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嫁入り道具とはどんなものか?
嫁入り道具
 

嫁入り道具とはどんなものか?

結婚に際し、嫁もしくは嫁側の家族が婿方に持参する荷物を「嫁入り道具」と言います。かつては桐タンスなど、高価で大きな家具を持って行ったそうですが、現代はやや形が変わっているようです。ここでは、嫁入り道具の過去と現在の違い、そしてそもそも嫁入り道具とはどういったものなのか? 詳しく説明していきます。

嫁入り道具とは何か?

嫁入り道具の歴史を知る

日本において伝統的に行われている婚礼儀式の一つであり、嫁ぐ娘が新生活で困らぬ様に持たせる荷物一式のことを「嫁入り道具」と言います。かつては食器、喪服を始め、大きな鏡台やタンスに衣料品を入れて持たせており、数は多ければ多いほど良いとされていました。さらに嫁入り道具は、男性から嫁方に贈与された結納に対するものでもあり、言わば持参金に似た役割を持っています。ちなみに、雛飾りに飾られているお道具一式は、正に嫁入り道具として持参するものが当てはまりますので、確認してみると良いでしょう。

嫁入り道具は親心?

嫁入り道具を持たせるのは、ひとえに親の愛情であり、嫁ぐ娘の幸せを願い、不自由することがない様にという思いが込められた、言わば贈り物です。タンスや鏡台など、生活に欠かせない物はもちろんですが、先祖から受け継いだ言わば家宝とも言える一品を託すケースもあります。例えば、祖母からもらったジュエリーを、自身の娘が結婚したお祝いに渡すといった行為も、嫁入り道具を渡すことにあたります。

なぜ「桐箪笥」を贈るのか?

古来より、桐の箪笥は嫁入り道具の一つとして、多くの方に認知されていますが、何故桐箪笥なのでしょうか? それは、かつて日本では女の子が生まれると庭に桐の木を植える習慣があった様で、女の子が大人になったとき、その桐を使って箪笥を作り、嫁入り道具として持たせていたという慣わしが元になっている様です。さらに、桐箪笥は丈夫で寿命が長く、時間がたつにつれて風合いを増し、重厚な家具になっていくことからも嫁入り道具としてふさわしいとされていた様です。

どんなものを渡すのか?

嫁入り道具として持たせるものは、主に「生活必需品」であり、高価な物が多い傾向があります。例えば、葬儀で使う喪服や数珠、パールのネックレスや、家紋が入った着物や帯などの高価なものや、タンスや鏡台、布団などの大きなものも持たせます。さらに、家具や寝具だけでなく、フライパンなどのキッチン用品などもセットで贈るケースや、好きなものを自分で買い揃えなさいという意味で、現金を渡すケースもあります。また、嫁入りの場合は娘の苗字が変わることから、印鑑を贈るケースも多い様です。象牙のものはもちろん、最近ではチタン製の高価で丈夫な商品も出ており、嫁入り道具として人気の商品になりつつあると言われています。余談ですが、6月になるとカーディーラーのもとに娘の嫁入り道具として車を一台贈りたいという相談が来ることもある様です。

近年の嫁入り道具事情を知ろう

「嫁入り道具」の文化は地域ごとに差がある?

結婚式のスタイルが地域によって異なる様に、嫁入り道具という文化の作法にも違いがあります。
例えば、名古屋近隣の地域では「嫁入り道具を運ぶ際はバックしない」という風習があります。何故なら「バックする」というのは「後戻り」することにあたり、縁起が悪いとされるため、あらかじめ車内にいくつかの包みとおまんじゅうを用意しておき、狭い道で車が鉢合わせになった際は、それを渡すことで道を譲ってもらうそうです。
ちなみに、嫁入り道具のチョイスについては別段地域差はない様です。

近年の嫁入り道具はどうなっている?

かつて嫁入り道具と言えば、食器や衣類、さらには家具などが定番でしたが、昨今ではやや変わりつつある様で、家具よりも電化製品を持たせるケースが多く、中には婚礼家電としてまとめて購入すると○○%引きと言ったキャンペーンを行なっている量販店もある様です。確かに近年の家電製品は割高な物が多く、新婚当初は何かと物入りである点を考えれば、最も欲しいものの上位は家電になるあたりも頷けます。

嫁入り道具を持たせないケースも多い

最近では、嫁入り道具を持たせないケースも少なくない様です。古いしきたりだからというより、欲しい物は結婚前に買い揃えてしまっていたり、同棲を経てそのまま結婚するカップルなどは、別段改めて嫁入り道具を用意する必要がないからという理由もある様です。生活様式の変化はもちろん、住宅事情もあってあまり大きな家具は入れられないという理由も多いのではないでしょうか。それら諸事情から思うに、昨今では嫁入り道具という文化が徐々に薄れつつあるのかもしれません。