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創業祝いとお返しはどうするか?
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創業祝いとお返しはどうするか?

個人の誕生日のように、事業を創立・設立した日というのは、ひとつの節目となります。人と同様に、会社の歩みにも浮き沈みがあるので、事業が無事に一年継続したというのは、殊更おめでたい日です。また、創業十年目といった記念すべき日であれば、パーティーなどを開催して、大々的にお祝いする企業もあります。そこへ至るまでには、取引先や顧客の存在、そして従業員の力があってこそなのは明白です。ゆえに、創業記念日には取引先を招いて感謝の意を示し、従業員にも普段の働きを慰労するために記念品を贈るなどの行為は欠かせないと言えます。以下では、企業にとって重要な節目となる創業の祝い方と、お返しの方法について詳しく解説しています。

創業祝いはどう祝うべきか?

そもそも創業祝いとは?

会社やお店、各種団体では、創立・設立のお祝いをすることがあります。人でたとえるなら誕生日のようなものです。また、創業という節目の日を祝うことで、所属する従業員達に、日々の業務に流されて忘れてしまいがちな事業の理念を思い起こさせ、それにより士気の向上、仕事へのモチベーションを高める効果が期待できるとされています。
また、創業記念日に取引先や顧客を招いて、日ごろの感謝を伝えるべく一席設けるのも良いでしょう。それによって、取引先と自社の関係をより深める効果があります。

※ちなみに創立は、個人と法人を問わず事業を開始した日、設立は会社など登記した日を示します。したがって、個人で創業した後に法人化した場合には、創立と設立で日付や周年が変わることがありますので注意しましょう。また、このページでは両者をまとめて創業と表現しています。

創業を祝う記念式典やパーティに参加する際の注意点

自社の取引先が創業祝いの会を開いた場合、会社の代表として出席することなるので、招待状が個人宛に届いたときは、上司や上層部に報告し、相談しましょう。出席の是非はもちろん、お祝いの贈り物に何にするか? などの相談も合わせて済ませるのがベターです。

創業を祝うのに、何を贈ればいいのか

創業祝いに贈るのは、ご祝儀かお祝いの品、もしくはその両方を贈ります。ご祝儀及びお祝いの品における相場は、先方との関係の深さによりますが、会社から会社へ贈る場合は一般的に1万円から5万円までとされています。このほか、部署単位では2万円から3万円、個人では1万円から1万5千円が目安なります。また、記念式典に参加する場合は気持ち少なめに包むようです。
なお、結びきりの水引はマナー違反ですので、間違っても使わないようにしましょう。なぜなら、創業記念は事業が続く限り何度も行うものですが、結びきりには「これっきり」という意味があるので、できれば蝶結びにしましょう。
また、お祝いの品は一般的に花を贈ることが多いようです。中でも「幸福が飛んでくる」という花言葉をもつ胡蝶蘭は、贈られた側の今後の発展を祝うものとして縁起良く、その見た目の豪華さも相まって、花の贈り物としては不動の一番人気です。このほか、鉢植えでなく胡蝶蘭の切り花や花束にしても長持ちする、比較的花粉が少ないといった面で好まれています。なお、胡蝶蘭に限らず、スタンド花や観葉植物を贈る場合は、どこからの贈りものか分かるように立て札を立てておきます。

創業祝いのお返し

いただいたお祝いのお返しには何がいい?

お返しのタイミングは主に、創業を祝うパーティーや記念式典の場となり、そこで内祝いとして参加者へ記念品を贈ります。贈るものは、普段使いするような文房具やお菓子がよいでしょう。ちなみに、記念品に自社の社名やロゴを入れる場合は、使いやすい様に目立ちすぎず控え目に入れるのが無難です。

従業員への記念品

創業記念は、社員の士気を高める絶好の機会なので、従業員の中から功労者を選び、壇上で表彰したり、社員全員に記念品を贈るなどの催しをするのも良いでしょう。この場合も、金一封と普段使いできるような文房具など、デスク周りの記念品を渡すのが一般的です。制服が組織の団結力を高めるといわれているのと同様に、従業員全員が社のロゴが入った同じものを使用することで、会社に一体感が生まれるかもしれませんよ。