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滞りない進行とアドリブも重要となる結婚式の司会者
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滞りない進行とアドリブも重要となる結婚式の司会者

結婚式に司会者はなくてはならない存在です。時にはアドリブも交えながら滞りなく進行するように注意しなくてはいけません。また、司会者が守らなければいけないいくつかのルールもあります。どのようなものがあるのか紹介しましょう。

司会者の選び方

司会者をプロにまかせるメリット

結婚式の司会はプロのアナウンサーにまかせるのもひとつの方法です。アナウンサーといってもテレビに出ているような人たちばかりではなく、イベントの司会をおもな仕事にしている人もいます。専属アナウンサーを抱えている結婚式場ならば、そのまま依頼してしまえば自分で探す手間を省略できるでしょう。しかし、外部のアナウンサーを探して「持ち込み」をする新郎新婦も少なくありません。
司会者をプロにお願いすれば、やはり一定以上のクオリティを期待できるのは大きなメリットです。言語明瞭なのはもちろん、式の途中で思わぬハプニングが起きたとしても臨機応変に対応してくれるでしょう。
カジュアル・ウエディングならばノリのいい若いアナウンサー、フォーマル・ウェディングならば年配の落ち着いたアナウンサーなど、どんな式にしたいかによってアナウンサーを選ぶこともできます。

友人・知人にお願いするメリット

結婚式の司会者を友人・知人に依頼する最大のメリットは、やはり予算を節約できるという点でしょう。しかし、もちろんまったく無料というわけにはいきません。司会をしてくれた友人・知人には20,000円~50,000円程度のお礼を渡すというのが相場です。式の開始前か終了後に新郎新婦またはご両親から渡すようにしましょう。
また、司会者は式の最中にほとんど食事をとることができないので、ご祝儀はいただかないのがルールです。もし、うっかりご祝儀をもらってしまった場合には、後日、半額から全額程度のお返しをしなければいけません。
司会のクオリティはプロレベルというわけにはいきませんが、アットホームな司会も良い思い出になるでしょう。
限られた時間内に必要な要素を盛り込まなくてはいけない結婚式の司会というのは、簡単そうに見えてとても難しい仕事でもあります。また、もし一度声をかけたら、事前打ち合わせの途中で「この人に頼むのはやっぱりやめたい」と、思ったとしても断りにくいということもあります。晴れの舞台を心配なく楽しむためにも、プロにするか友人・知人にするか、二人でじっくり考えてから選択してみてはいかがでしょうか。

司会者をする上でのルールとマナー

司会者が守るべきルール

結婚式の司会者には守るべきルールがいくつかあります。
もし、友人・知人代表として司会をするとしても、必ず新郎新婦と事前に何度か打ち合わせをするようにしましょう。
事前打ち合わせで招待者の人数、会場の下調べなどを行い、両家のご両親に挨拶をして、スピーチや余興の担当者とも顔合わせをしておきたいところです。
さらに、会場での立ち位置、マイクの使用方法など細部に至るまで十分チェックをしなければいけません。

台本作成も必須

たとえ身内だけのこぢんまりとした結婚式でも、司会者は進行プランを必ず立てるようにしてください。成り行きまかせというのはありえないので注意しましょう。
進行プランが決まったら、次は台本作成です。どんな結婚式でも一日に複数の予約が入っていることがほとんどなので、台本作成にあたっては、時間厳守は外せないポイントになります。
台本作成をしたら実際の場面を想定しながら、何度か読み上げを行い、時間内におさまるかどうか確認しましょう。進行の流れをつかんだ上で、当日の料理の進み具合、新郎新婦のお色直しなども想像しながら、必ず何度かシミュレーションしておきたいところです。

敬語の使い方に注意

いろいろな来賓を紹介するのも司会者の大事な仕事のひとつです。間違えることのないように肩書、敬称などをしっかりと頭に入れておきましょう。
また、司会者は基本的に新郎新婦側に立っている人物と見なされます。そのため、新郎新婦のことを語る際には謙譲語、ゲストについて話す時には尊敬語を使うのがマナーです。
「新郎がご挨拶申し上げます」「ただいま新婦が参ります」「ゲストの皆様、どうぞお召し上がりください」というように使い分けるようにしましょう。
しかし、新郎新婦サイドとはいえ、司会者はあくまでも脇役です。華やか過ぎる服装はNGです。男性ならばダークスーツ、女性ならば肌の露出の少ないワンピースなどにしましょう。いずれにせよ、花嫁花婿とかぶる白はタブーです。
以上のように結婚式の司会者は裏方に徹して、花嫁花婿とともに参列者へのおもてなしと感謝の気持ちを過不足なく表現できる人が適任者となります。プロでも友人・知人でも依頼する時にはその点に十分注意しましょう。