ギフトマナー辞典
ギフトの老舗シャディが贈るGIFT MANNERS
メニュー
基本を知ることで、さらにギフトが楽しく!贈答のマナー
ギフト・プレゼント
 
贈答・贈答品
 

基本を知ることで、さらにギフトが楽しく!贈答のマナー

ギフトを贈る際に知っておきたいのが、贈答体裁。少し難しい響きですが、要はギフトのカタチを整える折形などを指します。身の汚れや外界の悪疫から品物を隔てるために、ギフトを白い紙で包むことはキホンとされています。この考えは、贈り物が神仏に供えるものであったことが起源とされているようです。受け取る側に不快感を与えないためにも、しきたりに配慮しましょう。ただ贈り物をするだけでなく、きちんと贈答体裁を整えることで、心のこもったギフトがより素敵なものになるはずです。

ギフトはどうやって贈るのが正しいの?

近年では、宅配で贈り物をお届けすることが多くなってきましたが、直接手渡しするのが基本です。このほか、正式な贈り方はどういったものなのでしょうか?包装紙のまま渡してもOKなのは、手土産などの気軽な贈り物のみ。礼にかなった方法は、水引で結び、のしをつけ、先方に表書きが見えるようにお届けします。この際、きちんと風呂敷で包んで持参するのがマナー。
さらに礼を尽くすケースでは、贈答品を盆にのせたあと、袱紗をかけて風呂敷に包むカタチ。お渡しするときは風呂敷から出したものを盆ごと差し出すのが一般的とされています。盆といっても、その種類はさまざま。塗りの無地の盆のほか、よりていねいなのは白木の片木盆を使ったものです。
袱紗は色柄で祝儀用と不祝儀用によって使い分けるのがマナーです。紋を入れ、片面に祝儀用では赤やエンジなどの色におめでたい図柄、不祝儀用には紺、グレーなどの地に蓮の花・経文を織りや染め、刺繍などがされたものを使います。紫色は慶事でも弔事でも使うことができるため、一枚だけ袱紗を持つなら紫色がおすすめです。
また、風呂敷は手土産などを包むなら、可愛らしい花柄だったり、スタイリッシュな柄などでOKですが、格式ある贈り物をする場合は、ちりめんのものを使用しましょう。風呂敷は品物を包むだけでなく、折り方次第でバッグにしたり、ティッシュの箱をデコレーションしたり、ワインなどを包んだりといろいろな用途に使えます。一枚持っていると、さまざまなシーンで活躍してくれるので、とても便利です。

水引きとはどういうもの?

水引とは、包んだものが開かないように結ぶこと。中国からの渡来品の箱が紅白の麻糸でくくられていたことが由来とされています。一般慶事には紅白、結婚等では金銀を使って、豪華でおめでたいものを使うことがあります。弔事は、一般的には黒白か銀一色のものを用いますが、神式は白のみ、法事などでは黄白を使う地域もあるようです。
水引の数は5本が一般的。7本、9本など、品物や用途に応じて増やしていきますが、近年では5本が多いようです。ただし、結婚祝いは二筋合わせた10本がよく使われます。
結び方にも種類があるので覚えておきましょう。固く結ぶ本結びが「結び切り」、両方に輪をつくり一般の贈り物に使われるのが「蝶結び」、ちょっとした贈答品に使うことが多い略結びの「片輪結び」などがあります。
地域によっても結び方の違いがあります。関東を中心とした地域では、二度とあってはならない結婚祝いや弔事には本結び、贈り物は蝶結びが使われますが、関西ではていねいな贈り物をしたいときには結び切りが使われます。

のしについて

のしの由来とは?

のしとは、もとはあわび貝を薄く伸ばして干したもの。包装の上から右肩に貼り、生ものを添えたという意味を持ってます。これは、贈り物が神仏への供え物だということに由来しているようです。しきたりでは、生もの以外の贈り物に貼るものなので、鮮魚など贈り物自体が生ものの生鮮品には必要ありません。また、仏前へのお供え物にも不要です。

のし紙は略式

のし紙とは、水引とのしを印刷したもののことを指します。デパートやお店でギフトを購入した場合、のし紙をかけることが多いとは思いますが、実際に水引やのしはついていないので、略式の贈答体裁だということを理解しておきましょう。そのため、贈り物によってはのし紙を使うと失礼にあたることもあります。
のし紙は、水引の色や種類別に分かれていて、用途によって使い分けます。例えば、一般慶事や手土産、お歳暮やお中元などでは紅白5本の蝶結び、結婚の贈答は紅白10本の結び切り、弔事は黒白、病気や快気祝いには紅白5本の結び切りが一般的に使われます。

キホンの包み方

まずは、品物を紙で包むことが基本です。昔は品物によって折形が違い、数百パターンあったとされていますが、現在はパターン化したものがあるので、その方法を覚えておくと良いでしょう。格式の高い贈り物には、シボのある檀紙を使います。一般的な贈り物は、片面に少しケバのある奉書紙、略式の場合のみ糊入れを用います。また、結婚祝いは二重重ね、その他は一枚で包むのが一般的。四方からたたむだけなのは、ていねいな贈り物のケースです。包んだ時に右側を上に重ねる右前が慶事、左前になるのが弔事となるように気を付けましょう。