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七回忌法要の準備と基本的なマナーとは?
七回忌法要
 
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七回忌法要の準備と基本的なマナーとは?

七回忌法要は、仏教でいう故人が死去してから満6年目の法要です。三回忌の法要までは盛大に行われることが多くても、七回忌以降は親族のみでこぢんまりとした法要が行われるのが一般的です。ここでは、七回忌法要の準備の仕方や参列する場合のお供えの相場など、関連マナーについて紹介します。

七回忌法要の準備

七回忌以降はこぢんまりでもよい

仏教では一周忌・三回忌・七回忌などの年忌法要が決まっていますが、こうした大きな法事は各家庭や親族によって方針が異なります。もともと、三回忌法要までは盛大に行っても、七回忌法要以降は親族のみでこぢんまりと行うといったケースも多いものです。特に近年では、三回忌以降の年忌法要は行わず、故人が他界してから5年後や10年後などに遺族や親族が会食するようなスタイルも増えてきています。こうした流れに沿って、法事の会食プランをサービスしているホテルなども少なくありません。
故人の七回忌法要に合わせて、ご先祖の法要を行うケースもあります。併修(一年に二つ以上の法要が重なった場合に、同時に行うこと)といって、より命日が早く来るご先祖に日程を合わせて行われます。

決めておくこと

七回忌法要を親族のみで行う場合も、日程などの決めておくことがいくつかあります。日程は、一周忌や三回忌の法要のときと同様に、祥月命日が原則です。遺族や参列者の都合を考慮して、命日の直前の土曜や日曜に設定されるのが一般的ではあります。
法要の場所は、自宅かお寺、斎場、ホテルなどから選ばれることがほとんどです。親族のみで行う場合は自宅でも問題ありませんが、親族を招いて法事をするほどのスペースがないなどの場合もあるでしょう。菩提寺があれば相談してみてもよいですし、参列者が10名に満たないほどの小規模な法要でも斎場では引き受けてくれます。
会食をするかどうかも、重要なポイントです。法事の後の会食は、お斎(おとき)と呼ばれます。精進料理がよいという説もありますから、お斎を用意してくれる料亭やホテル、レストランなどを予約しておくとよいでしょう。斎場で、お斎を用意してくれるところもあります。また、食事の内容にはこだわらず、家庭料理を法要の後にふるまって会食するケースも珍しくありません。いずれにしても食事の用意が必要ですから、出席者の人数を把握しておくことが大切です。
会食がない場合は、法要の後に折り詰め弁当や引き出物を持ち帰ってもらうのが一般的です。ただし、七回忌法要でここまでの準備をすることもあまりありません。親族のみの集まりでしたら、引き出物といってもお茶やお菓子などを気持ち程度に用意するのでも十分です。

お寺への手配

法要では、お寺の僧侶に読経してもらうことがメインです。菩提寺あるいは斎場などに手配してもらった僧侶に、七回忌法要の日程を知らせておく必要があります。葬儀のときにお世話になった僧侶に依頼するのでもよいでしょう。法要をお寺で行いたい場合も、予定を早めに確認することは重要です。
僧侶の日程を調整できたら、僧侶にお斎にも同席してもらえるかを確認します。法要前には僧侶にお布施やお車代を渡しますが、僧侶がお斎をとらない場合には御膳料も出すのが一般的です。事前に伺っておけば、速やかに御膳料を用意しておけます。

七回忌法要のマナー

七回忌法要でお供えは必要か

七回忌以降の法要は遺族や親族のみで行われることが多く、近年では七回忌を意識しての法要は行わないというケースも増えています。また、参列者が少ないことから、自宅でつつましく親族が集まる程度といったケースも少なくありません。
法要を行うとすれば、他の年忌法要と流れは大体同じです。僧侶による読経や焼香、会食、お墓参りなどが行われます。ただ、会食やお墓参りが省略されるケースも増えており、各家庭でそれぞれに規模も内容も異なるといってもよいでしょう。
遺族や親族のみで法要が行われるのであれば、お供えは必要ないかという気になりますが、本来、法事では遺族でも、一部の人はお供えを出すのがマナーです。法事を行うとなれば、通夜や葬儀でなくても出費があります。例えば、僧侶へのお布施・お車代・お膳代だけでも、まとまった金額になるはずです。参列者の会食費あるいは折り詰め弁当代、引き出物代、会場費、親族以外の方も招く場合には案内状を送るための費用もかかるでしょう。法要後に卒塔婆供養をする場合には、卒塔婆代もかかります。これらの費用がすべて、施主の肩にかかるのは大きな負担です。慶弔の行事は互助的に行うことが望ましいため、七回忌法要でもお供えを出すのがマナーとされています。
法要に参列しない場合でも、供物料や供物を郵送や宅配で送ることが可能です。お供えの金額は、参列する場合より控えめにしてもよいでしょう。贈るときには、熨斗(のし)に双銀の結びきりの水引をして、現金の場合は「御供物料」と記します。供物の場合は、「御供」などと記入してください。

七回忌法要でのお供えの相場

お供えを出すのがマナーとはいえ、七回忌法要では通夜や葬儀ほどの金額を包む必要はありません。お供えですから、4や9の数字は避けたほうがよいものの、あまり堅苦しく考えなくても大丈夫です。会食代の2~3倍の金額が相場でもあり、親族のみであれば卒塔婆代がいくらになるかと具体的に確認しても問題ありません。
法要では、御仏前の他に御供物も用意すると気が利いています。あまり気を遣いすぎる必要もありませんが、遺族ではなく親族の場合は、香典に御供物をプラスすると良い印象です。御供物の相場は御仏前の半額だといわれますが、こちらも大げさにし過ぎるのは考えものです。ただ、果物のような生ものは日持ちがしませんから、たくさん御供物としていただいても持て余してしまいかねません。そのため、御供物分を御仏前として上乗せするという方法もあります。品物として御供物を贈るときには、日持ちのするお菓子やお茶などが多く選ばれています。
また、引き出物を用意する場合は、持ち帰りが大変になりますから重いものやかさばるものは避けましょう。双銀の結びきりの水引を熨斗にして、表書きは「志」や「粗供養」とします。お供えや御供物を送っていただいた場合には、法要後1ヶ月以内に御礼状と引き出物を送るようにしましょう。