意点の前に、和室での基本的なマナーを抑えておきましょう。まずは部屋に出入りするとき、ふすまの開け閉めは正座して行います。引き手に手をかけて少し開いたのち、隙間に手を入れて体半分ほど開き、最後に逆の手に替えて大きく開きます。入室前に手をついて一礼したあと下座側の足から入室、その際は敷居や畳の縁を踏まないようにしましょう。入室後は再び正座し、開けたときとは逆の手順でふすまを閉めます。
また、和室といえば座布団ですが、座布団の上にあがるのにも決まりがあります。まず座布団の下座側に正座で一礼、その次に膝を浮かせて座布団の上にずらし、膝で歩を進めて座布団中央まで移動し、正面に向き直って正座します。座布団から下りるときはこの逆のようにします。また座布団に関しては、進められる前に座布団に座ることや座布団の上に立つこと、座布団の位置をずらすことなどが和室の礼儀作法に反することになりますので、注意しましょう

会席料理をいただくときのマナー

まずは箸の使い方です。正しい持ち方を心がけましょう。また、箸同士で食べ物を渡し合う拾い箸、箸先で人を指す指し箸、箸をなめるねぶり箸、箸置きを使わず器の上に箸を置く渡し箸、何をとるか箸先をうろうろさせる迷い箸、フォークのように刺して使う刺し箸、手を使わずに箸で器を動かす寄せ箸などなど、さまざまな箸の無作法な使い方をしないようにしましょう。また、箸は必ず箸置きの上に置きましょう。
小鉢や小皿などの器は手にとって食べましょう。ふたのある椀は両手で開けます。椀に左手を添えて、右手で手前から静かに開き、そのまま動かさずにふたの内側についた水滴をきってから、椀の右側に置きます。食べ終えたあとは、出されたときのようにふたを閉めます。椀とふたに絵柄がある場合は柄を合わせるとよいでしょう。また椀を手にとるときは、親指を縁に添え、高台(こうだい:椀の下の部分)の部分を揃えた他の指で支えます。
それから、骨のない切り身でなく尾頭付きの魚には、正しいスマートな食べ方があります。頭側から尾の方へ、上になっている身を食べていき、身がなくなったら、左手で魚の頭を抑えて下の身と骨の間に箸先を入れて骨を外します。外した骨は皿の向こう側に置きます。
そのほか、おしぼりは手を拭くだけにし、手以外の顔や机を拭くのは止めましょう。口元をぬぐうのに使うのも無作法になります。口元は懐紙を使いましょう。懐紙はほかにも使い道があり、箸先を拭いたり、魚の小骨や果物の種を口から出す際に口元を隠すのに使用されます。また、汁気の多いものを口にする際、受け皿の代わりに使います。つまり手を添える手皿は、実は無作法な所作ということです。