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三回忌法要とは? 基本的なマナーと挨拶文の書き方
三回忌法要
 
手紙・はがき
 

三回忌法要とは? 基本的なマナーと挨拶文の書き方

故人が他界してから、満2年目の命日に行われる仏教の法要が三回忌法要です。三回忌法要までは、故人にゆかりのあった方々を広い範囲で招待して法要をするのが一般的です。ここでは、法要時のマナーや案内状、当日の挨拶などについて紹介します。

三回忌法要の基本マナー

三回忌法要とは

満2年目の命日に仏教で行われる三回忌法要では、親族以外の故人にゆかりある方々を招いて行われるのが一般的です。次の節目である七回忌法要からは遺族や親族のみで行われることが多いため、三回忌までは大きな法要を行う地域も残っています。故人が大人物であった場合なども、盛大に三回忌法要を行うことがあります。
年忌法要では僧侶を招いて読経してもらいますが、このような法要を行うことには故人が他界後に良い報いを受けられるようにと参列者が仏様に祈る意味があるのです。読経の他には会食が行われることも多く、故人をしのぶ会という意味合いも込められています。

三回忌法要を行う場所

一周忌法要と同じように、三回忌でも法要は菩提寺の他に斎場などが利用されます。法要後の会食は、別途レストランや料亭などを予約しておくのが一般的です。会食をしない場合には、折り詰め弁当などの手配をして参列者に持って帰ってもらいます。かつては自宅で法要が行われることも多かったものの、近年では自宅での法要は少なくなってきています。法要の後にはお墓参りをする流れとなることもよくありますから、法要をお寺あるいはお寺に近い斎場にするのは便利です。

三回忌法要の施主

三回忌に限らず、法要では葬儀で喪主となった人が施主を務めるのが一般的です。喪主を務めた人が他界している場合は、遺族の代表が法要での施主を務めます。施主には、僧侶への依頼・案内状の送付・会食や引き出物の手配などの事前準備に加えて当日の挨拶など出番が多めです。つつがなく法要を終えられるように、細かい部分まで慎重に進めていきましょう。

三回忌法要の挨拶について

案内状について

ごく身近な親族のみで法要を行う場合には電話連絡でも構いませんが、三回忌法要では故人と親交のあった友人・知人を招くこともあります。この場合、案内状を送るのがマナーです。この後、七回忌以降は親族のみでひそやかに法要が行われることが多いため、三回忌法要までは盛大に行うというケースは今でも珍しくありません。
案内状には法要の日程や会場などが記され、当日の出欠を返信してもらいます。会場や会食・引き出物の用意などが必要ですから、法要の1ヶ月前には案内状を送り、約2週間後を返信の目安としておきましょう。案内状は、葬儀社や印刷業者に依頼すると文面を考える必要がなく手間が省けます。

お布施について

法要の当日には、僧侶にお布施を出します。白い封筒や奉書紙に包んで、法要の前に渡すようにしましょう。表書きには、「御布施」や「御礼」と記します。僧侶に足を運んでもらう場合には、お布施とは別に御車代を用意しておきます。僧侶が会食しない場合や、折り詰め弁当や引き出物を持ち帰らない場合も、御膳料を別途用意するのが一般的です。菩提寺がない場合でも、斎場などで僧侶を手配してもらえます。

当日の振る舞いと挨拶について

三回忌法要では、施主をはじめ遺族は正式な喪服を身に着けます。他の参列者より、遺族が軽装にならないように気を付けましょう。法要自体は、僧侶や斎場担当者が進行します。参列者全員が着席し、僧侶が入場して読経、故人の縁が深かった方から焼香を済ませ、読経が終わったら法話をいただいて終了という流れが一般的です。
法要の後には会食が行われ、その際に施主から挨拶をすることが多くなっています。参列に対して、また故人への生前の厚誼(こうぎ)に対してお礼を述べましょう。流れとしては、列席者へのお礼を出だしにして、三回忌法要までの近況や遺族としての今後の厚誼のお願い、結びとして列席者の健康を祈って再びお礼を述べるなどが適切です。
三回忌法要では、知人が挨拶をすることもあります。ここでは、故人との関係などを語り、思い出のエピソードを披露するのもよいでしょう。故人とはつきあいがあっても、故人の配偶者や家族とは面識がない場合もあります。故人とどのような関係があったのか、故人の人柄を表すようなエピソードなどを語ると、会場が和みます。
故人に勤務先でお世話になった部下が、法要で挨拶をすることもあります。故人が勤務先でどのようにしていたかは、遺族にはわからないことが多いものです。遺族の心が和むようなエピソードを話すと、喜んでもらえるでしょう。当然のことながら、故人の名誉を傷付けるような話題は厳禁です。故人が他界してからの勤務先の近況、自分自身の近況についても故人に関係することとして語られることがよくあります。
いずれの挨拶の場合も、法要では故人を懐かしくしのぶ目的で行われます。会場全体としても、故人との思い出が語られることがほとんどです。故人と関係したからこそ今があるということも盛り込みつつ、参列者同士で語らい合うようにしましょう。