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キリストの復活を祝う「イースター」
3月(弥生)
 

キリストの復活を祝う「イースター」

イースターは、キリスト教における大切なお祝いの日です。キリスト教系の学校に通われた方の中には、イースター・エッグを作ったり、なぜ祝うのかを教えられた経験がおありの方もいらっしゃることでしょう。しかし、定番の年中行事となったクリスマスや、近年急激に盛り上がるようになったハロウィンに比べると、一般には認知度が落ちる印象があるのも否めないかもしれません。そこで、イースターがどのような意味合いをもったお祝いで、どのような行事が行われるのかを紹介していきますので、よろしければ参考にしてみてください。

殉教したイエス・キリスト復活の日

イースターとは何の日なのか?

キリスト教といえば、イエス・キリストの名を真っ先に思い浮かべる方が多いことかと思われます。キリスト教の大きな影響力で、その誕生日はクリスマスやクリスマス・イブとなり、この遠く離れた日本の地でも一年の日々を彩るお祭りイベントとして楽しまれています。
さて、ではこのキリストはどのような人物なのか。米諜報機関のサイトでは、日本の宗教は仏教と神道がそれぞれ7割近くを占め(両方への信仰があるため合わせると100%を超す)、キリスト教徒はわずか1.5パーセントと評されているくらいですから、名前を聞いてもあまり馴染みがなく、何をした人か分からないという方もいるかもしれません。しかし、イースターというお祭りの由来を知るためには、キリストの足跡を辿る必要があるでしょう。
キリスト教の創始者とされるイエス・キリストには、未婚の母マリアが神の奇跡で懐妊し、業病(前世の悪業の報いによって起こるとされた、治りにくい病気)にとりつかれた者を癒したのをはじめ、水の上を歩き、水をワインに変えるなど、その生誕から生涯を通して起こした数々の奇跡のエピソードが聖書で伝えられています。その奇跡の最たるものが、刑死からの復活でしょう。キリストの影響力の大きさを疎んじた、同胞のはずのユダヤ人により危険人物として訴えられたキリストは、当地のローマ総督により磔にされたといいます。しかし、その3日後、弟子達に生前語っていたように、死よりキリストは蘇ります。この最大の奇跡をお祝いするのが復活祭、イースターです。死後復活の史実性はさておき、キリストが人類全員の罪を背負って一度死んだのちに復活したことは永遠の命の証で、キリスト教では最古にして最大の祭日とされています。

イースターのお祝いの日付はいつ?

イースターの日付は一般的な暦の上では変動します。しかし、キリスト教会の儀式のスケジュールでは、復活した日付を基点にしていて、他の年間行事が移動することもあります。
キリスト教に関係なく、実際に日常で使われる暦の日付では、『3月下旬の春分の日、その後の最初の満月、その後の最初の日曜日』となっています。これは宗派や様々な教義や解釈の整理などを行うために、4世紀に開かれた宗教会議で定められました。日付の変動幅が大きいため、おおまかな話になりますが、3月下旬から4月下旬の間がイースターとなりうるといいます。
さらに、カトリックやそこから派生したプロテスタントの西方教会と、ギリシアやロシア正教会などの東方教会の間では、使用する暦がグレゴリオ暦とユリウス暦と違うことから、イースターの日に違いが生じてきますので注意が必要です。

キリスト教ではどのようなお祝いをするのか

一般的にキリスト教の信者の方は、家庭で食事をしてお祝いをするようです。色とりどりに彩色したイースター・エッグを探すエッグ・ハントや、殻が割れないようにゆで卵を転がすエッグ・ロールという遊びも伝えられていますが、このうちイースター・エッグは日本でも比較的知られている風習でしょう。また、卵を運ぶキャラクターのイースター・バニー(復活祭のウサギ)は早くても15世紀から用いられた比較的新しいものと思われます。このイースター・バニーにちなんだウサギ型のチョコレートなどが定番になっているようです。

日本でのイースター事情

2010年頃からイースターイベントの導入が始まる

キリスト教的な立場とすれば最大の祝うべき日でありながらも、日本ではほとんど知られていない祝祭日でした。しかし、その状況にも変化が見られます。日本にはすでにキリスト教由来のお祭りとして、最大のイベントであるクリスマスをはじめ、チョコレートを贈るバレンタイン・デー、比較的に新顔のハロウィンがあります。イースターはこれらに次ぐ、キリスト教由来の祝祭日のイベントとして定着が図られているようです。
きっかけは2010年に、東京ディズニーランドがイースターのイベントを始めたことでしょう。それに続くように、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも2013年からイースターにちなんだイベントを始めました。日本有数のテーマパークがイースターに目をつけたからか、2015年以降は百貨店、デパートや有名メーカーなどがイースター商戦を仕掛ける模様が「ハロウィーンに続け」「第2のハロウィンになるか?」などと新聞や雑誌の報道に載るようになりました。
しかし、現状では日本のイースター市場は小さいといわれていて、まだ定着にはほど遠い模様です。その理由としては、3月から4月の年度の変わり目は既に他のイベントがある、イースターの日付が一定でないことなど挙げられているようです。

イースターの過ごし方

イースター商戦はまだ盛り上がりに欠けますが、せっかくのお祭りイベントです。キリスト教徒ではないし、伝統でもないからと看過せずに、積極的に楽しんでみるのも面白いかもしれません。海外にならって、自宅でご馳走をいただくのも良し、イースター・エッグを作って飾るのも良し、工夫次第で日常にさらなる彩りをもたらすことができるかもしれません。
また、知識欲が旺盛な方なら、キリスト教の教義について調べてみたり、新約聖書で伝えられているキリストの業績を調べてみてはいかがでしょうか。世界三大宗教のひとつで、現時点でもっとも影響力のある宗教ですから、そこから様々な歴史的教訓や人生哲学を学んでみるのもいいかもしれません。まだ日本に紹介されてから日が浅く、お約束が出来上がっているわけでもありませんから、様々な過ごし方を試してみてはいかがでしょうか。