思いやりを贈り物にのせて届けたい、病気見舞いのマナー
家族や友人、知人が病気やけがで入院・療養している場合に、励ましに伺うのがお見舞いです。少しでも良い方向にとの願いをこめて、思いやりの言葉やギフトなどを贈りたいもの。病気やケガをすると、精神的に不安定になったり、神経質になることもあります。健康な状態では気にならないことも失礼にあたることがあるので気を付けましょう。自分が入院した経験があれば、いろいろと配慮したい点もある程度分かるかもしれませんが、そうでない場合は判断が難しいケースも。きちんと知っておきたい、お見舞いの際のマナーやギフトアイテムについて詳しく解説していきます!
なお、ケガや病気の状態によって、さまざまなケースがあるので、その時の状況に応じて、適切な対応をとることが大切です。
目次
伺う前に気を付けたいこと
いつごろ伺うのが適切?
病気やけがを負っていると、疲れやすくなるのは当然です。気を付けたいのが訪問のタイミング。病院に入院したからといって、すぐにお見舞いに行くのはマナー違反。本人や家族も落ち着かない時期に伺うのは迷惑です。また、当然ですが、身内や非常に親しい間柄以外は、手術前後は避けましょう。
一般的に、入院期間によりますが、入院後4~5日後または手術の2~3日後くらいが良いでしょう。もちろん、伺う時間は、病院で定められた面会時間を守って。時間帯のおすすめは、午後の安静時間です。
なお、長い闘病生活を送る方には、こまめに顔を出したり、手紙を書くと喜ばれるでしょう。
伺う場合は事前に連絡
入院中はいろいろな検査が入っていたり、病状次第では面会が難しい場合があります。まずは伺うことが可能かどうか、家族の方などに事前に連絡をしておきましょう。お見舞いをするうえで大切なのは、相手の立場になって思いやること。時間帯はもちろん、今伺っても大丈夫かどうか配慮することが重要です。
難しいようなら、回復を待って伺いましょう。どうしても励ましの言葉を贈りたいなら、家族などにお見舞いの言葉やカードで伝えると良いかと思います。なお、遠方等で伺えないケースでは、手紙がおすすめです。お見舞いの品は、家族の方あてに贈りましょう。
励ましの言葉でお見舞いを
お見舞いの長居は禁物
一見、元気そうに見えても病気やけがの場合は、疲れやすいものです。本人からの強い要望がない限り、だいたい15分~20分を目安に切り上げましょう。なお、寝たきりの方の場合は、さらに短時間にします。睡眠中や安静が必要な時には、付き添いの方や家族にお見舞いの品を渡します。
伺う際のマナー
まずは、お腹の調子が優れなかったり、せきや熱など風邪などの症状が少しでもみられる場合など、体調面に不安があるなら、お見舞いは絶対にやめましょう。服装や入室前に手洗いをするなど、清潔面にも気を付けて。飲食をすることや香水も控えることが大切です。また、子連れで伺うのは、病原菌を持ち込まないようにするなどの観点から避けます。また、大人数で押しかけることもNG。できるだけ少人数で伺うようにしましょう。
入院しているのが大部屋なら、小さな声でおしゃべりをすることはもちろん、会話の内容にも配慮したいところ。同室の方の状況もいろいろなケースがあることを理解しておきましょう。
なお、会話ですが、病状をはじめ、病気にかかわる内容ではなく、励ましの言葉をかけるようにするのが大切。「お元気そうで安心しました」などの会話が良いでしょう。同情の言葉をかけたり、プレッシャーにも感じる仕事関係の発言は控えます。
伺う際は、付き添いの方にもひと声かけるのを忘れないようにしましょう。
おすすめの病気見舞いのギフトとは?
金額の相場は?
一般的には、3,000円~5,000円程度が目安です。なお、お見舞い金を贈る場合は、3,000円~10,000円程度。表書きは「御見舞」などで、白封筒などに入れましょう。なお、現金は「四」や「九」の金額は避けます。
喜ばれるアイテムとは?
花や食べもの(果物やお菓子など)、入院中必要になってくるタオルのほか、親しい方には寝間着、ガウンなどもおすすめです。このほか、雑誌や本なども喜ばれるようです。
ギフト選びで気をつけたいこと
お見舞いの品としても一般的な花や果物ですが、注意すべきポイントも。「寝つく」が連想される鉢植えの花はNG。「死」や「苦」を連想させるシクラメンや「葬儀」のイメージがある菊、「色があせる」紫陽花も避けましょう。加えて、香りの強い花や豪華な花束も好ましくありません。負担にならないように、できるだけ手間のかからない花を選ぶようにしましょう。なお、そもそも花を持ち込めない場合もあるので、確認することをおすすめします。
食品は、食事を制限されている場合もあるので、セレクトには注意が必要です。また、賞味期限の短いものや傷みやすいものは避けます。
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