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日常着とは違う装い「フォーマルウェア」のマナーを知ろう
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日常着とは違う装い「フォーマルウェア」のマナーを知ろう

冠婚葬祭の場において、最も注意すべき点は「服装」に尽きます。つまり、その場に合ったフォーマルな装いを心がけるということです。さらに、冠婚葬祭のみならず、入学式や卒業式などの場においても、華やかながら品のあるスタイルで参加するのはマナーと言えます。ここでは、フォーマルウェアのマナーについて細かく紹介していきます。

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「フォーマル」とは一体何か?

冠婚葬祭の場は、一般的にフォーマルなスタイルで参加するのがマナーと言われておりますが、一体「フォーマル」というのはどういう意味か? それは、「格式張った様」であり、つまり「正装」ということです。元はヨーロッパの上流階級の方々が着ていた衣服が起源と言われており、時間の経過と共にフォーマルウェアの概念が簡素化され、広く一般化されました。では、どんな格好がフォーマルなのかについて、男性におけるフォーマルスーツの格式について説明していきましょう。

メンズのフォーマルスーツの種類とは?

フォーマルスーツには3段階の格式があり、高いものから並べると、「正礼装」「準礼装」「略礼装」となります。さらに、それらはそれぞれ、「着る時間帯」で違う服装になることも覚えておきましょう。例えば、朝から昼にかけて着る正礼装は「モーニングコート」となり、夜は「テイルコート」となります。テイルコートとは、つまり「燕尾服」のことで、上着の裾がツバメの尾のように先が割れて2つに分かれていることから名付けられています。さらに、テイルコートよりも格式が下になる夜の正礼装が「タキシード」になります。実はタキシードは元々、夜の準礼装だったのですが、現代では正礼装と同格として扱われています。ちなみに、「ブラックタイ」というドレスコードの場合はタキシードのことを指します。
また、昼の準礼装は黒いジャケットに縦縞のズボンを合わせた「ディレクターズスーツ」となります。尚、ディレクターズスーツはモーニングコートの略装という位置づけの格式です。そして、昼夜問わず略礼服として着用できるのが「ダークスーツ」です。ダークスーツは「ブラックスーツ」同様、広く使えるもので、ネクタイを変えれば結婚式やお葬式などで着られるだけでなく、時間帯のマナーがないので、万能な一着と言えるでしょう。

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フォーマルウェアが必要となるシーンは?

男性のケースとほぼ同じですが、冠婚葬祭や入学式、そして卒業式などが一般的です。女性の場合は結婚式、葬儀ともに和装のケースが主ですが、昨今ではカジュアルドレスなどで結婚式に参加する方も増えている様です。

あらゆるシーンで活用できる「セミフォーマルウェア」とは?

セミフォーマルウェアとは、男性の場合だとディレクターズスーツやタキシード、さらにはブラックスーツなどが該当します。つまり、正礼装以外ということです。そして女性の場合は広くスーツもしくはワンピースが該当します。しかしながら、それなりに畏まった場に出るので、アクセサリーはシンプルなデザインのものを選ぶのが良いでしょう。ちなみに、女性の場合はパンツスーツもセミフォーマルの範疇となりますが、日本では社会人の正装というイメージが強いので、冠婚葬祭向きではありません。同様に、ミニスカートなどもセミフォーマルとは言えない格好ですので、覚えておくと良いでしょう。

シーン別の装いを知る

結婚式・披露宴に相応しい服装とは?

結婚式や披露宴に参加する場合、和装・洋装のどちらにするか悩んだ経験を持つ方は多いのではないでしょうか? まず心得ておきたいのは、「格式の差はない」という点です。確かに、和装の方がよりかしこまって見えるので、格式が高いと思う方も多いでしょう。しかし実際にはどちらで参加してもマナー面での優劣の差はないのです。しかしながら、昨今では洋式の会場が多い点や、着回しがきく点、さらには着付けする必要がないので便利であるという点から、洋装を選択する割合が多いようです。とは言え、和装はコーディネートで悩む必要がないので、逆に手軽であると考える層も少なからずいるようで、和装の方が全くいないかと言われたら、実はそうでもありません。普段着に近いコーディネートをしなければ洋装でも良いですし、着付けの手間を加味しても、和装の方がしっくりくると思われるなら、和装を選んでもよいでしょう。気にすべき点は、「場に相応しい装いを心がける」ことにつきます。

卒業式に相応しい服装とは?

多くの方にとって、卒業式はお子さんの晴れの門出をお祝いする重要な式典です。大事なのはこの「式典」であるという認識を持っているかどうかでしょう。何が言いたいのかというと、式典ということはつまり、「礼服・略礼服」で参列するのがマナーということ。具体的に言うなれば、セミフォーマルで参列するのが相応しいとされています。しかしながら男性の場合はセミフォーマルだとやや大げさな印象を受けます。紺やグレーなど、落ち着いた色のスーツをチョイスするのがおすすめです。そして女性の場合は、地味目な色のスーツやワンピースが一般的です。色や素材面で意識すべき点は「上品であること」、「シンプルであること」、そして「落ち着いていること」の三点でしょう。さらに、女性の場合は上着にジャケットを羽織るのがマナーです。パンツスタイルやワンピースでも、ジャケットを羽織るだけで正装とみなされます。しかし、ボレロやカーディガンなどはカジュアルになりすぎてしまうので避けましょう。