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ランドセルがファッションアイテムの一つって本当?
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ランドセルがファッションアイテムの一つって本当?

日本の小学生における通学用カバンの定番であるランドセル。しかし海外では、何とファッションアイテムとして多くの若者から支持されている様です。それも、「ちょっと流行っているレベル」ではなく、とある国ではランドセルをクローズアップしたファッションショーまで行われているというから日本人にはにわかに信じがたいところです。以下では、ランドセルが今、どのくらい流行っているのかについて紹介していきます。

海外に見るランドセルブーム

ブームの火付け役はハリウッド女優?

2015年頃から、ハリウッド女優やセレブの間で「日本のランドセルがファッションとして使われている」というニュースが流れたのは記憶に新しいところでしょう。しかし、日本人からすればランドセルは小学生の通学用カバンでしかない訳で、セレブがおしゃれアイテムとして使うなんて考えられないことだと首を傾げた方も多いのではないでしょうか? しかしこのニュースはかなり信憑性が高く、実際に多くの外国人がランドセルを背負った姿を写真に映し、インタグラムに掲載するケースが増えているのです。
そのブームの火付け役になったと言われているのは、ハリウッドの若手女優、ズーイー・デシャネルさん。ある時、彼女がプライベートで赤いランドセルを背負って街を歩いたところ、その姿が撮影され、世界中に配信されたのです。つまり、ランドセルを普段使いしている様子が世界中に知れ渡ったということ。その写真を見た多くの日本人が言うに、子供のランドセルを預かったお母さんの絵に見えなくもないという意見も多い様ですが、このズーイーさんがランドセルを普段使いしている写真を見た多くの若者は触発され、ファッションアイテムとして認知されたと言われています。

パリの若者の間ではマストアイテム?

アメリカのハリウッド女優がきっかけとなり、世界中に認知されたランドセルですが、パリでは普通に町中の若者がランドセルを背負って闊歩している様です。SNS等にアップされたコメントを見ると、ランドセルは使いやすくておしゃれであるという認識をされている様で、逆に小学生しか使わない日本人がよくわからないというコメントすら書き込まれています。ブームのきっかけとなったのは、前記したハリウッド女優だけでなく、日本のアニメなどからの影響も大きい様です。世界の中でもフランスは日本文化の人気が高く、日本で放映されているアニメが音声吹き替えを施されて普通にテレビで放映されていたり、日本の漫画もフランスの書店ではメジャーな存在だったりします。そんな背景を見ると、フランスでランドセルが人気になるのは必然的なことだったのかなと思ってしまいますね。

どんな層にウケ、どんな使われ方をしているのか?

海外でランドセルを使うのは、主におしゃれに敏感な若者のみと思われている様ですが、実はそれだけではありません。日本同様、小学生も通学用カバンとして普通にランドセルを使っているし、年齢の差なくビジネスマンにも高評価を得ています。さらに、前記した「オシャレ若者層」は普段使いのカバンとして愛用し、ステッカーを貼ったり、独自で作ったカバーをかけて使うなど、様々な工夫を凝らして楽しんで使っている様です。

日本でランドセルはどう使われているか?

パリやアメリカなど、海外でファッションアイテムとしてランドセルが使われているのはお分かりいただけたと思いますが、発祥の地である日本では、一体どんな使われ方をされているのでしょうか? まず、ファッションアイテムのとしての側面は、1990年代後半にブレイクした「シノラーファッション」のマストアイテムとして人気になったのを最後に、近年ではあまり普段使いされていない印象を受けます。どちらかと言うと、おしゃれなアイテムというよりも「実用的に使われながらもワンポイント工夫をして使っている」程度です。
無論、使っているのは小学生がメインですが、例えばカバーにおしゃれで可愛いものを使ったり、給食袋を下げる金具に小さなマスコットをつけたりと、昔から親しまれている様な可愛らしいアレンジを施して楽しんでいる子供は多い様ですが、海外諸国の様に若者が普段使いでランドセルを用いる風景はあまり見ないというのがリアルな現状です。2014年に「シノラーファッション再燃の予兆」という記事が多くのファッション誌に踊りましたが、実際さほど大きな人気になることなく、なくなってしまった印象です。

ランドセルは可愛いけど高い?

海外で目下ブレイク中のランドセルですが、多くの外国人の間ではその値段に驚かれている様です。つまり、「高価である点」です。確かに日本のランドセルは安価ではありません。中には何10万円もする商品もあり、誰でも手軽においそれと買える価格ではありません。しかし、日本人から見ればそれは当然のことで、何せ小学生が6年間毎日使い通すことを前提に設計されたカバンです。素材も作りもそれなりに手が込んでいるものであり、高くて当然の商品だからという認識です。つまり、オシャレする際に使うアイテムとして作られていないので、高いのは仕方ないことです。昨今では、少しでも安いランドセルを買おうと、多くの外国人が日本のオークションやアマゾンで検索する方が多い様です。しかし、私たち日本人には小学生が背負うものという認識がまだまだ根強いので、なかなかファッションアイテムとして若者に取り入れられるのは難しいのかもしれません。