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国で異なるクリスマスの祝い方・カードの基礎知識
クリスマス
 
十二月(師走)
 

国で異なるクリスマスの祝い方・カードの基礎知識

12月に入ってイルミネーションが輝く時期になると、クリスマス気分が盛り上がる方も多いのではないでしょうか。そもそもクリスマスとはどのような行事なのか、海外にクリスマスカードを送る場合のマナーなどを紹介します。

クリスマスの祝い方とは

そもそもクリスマスとは?

クリスマスとは、イエス・キリストの誕生日を祝う世界的なイベントです。聖書によるとキリストの誕生日は12月25日ではないのですが、冬至の祭りのタイミングでお祝いを行うことから現在のスケジュールになりました。キリストを意味する「Christ」とミサを意味する「mas」を掛け合わせた言葉が語源で、国内では「Xmas」または「X-mas」と表記されることもあります。

世界のクリスマスお祝いスタイル

日本のクリスマスは、恋人や友人同士でお祝いするのが一般的です。子どもがいる家庭では、サンタクロースからのプレゼントを用意します。クリスマスらしい食事としては、フライドチキンやケーキが有名です。レストランのクリスマスメニューを予約して外食することも多く、年中行事の1つとしてお祝いします。
海外では、家族や親戚と一緒にお祝いすることが多いようです。12月24日から教会のミサに参加して、25日は家族や親戚と一緒にホームパーティーを開きます。アメリカの会社には25日を祝日にする風習があって、商店も休業するのが通常です。プレゼントや料理の材料は前もって準備、お祝いする支度が整った状態でクリスマスを迎えます。
プレゼント交換の相手は、家族や親戚同士が一般的で、ジュエリー、ブランドもののバッグといった高級品ではなく、ルームウェアやガウン、クッキーなど日用品に近いものを贈り合うスタイルをとっています。日本で言うところのお歳暮に近い意味合いもありますので、お世話になっている方々に対して感謝の気持ちを伝えるプレゼントとも言えるでしょう。

クリスマスツリーの飾り方

クリスマスに欠かせないものの1つとして、クリスマスツリーがあげられます。飾りの種類にもバリエーションが増えていますが、しっかりとした意味を持つ定番品も欠かせません。
たとえば、トップに飾る星のオーナメントは「キリスト生誕を知らせる星」と言われています。色とりどりのガラス玉は、邪気を遠ざけるねらいです。りんごの飾りは、豊かな実りや生きる喜びを示すとされます。ベルの飾りは、正しい道に人々を導く象徴です。杖の形をしたキャンディーは、キャンディーケーンと呼ばれ、キリストが赤ちゃんだった時、周りで騒いでいた子どもたちに対して「静かにしてほしい」とお願いするためにあげたキャンディーが由来です。

クリスマスカードの送り方

手書きのメッセージを一言添える

市販のメッセージ入りのカードをそのまま使うと味気ない印象になりやすく、手書きのメッセージを添えるのがマナーです。海外ではビジネスのやり取りにもカードを使うことがあって、日本の年賀状に近い役割があります。海外では日本とは文化や国事情が違い、クリスチャンではない家庭に「Merry Christmas」と送ってしまうと、いい意味で捉えてもらえない可能性も高いので、できれば「Happy holidays」や「Season’s greetings」という挨拶を添え、新しい年が幸せなものになるように祈る気持ちを伝えましょう。そのため、クリスマスに限定しないデザインが無難です。友人・知人に送る場合はややくだけた表現にして、親しみを込めた内容もよいでしょう。
海外のカードを見ると、冬景色や風景写真といったシックなデザインも見つかります。送る相手に応じたデザインとメッセージを考えてみましょう。日本から外国の方に送るなら、和風のデザインも好まれます。絵はがきの中から日本を感じさせるものを選び、英語のメッセージを添えると一味違い喜ばれるのではないでしょうか。

送る時期は? 早く着いても大丈夫?

感謝祭が過ぎたあたりからカードのやり取りが始まりますから、12月25日より早い分には、マナー違反に当たりません。当日が近づくにつれ、増えていくカードを窓辺に並べる楽しみもあって、早めに渡すことにより、なるべく長く飾ってもらう考え方もよいでしょう。
早い分にはよくても、12月25日より遅れて届くのはNGです。郵送にかかる時間まで考慮したうえで余裕を持って準備することが、相手に対する気遣いでしょう。外資系企業では、ホリデーシーズンとしてまとまった休暇をとるスタイルが一般的です。11月末にはカードの準備を終えて、すぐに出せる状態にしておきましょう。
メールで送る方法もありますが、ディスプレイしてもらえる紙媒体がおすすめです。オフィスに飾って頂くことにより取引をしている証明となりますので、海外の企業とおつきあいがある場合には、ぜひ挑戦してみましょう。

海外に暮らす日本人に送る気遣い

日本を離れて生活している友人、単身赴任の旦那さまにカードを送ると、母国を思い出すきっかけを与えてくれます。国際郵便はがきなら世界中に70円くらいから出すことができますので、気軽な挨拶にもよいでしょう。
郵送にかかる日数は、送る相手の国や地域によって変わってきます。大まかな目安は郵便局で聞くと教えてもらえますから、あらかじめ確認すると安心です。国によっては郵送できないこともありますが、アメリカやヨーロッパの主要な国なら、ほとんどは問題ないでしょう。